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そういえば痩せない?「自分が更年期だと気づいていなかった」49歳の実感

OTONA SALONE / 2021年7月9日 18時58分

閉経の前後5年を一般に、更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

 

私ってもう更年期なの?みんなはどうなの?

 

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

 

【100人の更年期#42】

チサトさん

49歳、広島市でパートナーと2人暮らし。関東の大学で獣医師免許を取得後、関東エリアで勤務したのち、45歳で実家のある広島市に戻り開業。大抵は30代で開業する中、スロースタートなチサトさんは、その分健康で長く働きたい。

 

腺筋症に悩む49歳。自分が「更年期」ステージだと気づいていなかった

実はこの取材オファーを受けるまで、自分の不調と生理周期を関連付けて考えていなかったいうチサトさん。

 

「更年期のシリーズでと切り出されたときは、正直ちょっとショックでした。えっ、私が更年期??って。そもそも閉経が近づいたら、障害のあるなしと関係なく更年期なんですね。そして、この3年の間に見舞われてきた不調を見直してみたら、周期的な面もある。そうか、これってそういうことかと思いました」

 

チサトさんが見舞われた不調の1つが子宮腺筋症。この病気は更年期とは直接関係ありません。子宮の筋肉の中に子宮内膜のような分泌腺ができて、月経痛や月経過多などを引き起こします。

 

「48歳のときに健康診断で腹部に何かあるよと指摘されたのがきっかけ。でも、私の場合、生理痛はものすごいのですが、鎮痛剤で何とかやり過ごせるレベルではあり、閉経したら女性ホルモンがでなくなって楽になるよと、見守りの方針になりました」

 

ところが、診断がついて数ヶ月後、月経中ではないタイミングでも痛みが出るように。

 

「それが49歳の秋です。仕事やプライベートでのいろいろなストレスが重なったのも悪かったのでしょうね。鎮痛剤を飲んでも痛みのあまりに嘔吐するような、耐え難いレベルの腹痛が出ました」

 

鎮痛剤の副作用で胃も弱っていた様子です。たとえば朝ごはんに大きめのお皿にヨーグルトとフルーツを盛って食べると、一気に胃が冷えて吐いたりしたそうです。

 

胃腸の症状かな?と消化器内科で CTをとったところ、がんの疑いがあるので婦人科を受診してとの指示が。大ショックを受けながらCTデータを持って腺筋症を診断してくれた婦人科を受診したところ、以前からの腺筋症がやや拡大していたのがわかりました。

 

ちなみに婦人科での検査は子宮のエコー。念のため子宮頸癌などの検査は受けましたが問題なしでした。

 

「その後いろいろと検査をして、やっと先月がんではないと診断されて安心したところです。もともと28日周期だった生理が48歳から少々空き始め、秋は30日、この数回はさらに間が空きました。生理周期がのんびりしはじめてから、確かに腺筋症の痛みそのものは減りました」

 

更年期症状ではないけれど…「老眼」が進みました

もうひとつ、これも直接的に更年期症状ではありませんが、老眼が進んだことも気になります。

 

「2019年のGWに自然豊かなところに出かけ、遠いところばかり見ていたら、仕事に復帰したとたんに手元が見づらくなって。これが老眼???とびっくり!」

 

40代後半ともなれば加齢のため視力調節の柔軟性は落ちるとされますが、チサトさんの場合はその後2020年11月に突然右目の視力が落ちたそう。

 

「2ヶ月で元に戻ったけれど、原因は不明。網膜の障害による症状はなく、これから半年ごとに経過観察です。私たちの世代は、これからこういう原因のわからないトラブルが起きるようになるんですね……」

 

こうして聞いてみると、いくつも検査を受けているチサトさん。日ごろから獣医師として犬やネコと接しているため、歳のせいだと思い込んで病気を見逃してしまうよりは、検査を頼んでほしいといいます。

 

「ペットでもよくあるんです、最近元気がなくなったけどもう歳だからと思っていましたという話が。いやいや、それは病気の症状なんです、治療をすればちゃんと動きますよって思います。歳のせいと思っていても、本当は病気が潜んでいるのかもしれません」

 

コロナの影響は受けていなけれど、体重は増えた

この1年のコロナ禍、お仕事はほぼ影響を受けなかったというチサトさん。地元は自粛の対象外で、生活パターンに大きな変化はなかったそうです。

 

「なのに、体重は4kg増えました。しかも、体重を減らしてもお腹周りが減らない! これが代謝が落ちるということか……って思います」

 

原因はズバリ、歩かないこと! 今では徒歩7分の実家へも車で移動。東京にいたときは本当によく歩いたなと振り返ります。

 

「最近、ジーンズを履いて、鏡をぱっと見ると、脚が短くなった気がするんです。何を着たら似合うのか、迷いの時期に入りました。以前なら似合った服が全滅してしまい、みんなどうしてるんだろう……私はアウトドアウエアに走っています」

 

これからは「ぼーっとする時間」の捻出がカギ

開業前は、本当に開業できるのかどうかがストレスだったというチサトさんですが、いざ開業してみれば業績は好調でした。

 

「逆に、休みを取りづらくなってしまいました。そこにお話した不調のオンパレード!」

 

月に1回は全休の日を作って、自分の検査をする日も捻出しないとなりません。お勤めの人ならば有給休暇を取ることもできますが、自営の場合は自分で自分のためにお休みを計画的に作り出すしかないのです。

 

「とはいえ50歳になったら一連の不調が多少は落ち着いてきたのでホントによかった。でもやっぱり目が見えにくい……」

 

また、脳を休める大切さも感じるといいます。

 

「日曜祭日は、パートナーが山や海へドライブに出かけたがるので、一緒に行きます。気分転換になってとってもいいんですが、そうするとぼーっとすごす時間がない! しっかり寝ないと頭が働かなくなります」

 

自分がラクにすごすための時間を作り出す方法が現在の課題というチサトさん。更年期を少しでも「ラクに」暮らしていく方法を模索中みたいです!

 

 

≪OTONA SALONE編集部 井一美穂さんの他の記事をチェック!≫

 

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