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45歳独身。年収450万「マンション買ったら結婚できない」って本当ですか?

OTONA SALONE / 2021年6月6日 11時30分

いつかご縁があったら結婚しようと賃貸に住んで早20年以上。振りかえって家賃を計算してみたら、中古のマンション買えてたんじゃない?とご相談に来られるアラフィフ女性が増えています。

 

もし結婚したとしても子どもを授かる可能性は低いし、家を買うならローンを組む最終チャンスの年齢かもしれません。

 

今回は、45歳地方銀行勤務のマリエさんのご相談を紹介します。

 

(※ご本人を特定できないよう一部フィクションにしています)

 

■45歳地銀勤務「マンション買ってもいいんでしょうか」

相談者/マリエさん 45歳

短大卒業後同じ銀行でカウンター業務をこなしている。同僚と付き合ったこともあるものの、後輩とデキ婚されて以来特定の彼氏はいない。近場で転勤はあるが主任に昇進し、仕事にはやりがいを感じている。いつかパートナーができればいいなと漠然と考えている。

 

「結婚願望はあるけれど、家を買うなら45歳でこれから30年ローンを組んでも完済は75歳だしラストチャンスですよね。でも、よく『マンション買ったら結婚できない』とか聞くし、買ってもいいものですか?」

■「マンションを買ったら結婚できない?」都市伝説の真実は

独身女子がペットを飼ったり、家を買ったら一生結婚できないという都市伝説があり、現実の話をするはずのマネー相談でもリアルなテーマになることがあります。

 

今回のマリエさんもその一人。上質なシャツとくるぶしが見える細身のパンツという凛とした姿で事務所に来られました。

 

「四捨五入したら45ってアラフィフじゃないですか。ローンを組めるのも限界のような気がするんですよね」

 

そんなマリエさんは、短大を卒業して数年実家暮らし。25歳から20年間数回引っ越しはしましたがずっと賃貸マンションに住んでいたそう。家賃を計算すると、6万円×12ヶ月×20年間=1440万円です。

 

「中古マンションだったら買えてましたよね。退職までの20年間でどうしたらいいか、本気で考えないといけないと思うんです。

 

でも、もしかしたら結婚するかもしれないし。買ったら、2人で住むなら狭いかもしれないし。こういうことが面倒になるし、家がある安心感で出会い欲が減るから、家を買ったら結婚できないと言われるんですかね?」

 

確かにマリエさんがおっしゃるように、マンションを購入すると賃貸のような自由度はなくなります。しかし、掛捨てともいえる家賃が住宅ローンという借金にはなれど返済していった分自分の資産になります。

 

「結局どっちがトクですかね?」

 

■お金の専門家・FPの間でも「賃貸vs持ち家」は永遠のテーマ

実は、これはFPの間でもよく話題になる永遠のテーマです。

 

賃貸のメリットは、その時のライフスタイルや家族構成・収入に応じて柔軟に住み替えができること、修繕費や税金の負担がないことですが、家賃は病気になろうと支払う必要があります。また、老後貸してもらえないかもしれないというリスクもあります。

 

持ち家の場合、住宅ローンを組むことによって団体信用生命保険に加入するため万一大きな病気や死亡した場合ローンを返済する必要がなくり、ローンを返済していくことで将来的に自分の資産となるメリットがあります。

 

しかし、固定資産税、管理費、修繕費の負担は自分になることや大きな借金を背負うことが不安要素になるようです。

 

今後のライフプランの変化、働き方、考え方の違いがあるため、一概にどっちがお得とはいえません。とはいえ、マリエさんが駅近物件で借り手がつきやすい1LDKや2LDKマンションにすれば、将来結婚してそこに住んでもいいし、引っ越してその家を賃貸にだすという選択もできるでしょう。買うとしたら、その後柔軟に対応できる物件を選ぶことが重要です。

 

■正解は一つではない。持ち家には「コスト」もかかってくる

この視点でマリエさんの家計を見てみると、さすが銀行勤務。やりくりは100点満点です。収支のバランスもよく、毎月決まった金額を貯金や投資に回しています。

 

筆者が三井住友銀行サイトでシミュレーションしたところ(3年固定変動金利30年払い金利1.00%)2500万円(内ボーナス払い500万円)借り入れで月々6万4327円、ボーナス時は9万6664円上乗せ払いするという結果になりました。

 

現在の家賃が6万円ですので、2500万円なら返済できる! と思うのはまだ早いのです。そこに修繕積立金、管理費、固定資産税を上乗せするといくら位になるか確認する必要があります。

 

中古マンションの場合、修繕積立金がかなり高くなっていることがありますので、返済金額だけでなく、その他の費用をふまえて毎月いくら家のことに支出するのか確認したうえで、予算を決めていきましょう。

 

■都市伝説に惑わされず、自分の人生の優先順位と向かい合って

マリエさんは、迷った末「犬を飼える自分の持ち家が欲しい」と夢の実現を重視することに。キレイでリノベーションが必要ない中古マンションを買い、トイプードルもお迎えして一緒に暮らしています。

 

こうして犬、持ち家という、都市伝説で結婚できないと言われる2つの条件をクリア(?)しました。

 

ですが、なんと最近犬の散歩で知り合い彼氏ができたそうです。

 

マンション購入は自分軸で考えて必要かどうかを基準に決めて、「自分らしく」輝き続けられる選択ができるといいですね。

 

 

≪ファイナンシャルプランナー(CFP🄬) 稲村優貴子さんの他の記事をチェック!≫

 

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