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【地名クイズ】「おになしさと」ではありません!「鬼無里」は何と読む?

OTONA SALONE / 2020年11月24日 20時0分

地元の人にとっては見慣れていても、知らない人だと読み間違えてしまう、変わった読み方をする地名ってありますよね。どうしてこんな地名がついたのだろう?と興味を引かれるものも多く存在します。

そこで本記事では、由来を知りたくなるような、意外な読み方をする地名のクイズを出題します!

「鬼無里」は何と読むでしょうか?

「おになしさと」と読んでしまいそうになりますが、それだと間違いです。

それぞれの漢字を音読みにして「きむり」とも読めそうですが、これも違います。

漢字の意味から、「鬼のいない里なのだろうなぁ」ということは想像できますよね。

もしかして鬼が滅ぼされた里だったりするのでしょうか?

しかし何と読むのが正しいのでしょうか?

正解はこちらです。

「きなさ」です。

鬼無里は、長野県長野市の西北にあり、戸隠や白馬村と接しています。

鬼無里は盆地になっていますが、かつては湖で、山崩れによって水が流れ出た際に、湖底から現れたそうです。

このため、鬼無里はもともと「水無瀬」という地名で呼ばれていました。

この水無瀬がやがて鬼無里に変わるのですが、その由来には諸説あります。

一つは、天武天皇の遷都計画にまつわる、一夜山の鬼伝説です。

天武天皇は信濃国に遷都を計画し、水無瀬の地が都にふさわしいと考えました。

それを知ったこの地に住む鬼たちが、自分たちの棲家を奪われないよう、遷都を邪魔をするために一夜で山を築いたそうです。

怒った天武天皇がこの鬼たちを退治したため、鬼無里と呼ばれるようになったとするものです。

ちなみに、鬼たちが築いた山は「一夜山」と呼ばれ、現在では初心者向けの登山コースになっています。

他にも、鬼女紅葉(きじょもみじ)の伝説があります。

平安時代、源経基の寵愛を受けていた紅葉という美しい女性がいましたが、京から流され、水無瀬にやってきました。

紅葉は里の人々から親切にされ、紅葉もまた人々に都の文化や読み書き、医術などを教えました。

紅葉は京を懐かしみ、「東京(ひがしきょう)」「西京(にしきょう)」「二条」「三条」といった都と同じ名前をこの地にもつけたそうです。現在も、こうした地名が鬼無里地区には残っています。

しかし、もう一度都に帰ろうとした紅葉は、軍資金を集めるために山賊たちと仲間になり、他の村を荒らすようになります。

人々は紅葉を鬼女と呼ぶようになり、その噂は京にも及びます。

朝廷から討伐を命じられた平維茂によって討たれ、紅葉は33才で生涯を閉じます。これに由来して、鬼無里と呼ばれるようになったそうです。

この伝説は、「紅葉狩」という能や歌舞伎の演目になっています。

また、秋に色づく木々を楽しむ「紅葉狩り」という言葉は、この紅葉伝説に由来しているという説があります。

参考:鬼無里観光振興会

 

≪ヘルスケアライター 青柳彩子さんの他の記事をチェック!≫

 

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