なんで!?「幸せホルモン(セロトニン)」は腸でつくられている!だけど…
OTONA SALONE / 2021年6月7日 18時0分
生きていくうえでストレスは、あって当たり前。でもストレスをため込まないことが大事なのです。ストレスをため込まないためには、どうすればいいのでしょうか? ストレスに関する書籍の多くは、「ものごとを前向きに受け止める」「〝こうあるべき〟ではなく、柔軟に考える」など、心からストレスにアプローチする方法を紹介しています。でも本当にストレスできつい思いをしているときに、心の在り様を整えるのはけっこう大変です(以上書籍より抜粋)。そこで今回は、腸研究の第一人者、松生恒夫先生による著書『大丈夫! 何とかなります ストレスは解消できる』から腸の状態を整え、腸へのストレスを減らすことで、脳や心を元気にする方法をピックアップしてお送りします。【腸と健康 #3】
しあわせホルモン「セロトニン」は腸でつくられる
たとえば腸管に食物残渣が入ってくると、腸管を走る神経が食べ物の通過を感じとります。その情報を腸管全体に伝えるのがセロトニンという物質です。
セロトニンは脳内の神経伝達物質のひとつで、精神を安定させる働きがあるため、しあわせホルモンなどと呼ばれることも。このセロトニンの分泌量が低下すると不安が高まったり、うつ病になりやすかったり、イライラしやすい、攻撃的になることが知られています。
そしてセロトニンの約95%は腸でつくられているのです。脳内でつくられるのは全体の1%、残りは腎臓や血小板などでつくられます。
脳と腸のセロトニン、その関係性とは?
脳と腸のセロトニン、その関係性とは?
うつ病の発症には、脳内のセロトニン減少が影響しています。しかし今のところ、腸のセロトニンは脳の血液脳関門を通過できない、つまり腸でつくられたセロトニンは脳に移行できません。そのため脳と腸のセロトニンの関連性については、医学的には明らかになっていません。
しかしうつ病の患者さんの中には、便秘など胃腸の不調を訴える人が少なくないことは臨床の現場で実感しています。このことからも脳と腸の間に、何らかの関係があることは推測できるでしょう。
セロトニンが不足すると
⃝寝起きが悪くなる
⃝気持ちが不安定になる
⃝表情がどんよりとしてくる
セロトニンを増やすには?
○朝、太陽の光を浴びる
○規則正しい生活をする
○ダンスや歩行など
あなたのそのストレス、軽くなります!
腸研究の第一人者、松生恒夫先生による、
腸からはじめるストレス解消アイデアが満載です。
大丈夫! 何とかなります ストレスは解消できる
松生 恒夫 ・著 中村知史・イラスト 主婦の友社・刊
≪医師/松生クリニック院長・医学博士 松生恒夫さんの他の記事をチェック!≫
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