「ゆうに」ではありません!「夙に」の読み方、知っていますか?|漢字クイズ3選

OTONA SALONE / 2021年1月11日 8時0分

日本語は漢字・カタカナ・ひらがなを使い分ける言語ですが、その中でも漢字にはさまざまな種類があり、読み方もたくさんあります。今まで触れたことのない漢字に出会い、意味も読みもわからず困ってしまった人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。

第1問:「夙に」の読み方、知っていますか?

「夙に」の「夙」という漢字。日常生活で見かけたことがある、という人は少ないのではないでしょうか。「〜に」という送り仮名から、一か八か「ゆうに」「ついに」などと読んでみた人もいるかもしれませんが、両方間違いです。

「夙に」は、

1 ずっと以前から。早くから。
2 朝早く。

引用元:小学館 デジタル大辞泉

という意味です。

正解はこちら。

「つとに」です。

枕草子の有名な一説「冬はつとめて〜」の「つと」は、「朝早く」を表す「夙に」の「つと」です。

また「夙に」を「しゅくに」と読んだ人もいるかもしれません。パソコン上で「しゅくに」と打つと、漢字変換されて「夙に」が出てきます。「しゅくに」も「つとに」も意味は同じですが、「しゅく」という読み方は「夙」の音読みです。

  • 音読み:シュク
  • 訓読み:つとに・はやい・まだき

正しい読み方は「つとに」です。

この漢字1文字で「朝早く」「はやい」「以前から」を表します。

「夙に」という表現に触れる機会が少なかったという人もいるかもしれませんが、読み方がわかったついでに「ずっと以前から」という意味でぜひとも使ってみてください。

例えば「彼女の仕事ぶりは、つとに知れわたっている」といった感じで。「ずっと前から知られている」などを表す際に、「夙に」を使ってみてください。

 

第2問:「倣う」の読み方は?

「倣」は、“他のものをまねること。似せること。”という意味の「模倣」に使われている漢字です。送り仮名が「〜る」だったら「まねる」「にせる」となりそうなものですが、ついているのは「〜う」という送り仮名。「〜う」から「倣う」を「はらう」と読んだり、「倣」に含まれている「放」の読みから「ほうう」と読んだ人もいるかもしれませんが、残念ながらそれは不正解。

まずは正解を見てみましょう。

正解は…

「ならう」です。

「倣う」の意味は

すでにあるやり方、例をまねて、そのとおりにする。手本としてまねをする。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

です。

なお同じ読みの「習う」は

1 教わったことを繰り返し練習して身につける。けいこする。
2 知識や技術などの教えを受ける。教わる。学ぶ。
3 経験を積んで、なれる。習慣となる。
4 慣れ親しむ。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

を意味しますが、「習う」と「倣う」は同じ語源です。

「倣う・習う」は「慣らう」、慣れるまで続けることが語源とのこと。すでにある物事を手本に真似る、繰り返し経験して馴れていくことが今の意味につながっているようです。

 

第3問:「退く」の読み方は?

「退」は「引退」「脱退」「退職」「退散」など、目にする機会の多い漢字です。ただ、「退く」と送り仮名がついたことでどう読むのかわからなくなってしまった人も少なくないのでは?「引退」「退職」での読みのように「退く」を「たいく」と読むのは残念ながら不正解。

まずは正解を見てみましょう。

正解は…

「しりぞく」です。

他に

  • しぞく
  • そく
  • どく
  • のく

と読んでも正解です。「ひく」と読むこともできます。

「退く」の意味は、

1 後方へ下がる。後ろへのく。あとじさる。

㋐貴人・目上の人の前を離れて出て行く。退出する。また、その場所から去る。
㋑試合などで、敗れてそこからいなくなる。
3 官職などを辞める。引退する。
4 (多く「しりぞいて」の形で用いる)置かれている状況を離れる。
5 譲歩する。引き下がる。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

です。

他の読み方における意味は以下の通り。

  • しぞく
    →「しりぞく」に同じ。
  • そく
    →遠く離れる(離す)。遠ざかる(遠ざける)。
  • どく
    →いる場所を動いて、そこをあける。
  • のく
    →今までいた場所から離れる。ある場所から離れている。など。

また「退く(ひく)」と読む場合には

①後ろにさがる。ひきさがる。また、もとの状態に戻る。
②その地位・職業から去る。引退する。

出典元:ひ − く|言葉|漢字ペディア

を意味します。

「退」という漢字は、「辵(ちゃく)」と呼ばれる部首(日本での通称は「しんにょう」)と食物を盛る容器を表す「𣪘(き)」から成り、お供物の食べ物を引き下げる意味を表します。それが転じて、「しりぞく」「遠ざける」「身を引く」などを意味するようになりました。

 

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