【40代編集長の婚活記#230】SNSで知り合った男性と「距離が近づいた」4つの事件
OTONA SALONE / 2020年12月30日 17時0分
40代の婚活は、さまざまなドラマがある。婚活歴4年超えのOTONA SALONE編集長・アサミ(48歳)は、この4年間で100人以上もの男性と出会ってきた。
婚活を通じてわかったのは、「自分がこの先どう生きたいか」。それは必ずしも「結婚」ではないことに気づいた。求めているのは結婚相手ではなく、適度な距離感を保ちながら、一緒にいて楽しく、心を許せて、支えたいと思える相手であるとわかって……。
この話は40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パー活ドキュメントである。
SNSでフォローした相手
SNSに投稿される可愛い猫たちが気になってフォローを始めた「キャットさん」の猫アカウント。始まりは2年以上前だと思う。
最初はただの猫ファンに過ぎなかった。ひたすら「いいね!」を押す、「可愛い!」「愛らしい」「たまりません」などのコメントを投稿するだけ。
キャットさんの投稿には基本的に猫しか出てこないので、中の人のことなんて想像もしていなかった。どこに住んでいて、何歳で、性別が何で、どんな仕事をしていて……とか、まったく意識をしていなかった。
けれど、捨てられていた生後1~2週間くらいの子猫ちゃんを拾ったというキャットさんの投稿から、何かが変わっていった。
キャットさんが「男性」という衝撃
子猫ちゃんは、病院で治療をしてもらい、自宅に帰ってからはこまめに様子を見ながら看病をしているという。
キャット「昨日はミルクを飲んでくれたのですが、今日はほとんど飲んでくれません」
アサミ「心配ですね…。子猫ちゃんに食欲が戻りますように!」
1つ目の事件はそのあとのコメントだった。
キャット「ありがとうございます。この子にはきょうだいの分まで生きてほしいのですが。僕がやっていることが間違っているのでしょうか」
……ん、僕!? キャットさんって、男性だったんだ! ちょっとした衝撃だった。勝手に女性だと思いこんでいたので……。
女性だと思いこんでいた
キャットさんがSNSに投稿するテキストには今まで「私」も「僕」も登場してこなかった。プロフィールには「I Love cats! My famiry.」としか書いていない。写真や動画には猫しか登場していなくて、この2年以上ほぼ毎日見ていたが、顔はもちろん、手や足、肩なども一切写っていなかった。
猫が遊んでいるオモチャやキャットタワー、猫のごはんを入れたお皿などはもちろん、壁や床、ソファや毛布などもとりわけ性別を感じさせるものはなかった。けれど、整った部屋の印象や、インテリアが全体的に白やベージュ、ブラウンなどのやさしい色味をしていたので、てっきり猫好き女性だと思っていた。
キャットさん、猫好き男性なんだ。どこに住んでいる何歳くらいの人なんだろう。ちょっとだけ、キャットさんの「中の人」にも興味がわくようになった。
捨てられていた子猫ちゃん
体調がよくない子猫ちゃんの投稿は3日間ほど続いた。そのたびに、たくさんの応援コメントがついていた。もちろん私も応援コメントを書いた。キャットさんのフォロワーの間に「なんとかして子猫ちゃんを助けたい!」という、一致団結めいた感情が生まれ始めていた。
そして、キャットさんが子猫を拾ってから7日目。幸せそうな子猫の写真とともにこんなテキストが投稿された。
キャット「元気になりました! ミルクをいっぱい飲んでくれて鼻水も止まりました。みなさんの祈りが通じました。ありがとうございます」
よかった! 本当によかった! 元気になったのね! ホッとした……。
たくさんの人が「よかった」「ありがとう」「頑張りましたね」といった安堵のコメントを投稿していた中で、私もコメントを残した。
アサミ「安心しました! 幸せそうな顔してますね。命をつないでくれてありがとうございます」
子猫の名前募集が始まった
翌日のキャットさんの投稿は、子猫ちゃんのドアップの写真。
キャット「名前をつけようと思います。どうしようかな」
すでに凄まじいコメントが続いていた。チビ、ココ、ムギ、レオ……たくさんの名前候補。楽しそうだから私も参加してみることにした。子猫ちゃんは茶トラっぽい柄にピンクのお鼻や肉球をしていた。そのピンク色がとっても印象的だったので直感的にある名前が思いついた。
アサミ「モモ! お鼻や口元、肉球、耳がモモ色をしているので」
……とコメントした。
3つの候補から決めることに
その翌日の投稿だった。
キャット「子猫の名前候補、多かった順にムギ、モモ、マロでした。この3つに絞ったのですが、どれがいいですか?」
あら、モモが残ってる! なんかうれしい。3つまでの候補に選ばれたなんて。せっかくだから採用されたらいいなぁ。
すでにものすごい勢いでコメントが入っている。ざっと見たところムギが優勢かな……。でも、この子猫ちゃんをモモちゃんって呼びたい!……なんて、会ったこともない子猫ちゃんなのに(笑)。
アサミ「モモちゃん希望! そんな顔してます」
私のあとにもたくさんのコメントがついていて、ムギ、モモ、マロのうち、特にムギとモモが拮抗しているようだった。
決定した子猫の名前は?
さらに翌日のキャットさんの投稿。仰向けになった“へそ天”で眠っている子猫ちゃんの写真。
キャット「名前決定!モモにしました。ピンクの鼻と肉球がチャームポイントです」
あら、モモちゃんになった♡
アサミ「モモちゃんに投票したので、なんかうれしいです」
さっそくコメントした。もちろん、私以外にもたくさんのかたがモモって書いていたけれど、名付け親の一人になった気持ちで、その子猫への思い入れが強くなった気がした。
まるで名付け親になった気分
2つ目の事件は、私のコメントにキャットさんがくれた返信だった。
キャット「鼻や肉球がモモ色って言葉で決めました」
その言葉にドキッとした。キャットさん、私が書いたコメントを覚えていたの? その言葉で決めた? え、じゃ本当に名付け親って思っていいのかしら!
自分のことを記憶してくれている。たった1つの返信だったけれど、キャットさんが男性だとわかったときよりもいっそう、彼のことが気になるようになった。
関係性が一歩進む?
その後しばらくは、モモちゃんの成長過程の投稿があって、それに「いいね!」をして、「可愛い!」「天使!」「尊い!」というようなコメントをして、そのコメントにキャットさんから返信がきて……。
毎日その繰り返しだった。キャットさんの「中の人」が男性であることはわかったけれど、それ以上を知るすべはなかった。だから単に一人のモモちゃんファンに戻っていた。
でも、ある日ふと気づいたのだ。キャットさんが私のSNSアカウントをリフォローしてくれていたことに。これが3つ目の事件。
え! 単なる子猫ファンのことをフォローしてくださったなんて。自分自身は猫さんの投稿なんて一切していないのに。またちょっと、うれしくなった。
4つ目の事件が起きたのは、それから間もなくのことだった。
SNSのメッセージに1通届いていたことに気づいた。そのメッセージの主は、なんとキャットさんで──!
お知らせ①年末年始に読書はいかが⁉
40代編集長の婚活記が、書籍になりました! 絶賛、好評発売中です!
≪OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト 浅見悦子さんの他の記事をチェック!≫
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「君たちのお母さんじゃありましぇーーん!!」 一時預かり中の子猫たちに吸われまくる先住猫、心の叫びに爆笑
ねとらぼ / 2024年4月22日 7時5分
-
藤本美貴、猫に扮した次女の姿を公開「口元がもうミキティ」「パパにそっくり?」反響続々
日刊スポーツ / 2024年4月19日 6時0分
-
軽トラの荷台で生まれた子猫→女優のような美猫に “萌え袖”姿は変わらず!元保護猫のビフォーアフター写真に「大きくなっても可愛いやん」
まいどなニュース / 2024年4月16日 16時10分
-
車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
ねとらぼ / 2024年4月13日 22時5分
-
「明日は旅立ちの日」里親の元へ→子猫3匹で記念撮影!仲良く並んだ姿に涙「新しいお家でも幸せにね」
まいどなニュース / 2024年3月28日 15時20分
ランキング
-
1Wi-Fiルーターの寿命ってどれくらい? 買い替えを検討するべきサインはありますか?【専門家が解説】
オールアバウト / 2024年4月22日 21時25分
-
2「しまむらグループ大創業祭」を開催、豊富な商品をお得に - 4月24日よりスタート
マイナビニュース / 2024年4月24日 10時37分
-
3納豆のタレやワサビなどの余った小袋調味料は、どう処分すればいい? 正しい捨て方と活用法
オールアバウト / 2024年4月23日 20時15分
-
4流行りの調理法も実はNG? 炊飯器が壊れやすくなる使い方5選【家電のプロが解説】
オールアバウト / 2024年4月23日 21時15分
-
5日本中で大号令「貯蓄から投資へ」に感じる違和感 預貯金は時代遅れ? 金利が動く今考えたい本質
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 9時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください