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「おおかみけむり」ではありません。「狼煙」の読み方、知っていますか?

OTONA SALONE / 2021年2月25日 11時30分

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「狼煙」です。

「狼煙」の読み方は?

「狼」も「煙」も、読みや意味が極端に難しい漢字ではありませんが、狼煙が何を表しているのか、なんと読めばよいか、困惑した人は少なくないはずです。それぞれの漢字の読み方を組み合わせて「おおかみけむり」と読んだ人もいるかもしれませんが、残念ながらそれは不正解。

まずは正解を見てみましょう。

正解は……

「のろし」です(「ろうえん」も正解です)。

狼煙とは

1 合図や警報のために、薪(たきぎ)・火薬などを用いて高くあげる煙。とぶひ。ろうえん。
2 一つの大きな動きのきっかけとなるような、目立った行動。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

を意味します。なお「狼煙を上げる」という表現は、狼煙の煙を合図として上げる意味のほか、“大きな動きのきっかけとなる行動を起こす”という意味もあります。

また「のろし」は「烽」「烽火」とも書くことができます。

「狼」の「煙」と書く由来は、昔の中国で、合図として煙を上げる際、風が吹いても煙がまっすぐ上がると言われていた狼の糞を焼いたところから来ているとされています。

「狼」がつく読めそうで読めない漢字クイズ

「狼」がつく読めそうで読めない漢字は他にもあります。例えば「狼狽える」。「狼狽える」と同じ意味で送り仮名のない「狼狽」の読みと合わせてお考えください。

狼狽えるの意味は

1 不意を打たれ、驚いたり慌てたりして取り乱す。狼狽する。
2 うろうろと歩く。うろつく。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

です。

正解は

  • 狼狽える うろたえる
  • 狼狽 ろうばい

です。

狼狽の語源を調べてみたところ、「狽」はオオカミの一種であり、

オオカミ(狼)と一緒に行動し、離れると倒れてしまうといわれる。ここから、うろたえる意の「狼狽」という語ができた。

出典元:狽|漢字一字|漢字ペディア

という説がありました。

昔の中国、唐の時代の随筆『酉陽雑俎(ゆうようざっそ)』に書かれている、前足が長く後足が短い「狼」と前足が短く後足が長い「狽」は常に一緒に行動するも、離れると倒れてしまい、慌てふためく、という内容が「狼狽」の語源とされています。ここで書かれている「狼」と「狽」は“オオカミの一種”とありますが伝説上の野獣のようです。

「狽」がどのような動物を表したものなのか、非常に興味が湧きます。

 

参考文献

  1. 狽|漢字一字|漢字ペディア
  2. 狼狽(ろうばい) – 語源由来辞典

 

≪レビューライター 片山香帆さんの他の記事をチェック!≫

 

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