【40代編集部長の婚活記#245】婚活で相手に「聞きにくいこと」を質問するには?
OTONA SALONE / 2021年4月14日 17時0分
40代の婚活はハプニングの連続!? 40代の婚活を始めて、4年7カ月になるOTONA SALONE編集“部”長・アサミ、誕生日が過ぎたので今回より49歳。
これまでに100人以上もの男性と出会い、婚活パーティ、個室婚活、紹介などで出会った男性とデートしてきたが、現在進行形のキャットさん(46歳・バツイチ・起業家)はSNSで出会った相手で……!
この話は40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活改め、パートナーを探す活動=「パー活」ドキュメントである。
質問スイッチ、ON!
海の見える街に住むことに憧れるという話の流れから、話題は「釣り」の話へと。
キャット「そうなんですよ。僕もこっちに住んでから釣りをするようになって。新鮮な魚をすぐ食べられるってホントいいですよ」
アサミ「そういえばITさんと一緒に釣りに行かれたって聞きました」
キャット「そうそう。彼、僕よりもずっと前から釣りをやってて。いろいろ教えてもらったんですよ」
釣りの話になったところで、私の中でなんとなく深堀りする質問スイッチが入った。
どこまで「素性」を話してくれる?
キャットさん、自分の素性はこれまであまり話してないよね。バツイチとか、息子がいるとか、婚活に興味ある(?)みたいな話もすべてITさんからの情報だし。ここが聞き出すチャンスかも。
アサミ「お二人で釣りに行ったんですか?」
釣りにはITさんとキャットさん、息子の3人で行ったと聞いているけれど、あえての質問をなげてみた。
ちょっとハッとした表情のキャットさん。何かに気づいた感じ? そして、一度目を伏せたあと、落ち着いた表情に戻った。
キャット「僕の息子と3人です。僕、離婚していて、一緒には住んでいないんですけどまだ小学生なので。まだ父親と遊びたい年頃なので」
お、ぶっちゃけベースで話してきたな……!
いいパスがキタ!
編集という仕事柄ゆえか、婚活中ゆえか、それとも元々の性格なのか。判断に迷うけれど、人の話を聞いていてときどき「質問スイッチ入った!」という瞬間がある。
意外な一面が見えたりしたときや、会話の流れで相手が“いいパス”を出してくれたりしたときに、「よしキター!」と感じる。今回は後者。
なんていったらいいんだろう。質問するのがワクワクする(笑)。この際だからキャットさんのプライベートのこと、ちょっと失礼を承知のうえで聞いていってしまおう。
スタートは、息子さんのことから
アサミ「息子さんがいらっしゃるんですか」
キャット「はい。いま10歳です」
アサミ「どうしてITさんと3人で釣りに?」
キャット「息子が釣りに行きたいって言い出したんですよ。湘南に引っ越して間もない頃だったから、僕もまともに釣りをやったことなくて。以前にITさんが『釣りやりましょう』って言われてたこと思い出して」
アサミ「教えてもらう的な?」
キャット「そうそう。彼、わりと教えるの好きじゃないですか」
あぁ、確かに。IT業界のセミナーで講師とかよくやってるものね。それに、聞いてないのにキャットさんのプライベートも教えてくれた(笑)。
いまの家族関係を聞いてみよう
ここでITさんの話に乗ってはいけない。会話をキャットさんのプライベートに戻していこう。
アサミ「勝手な印象ですが、子煩悩なパパって感じします」
キャット「僕ですか? いえいえ、そんなことないです。息子とは別居生活ですし。一緒に住んでいないから、たまに会うときくらいは興味あることをやらせてあげたいので」
アサミ「そうか、別居されてるのか」
キャット「離婚して、親権は元妻にあるので」
少しずつ彼の口から語られるプライベート。ある程度は事前にわかっていたけれど、ちゃんと聞いてからじゃないと、なんだか気持ちが落ち着かない。
別居と聞いたけど、もうちょい詳しく
アサミ「お近くにお住まいなんですか?」
キャット「いえ、元妻と息子は都内です。もともと3人で住んでいたところに。学校のこともあるしね」
アサミ「そうですよね。友達のこともあるから転校するのも大変ですしね」
キャット「離婚してしばらくは、僕も近所で一人暮らししてたんです。息子がすぐに行き来できるほうがいいかなって」
アサミ「確かに。そのほうが便利そうですけど」
キャット「離婚したのに近くに住んでいるのって……行き来には便利ですけど、あんまりよくないものなんですよ」
突っ込んでみたり、引いてみたり
子供との関係性を考えたら、近くに住んでたほうがよさそうな気がしちゃうけど。離婚どころか、結婚もしたことないからよくわかんないな。
アサミ「どうしてよくないんですか? …って、失礼な質問だったらすみません!」
ときどき私がやる聞き方。ズケズケ聞いておきながら、同時に失礼を詫びる(笑)
キャット「いや、大丈夫ですよ」
少しの間、窓の外を見ながら考えるキャットさん。
キャット「例えばアサミさん、いろいろ揉めて別れた元彼が近所に住んでいるってどうですか? 居心地いいですか?」
アサミ「あんまり居心地よくないですね。道でバッタリ会いたくないです」
キャット「それど同じような感覚ですよ」
会話の返し方が「ステキ」
立場が違ってもなるべく理解できるように、「例えば」の話をしてくれるキャットさん。こういう話し方は上手だなぁと感じる。
そういえば新人時代の上司に言われた『編集者の心得』のひとつに「立場が違うからわからないというのは無能の証拠」というのがあったな。それはつまり、立場が違う人にもわかるように説明できるようになれ、ということでもあったと思う。
独身、既婚、離婚、子供ありorなし。いろんなライフスタイルの人がいる中で、お互いを理解するためには、お互いが理解しよう、理解してもらえるように伝えようという気持ちが大事だと感じる。
キャットさんはきっと、仕事でも、友達でも、家族でも……理解してもらえるよう真摯に伝える人なんじゃないかな。
どうして離婚したんだろう?
話せば話すほどに感じる、キャットさんの魅力。会話が面白い人ってステキだな。
バツイチの男女の知り合いはたくさんいるけれど、どうして離婚したんだろうと思うくらい魅力的なかたがいる。キャットさんも、保護猫ボランティアするくらい優しくて、離婚して別居しても子供と遊ぶほどに愛情があって、ITさんも信頼を寄せるほど人望があって、これまでのメールや会話でもコミュニケーション上手で。
どうしてキャットさんは離婚したんだろう?
しかし、それを聞くのはさすがにまだ早い。もうちょっとコチラの話もしていかないとね。
まずは自己開示から
男女の会話は、いやそれに限らず仕事、友達など人間関係を円滑にしてくには、一方的に聞くのではなく、こちらも開示していかないといけない。
よく考えたら私だって、婚活をしている独身だとちゃんと話したことはない。キャットさんの離婚のことを深堀りする前に、自分のことを開示していこう。
アサミ「SNSにも書いているからご存知かもしれないですけど、私、婚活中なんです」
キャット「あ、はい。拝見してます」
アサミ「ありがとうございます」
キャット「アサミさんの考えを率直な言葉でつづられているので、面白いです」
アサミ「そんな、恐縮です」
読んでくれているなら話は早い。私からの自己開示はできているようなものだ。
アサミ「一度も結婚したことないので、結婚する気持ちとか、離婚する気持ちってよくわからなくて」
キャットさんなら、立場が違う私に理解できるような説明をしてくれるんじゃないか……。そんな期待をいだきつつ、次への質問の種を撒き始めていた。
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≪OTONA SALONE編集部長・婚活コラムニスト 浅見悦子さんの他の記事をチェック!≫
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