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「ほうむる」ではありません!「弄る」の読み方、知っていますか?

OTONA SALONE / 2021年4月19日 8時0分

漢字には似たような形のものや、読み方が紛らわしいものがあるので、漢字を読み間違えてしまった経験がある人は少なくないはず。そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題していきます。

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第1問:「弄る」の読み方は?

「弄」という漢字、あまり見慣れないですよね。

「〜る」の送り仮名から「『ほうむる』では?」と推測した人もいるかもしれませんが、残念ながら不正解。「ほうむる」は「葬る」と書きます。

なお「弄る」の意味は

1 指先や手で触ったりなでたりする。
2 物事を少し変えたり、動かしたりする。
3 趣味として楽しむために、あれこれと手を加えたり、操作したりする。仕事などを趣味のように扱っていう場合もある。
4 おもしろ半分に、いじめたり、からかったりする。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

です。

意味から正解が思い浮かんだ人もいるのでは?

正解は…

「いじる」です。

ちなみに「弄ぶ」はなんと読むでしょうか?「弄る」よりは目にする機会が多いかもしれません。「弄ぶ」は「もてあそぶ」と読みます。

「弄ぶ」は

1 手に持って遊ぶ。手であれこれいじる。
2 心の慰みとして愛する。賞翫(しょうがん)する。
3 好き勝手に扱う。楽しむかのように、思いのままに操る。
4 人を慰みものにする。なぶる。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

という意味。

「弄る」も「弄ぶ」も、ネガティブな意味合いが強く感じられる言葉かもしれませんが、「弄」の成り立ちは、両手でものを持って捧げる意を表す「廾」と「王(玉)」。両手で美しい玉をめでる様子を表しています。そこから「もてあそぶ」の意味を持つようになりました。

語源や成り立ちを遡ると印象が変わることがありますが、「弄る」はそんな言葉の面白みを教えてくれる言葉です。

参考文献:弄|漢字一字|漢字ペディア

 

第2問:「感ける」の読み方は?

「感」の読み方と言われて真っ先に思い浮かぶのは「かん」なのではないでしょうか。しかし「感ける」を「かんける」と読むのは間違いです。

まずは正解を見てみましょう。

正解は…

「かまける」です。

「感ける」とは

1 あることに気を取られて、他のことをなおざりにする。
2 心を引かれる。感心する。共感する。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

という意味です。例文には「遊びに感けて勉強がおろそかになる」などが挙げられます。

日本最古の和歌集「万葉集」にも「かまける」が用いられた歌があるほど、古い言葉であり、元々は“心を引かれる。感心する。共感する。”の意味で用いられていました。「心を引かれて、感動する」の意味が転じ、現代では「気がとられて他のことを放ってしまう」様を表すようになりました。

 

★誤用に注意!?

「感ける」が以下のように使われているのを度々目にします。

  • すっかりかまけてなにもできなかった
  • 仕事にかまけて飲みの誘いを断った

「心が引かれる」様子から「気がとられて他のことを放ってしまう」様に変わっていった「感ける」ですが、なので「すっかりかまけて〜」や「仕事にかまけて〜」のように「怠ける」や「言い訳にする」を表していることが多々あります。

ですが先の例文「遊びに感けて勉強がおろそかになる」のように、本来は「何かに気を取られて、もう一方がなおざりになる」を指す言葉です

「かまけて」と「怠けて」は一文字違いですから、誤用されても意味が通じるような気もしますが…この機会に「感ける」を本来の意味で使ってみていただけると幸いです。

 

第3問:「文る」の読み方は?

「文」は「文章」や「文化」など、日常生活でもよく見かける漢字の一つです。とはいえ、文るを「文」の馴染み深い音読み「ブン」を使って「ぶんる」と読むのは、残念ながら不正解。

文るの意味は

①模様をつけて、美しくりっぱにする。
②うわべをとりつくろう。見かけをりっぱに見せる。

出典元:〇〇−る|言葉|漢字ペディア

です。

まずは正解を見てみましょう。

正解は……

「かざる」です。

同じ読みをする漢字に「飾る」があります。

飾るは

1 他の物を添えたり、手を加えたりするなどして、美しく見せるようにする。装飾する。
2 物を、人目につくように工夫して、置き並べる。
3 表面をよく見せる。取り繕う。
4 りっぱにやり遂げることによって、価値あるものにする。華やかさやすばらしさを添える。
5 設ける。構える。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

の意味があります。上記1、3、4は文ると同じ意味合いですが、「外観に手を加える」意味で用いる際は「飾る」が適切といえます。

なお文るを用いた表現に「過ちを文る(あやまちをかざる)」ということわざがあります。これは中国から伝わった書物「論語」からきていることわざで、“過ちを改めず、とりつくろって、よいように見せかける。(出典元:小学館 デジタル大辞泉)”を意味します。

「文る」を「かざる」と読むことに意外性を感じた人も少なくないと思いますが、「文」の読みは

  • 音読み ブン・モン
  • 訓読み ふみ(常用漢字表外)あや・かざ(る)

で、常用漢字表外の読みではありますが「文る(かざる)」があります。日本漢字能力検定が運営する『漢字ペディア』に掲載されている「文」がつく言葉を見る限り、「文」を「かざ」と読むのは「〜る」の送り仮名があるときに限られているので、「文る」は「かざる」と覚えてしまいましょう!

 

 

 

≪主婦の友社 OTONA SALONE編集部さんの他の記事をチェック!≫

 

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