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整理・収納・掃除は脳の高度な実行機能なのです【ADHD女子#33】

OTONA SALONE / 2021年5月21日 20時30分

じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法」から、「ツライ」を「楽」に変えるヒントをお送りします。

「片づけ」には複雑ないくつもの工程がある

「片づけなさい!」 と、 親にしかられた経験のない読者はいないと思います。

私たちADHDタイプは、 散らかすのは得意でも片づけが大のニガテなのです。

なぜでしょう?

 

片づけとは、 いくつもの工程が複雑にかかわった作業です。

おおまかな分類としては整理…いるものといらないものを分類し、不要なものは処分する。

収納…モノのおき場を決める。使ったら元に戻す。この2つをまとめて 「片づけ」 といいます。

そしてもう一つ掃除…ほこりや汚れをとり除き、清潔を保つ。掃除は片づけとワンセットで行うことが多いものです。

こう考えると、 やることは多いですよね。

とくに足の踏み場もないくらい盛大に散らかった部屋は、 雑多なものにあふれているし、

収納場所も決まっていない、 ほこりも汚れもたっぷり。

作業工程は複雑をきわめるはずです。

 

にもかかわらず、 PART2でお話ししたように、 私たちの脳は実行機能が人より少し弱め。

事前に計画を立てて、 それを一つ一つ実行に移すことがとにかくニガテなのです。

だから一般的な片づけ本を読んでも、「できる気がしない」 と思うのは当然です。

洗濯物を一枚一枚ピシッとたたんでタンスにしまうなんて、 魔法が使えるようになってもできません。

私たちがめざすべきは、「モノがなくなりにくい部屋」 です。

あるいは「必要なものがすぐに出てくる部屋」 です。

そこがクリアできたら 「ソファでくつろげる部屋」 をめざしましょう。

そしてうまくいけば、「気軽に人を呼べる部屋」 になるはずです。

でも、 敵は巨大。

まずは 「片づけ」 に向けてのモチベーションを高めましょう。

ADHDの特性を持つことで
「生きにくさ」を感じて
苦しむ大人の女性はたくさんいます。
自らADHD脳という
臨床心理士の中島美鈴先生からの
超驚きの具体的な解決法とエールが満載です。

ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法

中島美鈴・著 主婦の友社・刊

 

≪主婦の友社 OTONA SALONE編集部さんの他の記事をチェック!≫

 

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