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「眠れなさすぎ…」ツラい更年期の不眠、上司に言われた衝撃のヒトコトは

OTONA SALONE / 2021年7月8日 17時0分

「寝ようと思ってもなかなか眠れない」

「寝付きが悪いせいか、いつも疲れている」など、40~50代になり、こんな悩みがありませんか?

日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期は、ホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。

更年期女性のお悩みのひとつに「入眠障害」があります。

入眠障害とは、眠ろうとしてもなかな寝付けない(30分から1時間以上かかる)ことをいいます。

今回は、更年期の入眠障害、寝付きの悪さの改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。

更年期の歩き方(34)

ベッドに入ってもなかなか眠れない…「いいご身分だな」って、ひどすぎる

会計事務所の経理事務として働くマユミさん(51歳)は最近、寝付きが悪くて困っていました。

 

「結構忙しい職場なので毎日疲れているはずなんですが、ベッドに入ってもなかなか眠れないんです。眠ろうとしてから早くて1時間、長いときには2時間以上たっても眠れないという日が続いています」

 

寝付きが悪いせいか、朝起きてもすっきりせず疲れがとれないというマユミさん。今日も眠れなかったらどうしようと思うとますます不安や焦りが強くなり、余計に眠れないという毎日を過ごしていました。

 

「仕事には影響しないように頑張っていたのですが……先日、なぜか目が冴えて全く眠れず、次の日はもう散々でした。集中力が散漫になってミスばかり、ひどい眠気に襲われて、いつもはすぐに終わる経理処理も倍以上の時間がかかってしまいました」

 

残業してやっとのことでその日の仕事を終わらせたマユミさんに、最近、居眠りしているみたいだけど、サボり癖ついてない?と上司からきつい一言。

 

「しかも、いいご身分だな、とまで言われてしまったんです。私はこんなに辛いのに」

 

クビをほのめかされてしまい、マユミさんはすっかり落ち込んでしまいました。

 

睡眠薬には頼りたくない。けれど、眠れないと倒れてしまう

「どうにかしてこの寝付きの悪さを改善しなければ……」

 

そう考えたマユミさんは、市販の睡眠改善薬を試してみたそうです。

ですが、飲んだ次の日はからだがだるい、眠気がひどいと薬が効き過ぎて仕事にならず、続けることができませんでした。

 

「睡眠薬は怖いので、他に寝付きがよくなる方法をいろいろと試しているのですが……。寝室が真っ暗になるように遮光カーテンにする、寝る1時間前はスマホを使わない、リラックスできるアロマを焚く、ホットミルクを飲むなど、何をしてもどれも効果がありません。もう泣きたくなってしまいます」

 

このままだと本当に仕事をクビになってしまうのではないかと、マユミさんは途方に暮れてしまいました。

 

見落としていた「漢方」という手段

「睡眠薬に頼るのは嫌だけど、寝付きの悪さをなんとかしたい」

 

と、眠りたいのに眠れないつらさを友人に電話で相談すると、

 

「前に雑誌で読んだけど、漢方とかいいんじゃない?」

 

とアドバイスされたそうです。

 

「漢方は副作用もなさそうでいいかも!」

 

今まで馴染みがなかったけれど、その手があったかとマユミさんはうれしくなり、早速ネットで調べてみました。

 

『寝付きが悪い 漢方』などで検索してみると、不眠症に対する漢方薬の著効例などいろいろな情報を知ることができました。

ただ、自分にはどの漢方薬があうのかわからなかったので、市内にある漢方薬局に行ってみることにしたそうです。

 

「更年期になると、女性ホルモンの乱れが原因で自律神経が不安定になり寝付きが悪くなることがあります。ほてりやのぼせなどの更年期のホットフラッシュやストレスも入眠障害の原因となるので注意が必要です」

 

そう薬剤師から説明されて、マユミさんが悩んでいた寝付きの悪さは更年期やストレスが原因だと判明しました。

そして、酸棗仁湯(さんそうにんとう)という漢方薬が処方されました。

酸棗仁湯は、神経の興奮や緊張を和らげて、疲れすぎて眠れないなどの不眠を改善します。

 

「漢方薬は苦いと思っていましたが、甘くて飲みやすく驚きました。漢方薬を飲み始めてから、だんだんと寝付くまでに時間がかからなくなり、長くても30分以内にはいつの間にか寝ている感じです。寝つきが悪いことを気にし過ぎなくなり、睡眠の質が改善したのか翌日に疲れや眠気をひきずることもなくなりました」

 

今ではぐっすり眠ってイキイキと仕事をこなしているマユミさん。

漢方薬の服用を終了した後も、生活リズムを整えて気持ちに余裕をもつようにして過ごしているそうです。

寝付きの悪さに悩むなら漢方薬を試してみて!

寝付きが悪くなる入眠障害は更年期によくみられる睡眠障害のひとつです。

 

「そのうち眠れるようになるだろう」

 

そう軽く思いがちですが、そのままにしておくと仕事や日常生活に大きな支障がでるかもしれません。

更年期の不調の改善には、心とからだ全体を整える漢方薬がおすすめです。

医薬品として効果を認められている自然由来の漢方薬は、根本的な体質改善も目的としています。

自然成分がからだにやさしく働く漢方薬なら、毎日のむだけで、お悩みの症状の解決と、根本的な体質改善を目指せるでしょう。

更年期の寝付きの悪さの改善には、以下の漢方薬がおすすめです。

 

更年期の入眠障害におすすめの漢方薬

 

女神散(にょしんさん):のぼせやめまい、月経不順も気になる方に。
抑肝散(よくかんさん):イライラや神経過敏、頭痛も気になる方に。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう):のぼせや動悸、イライラ、高血圧も気になる方に。

 

ひとつ注意点として、漢方薬を選ぶ際は、ご自身の体質・状態に合っているかがとても大切です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。

更年期の寝付きの悪さには漢方薬もおすすめ!

「ベットに入ってもなかなか眠れない」

「寝付きが悪いせいか、朝起きてもスッキリしない」

寝付きが悪くなる入眠障害は更年期によくみられる不眠症のひとつです。

ひとりで悩まずに専門家に相談してみませんか?

漢方薬で心とからだのバランスを整えて睡眠の質を改善して、更年期も元気に過ごしていきましょう。

 

執筆/あんしん漢方 薬剤師 清水 みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。

 

≪あんしん漢方 薬剤師  清水 みゆきさんの他の記事をチェック!≫

 

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