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VIO脱毛リアル体験レポ。シュガーリングって? 痛い? メリット、デメリットは?

OTONA SALONE / 2021年9月9日 7時30分

みなさん、VIO脱毛の経験はありますか? 世界的に見ると日本人女性のVIO脱毛率はまだまだ低いのが現状です。性教育が遅れ、文字通りの秘部、秘める美徳といったカルチャーが根強い日本においては、友人同士でも話す機会はまだまだ少ないように感じます。
私自身、40歳を過ぎるまでほぼ秘めっぱなしできており、ようやく重たい腰が上がったところです。

 

過去の脱毛体験に思うこと

体験レポを書くにあたり軽く触れておきますと、筆者はVIO脱毛未経験(正確に言うと、家庭用レーザー脱毛器でのボチボチケアはあり。忘れては思い出し、引っ張り出してはまた、収納の奥底に冬眠させる不定期サイクル。つまり計画性ゼロ)。脱毛適齢期とされる20・30代、なぜそのいわゆる適齢期(ワキと腕は某大手エステ系のレーザー脱毛にて完了)が私に訪れなかったのか振り返ってみると。

 

まず20代30代前半はというと、平日はがむしゃらに働いて、週末からは寝る間も惜しんで遊ぶ。それが生活の真ん中にで~んとあって、時間も原資もひっくるめて、美容にまわす余力がありませんでした。そんななか20代半ばで1年半ほど通った大手脱毛サロンに正直いい印象を持てなかったのも、次のフェーズといえるVIO脱毛の契約に至らなかった理由のひとつです。当時、融通のきかない予約システムやキャンセル料金に嫌な思いをしたことが何度かありましたし、強引な勧誘や高額ローンに悩まされた友人もいました。今とは違い、そういう時代だったのだと思います。

 

40代、第二脱毛適齢期がやってきた

30代以降はというと、また別の人生の課題に取り組んでいました。出口の見えない長い長いトンネルを進むような妊活道を経て、妊娠、出産、その後は怒涛の子育て沼へダイブ! 自分のことは二の次三の次、今日をどう乗り切るかの目まぐるしい生活。脱毛どころか、美容院やデンタルクリニックにメンテナンスにポツポツと通うのが精一杯でした。

そして40代中盤にさしかかろうとしている今。決して多くはないけれど、再び持てるようになった貴重な自分時間。何に当てようかアレコレ考えるうちに、「よしVIO脱毛やってみよう!」となった次第です。やや突拍子なく決めたことではありますが、したいと思ったときこそはじめどき。気持ちが決まれば、ようやく訪れた第二脱毛適齢期を逃すまいという気持ちが前のめりになっていきました。

 

シュガーリングを選んだ理由

20代のほろ苦い脱毛経験を払拭すべく、今回重要視したポイントはポジティブな脱毛体験にすること。ネガティブ要素が多い経験には継続性がない。その学びを糧に徹底的にリサーチした結果、浮かび上がったのがシュガーリング脱毛であり、SUGARISTA TOKYOです。

シュガーリングとは、砂糖とレモン果汁と水のみでできたべっこう飴のようなペーストを毛に絡めながら脱毛していくという、古来からある究極的にシンプルな脱毛方法です。

 

・使っている成分が明確で安心安全。
・痛みが少なく、もちがいい。
・毛が濃い人でも施術を重ねるとどんどん柔らかい毛になるらしい。
・古い角質も一緒にとってくれるので、肌を傷めずトゥルントゥルンになる

 

という、経験者の口コミや体験レポ(すべて経験者個人の感想で、個人差あり)も読み、「やってみたい!」熱がムクムクと高まっていきました。また、今回お世話になったSUGARISTA TOKYOは、日本における、オーガニックシュガーリングのパイオニアであるということも、安心材料として大きかったです。

 

なぜレーザー脱毛ではなく、シュガーリングなのか?

20代の私であれば、「また生えてくる」ことをネガティブに捉えたかもしれませんが、40代を過ぎた私の考え方は少し異なります。契約という名の片道列車に乗るよりも、自分がのぞむタイミングで通えばいいこと。最終目標として多くの女性が設定するハイジニーナ(デリケートゾーンに生えているアンダーヘアを一掃した状態)を一回の施術で実現できること。そしてそのハイジニーナ体験をした上で、将来的なVIO方針設計ができること。つまりは、どちらの状態にも行ったりきたりを繰り返せることにメリットがあると考えたからです(語弊がないようにお伝えするとハイジニーナにするかしないかは、個人の判断で、毛を残したままVゾーンを好みの形に整える施術ももちろん可能です)。

 

前書きが長くなってしまいました。普段、友人、知人、家族とおおっぴろげに語る内容でもないので、話したいことがありすぎて…。失礼をしました。

さあ、いよいよシュガーリング脱毛体験に話を進めましょう!

初体験の妄想に支配された臆病者を待っていたのは

8月の猛暑の最中、汗だくドロドロになりながら、南青山にあるSUGARISTA TOKYOに到着。「こんな汗みどろで、おじゃましてしまって申し訳ない」という気持ちと、これから待ち受ける未知の体験への湧き上がる期待と不安

 

・体勢はこんな感じかな、いやもっとすごいポーズかもしれない。
・私、身体超硬い、オーダーされる体勢がとれなかったらどうしよう。
・痛みに耐えられるだろうか。
・これから晒すのだ…。

 

↑このような一貫性のない妄想がぐるぐると脳内を巡っている軽いパニック状態。「とにかく落ち着け私!」と思いながらドア前に立つと、ガラス張りのドアの向こうから女性が現れ

「お待ちしておりました、暑かったですよね、どうぞどうぞ」

と、ド緊張と顔に書いてあっただろう私をそれはそれは優しく穏やかに招き入れてくださいました。この日、施術をお願いしていたHikariさんです。

挨拶を済ませ、汗だくなことを詫びると

「酸っぱいものがお好きでしたら」

と絶妙なタイミングで自家製アップルビネガーと梅入りのドリンクをすすめていただきました。陶器の器にガラス製のストローが添えてあります。酷暑の疲れが溜まった身体と、緊張でカチコチになった心に沁みる優しい味をお供に、汗が引くまでしばしの歓談&カウンセリングタイム。日本の脱毛やフェムテックの現状、ティーンの体毛といじめの問題、妊活脱毛や介護脱毛という言葉とその弊害、更年期のドバドバ生理問題、閉経後の夜の営み、本当の意味でのサスティナブルって…。さまざまな話題について意見交換をさせていただいたのですが、どのトピックに関しても、まっすぐ筋の通った意見を持って発言されるHikariさんの人柄にすっかり魅了され、入室前の私の例の“ぐるぐる脳内”が見事に吹っ飛びます。

美容先進国ロンドンで修行を積み、日本におけるオーガニックシュガーリングの先駆者、後進の指導、輩出にも日々心血を注ぎながらも、たおやかな笑顔を絶やさないHikariさん。「うん、私の初体験を任せてよかった」とこの時心から思いました。なんなら心にとどめられずご本人にこの時点でおつたえしたような気もします(このあとが鮮烈すぎてウロ覚え)。

 

いざ、ドキドキのオーガニックシュガーリング脱毛体験

汗が引いたところでいよいよ施術へ。カーテンで仕切られた施術スペースにいざなわれ、準備の説明を受けます。

「下の着衣はすべて脱いで、このカゴへお願いします。こちらのボディワイプで気になる部分を拭いてくださいね」


ベッドの下のカゴには、ボディワイプとゴミ箱。さりげない心づかいがありがたい。

「今日のお召し物でしたら、上はそのままで大丈夫です。脱毛前にパウダーを使うのですが、ブラウスを汚さないように気をつけて施術しますね。このシーツの間に仰向けに寝て、準備ができましたらお声がけくださいね。」

ノースリーブのシャツにロングスカートの上下セパレートというスタイルだったこの日の私。スカートとショーツを脱ぎ、提案どおりブラウスは身に着けたまま、シーツの隙間にもぐり込んだ。

 

SUGARISTA TOKYOではエシカルの観点から、使い捨ててしまうものは使わないそう。先程提供していただいた飲み物のストローもそうだったように、シーツもまたしかりで、清潔なオーガニックコットンのさらりとした感触が肌に心地よかったことを鮮明に覚えています。シーツだけに限らず、ワックス脱毛の備品としてはおなじみの木べらやペーパーも一切使わず、施術で使うシュガーそのもの、グローブまでもが使用後はコンポスト(土に還る)できる素材のみ。その理由も実にシンプルで説得力のあるもの。

 

「人間がキレイになりたい。それだけの理由で、地球環境を壊したり、動物のすみかを奪うのはおかしいでしょう」

 

ベッドも器具も冷たく固いものだというこの手の施術に対してなかばあきらめていた固定観念がガラガラとくずれます。地球にも環境にも配慮した本当の意味でサスティナブルな美容方法、みんなに知ってほしいし、広まってほしいなと、施術体験前にも関わらず、温かく清潔なシーツに包まれて感じていました。

 

「準備できました」

さあ、まな板の上の鯉となった私。あとはプロに身を任せるのみです。
「ちょっと見せてもらいますね。ひざを左右に開く体勢でお願いします」
いわゆるカエルのポーズです。

シーツをめくり、まずはVIO周辺のチェックからスタートします。数多くのお客さんを見て触れてきたHikariさん。膣まわりの温度や肌の状態から、女性機能をだいたい判断できるそう。すごい。

 

「うん、温かくてうるおいもある。いい状態ですね」

そう言ってもらえて、素直にうれしくホッとしました。

さぁ、施術に入ります。

オーガニックシュガーリングはエコの観点でも超優秀!

「シュガーリング脱毛で使用する専用のペーストは、砂糖とレモン果汁、水だけでできたとてもシンプルなもの。だからこそ、技術の差が出ますし、原材料の質によって違いが出ます。特にレモンは、ポリフェノールなどの美容成分が含まれるプラスの要素がある反面、皮には防カビ剤などのケミカル成分がかけられているものが多いのはご存知でしょう? シュガーリング脱毛はお肌をキレイにするための施術なのに、逆にケミカルな成分によってリスクを負いかねないのですよ。その点、オーガニックレモンは、安全に美容成分を取り入れることができます。雑菌の繁殖を抑える働きもあるので、VIOのような経皮吸収率が高くて、菌が繁殖しやすい部位は、オーガニックプロダクトを選んでほしいです」

デリケートゾーンを清潔に保てることがVIO脱毛のメリットであるはずなのに、その途中でリスクを追っている可能性があるとはなんとも残念な話。その点、SUGARISTA TOKYOで使われているのは、厳しい基準をクリアして、オーガニック認定を受けたプロダクトのみ。妊婦さんや授乳中のママでも施術を受けることができるそうです。

話をしながらもテキパキと準備が進み、Hikariさんの指先にはキラキラとべっこうあめのように光るペーストが。ピンポン玉をひと回り大きくしたようなサイズ感です。何だかおいしそう。

「VIO全部とると、これの何個分くらいになるのですか?」

まな板の上の鯉ながらも、聞くべきことはしっかり聞いておこうとつい話しかけてしまうのは職業病。

「これ1つですよ。絡めてとって繰り返しで使うからこれだけ。木べらもペーパーも使わないので、捨てるのは施術後のペーストとこのグローブだけです。捨てると言っても両方ともコンポスト(土に還る)できますから、ほぼ廃棄するものはないです」

これぞ、本当のサスティナブル!

「えっーと。これだけで私のすべてを葬り去ることできますか?」
この質問はしたかったけど、聞けなかった。

 

「下腹部からはじめていきますね。お祭りだと思って一緒にがんばりましょう! わっしょいわっしょいです!」


ちなみにSUGARISTA TOKYOのVIO脱毛範囲はオープン以来変わらずへそ下、鼠径までが料金に含まれています。お腹のふくらみが大きい妊婦さんでも一律料金だそう。

 

ブラジリアンワックス経験者からはワックスは熱いと聞いていたのですが、シュガーリングペーストはあったかいかなと言う程度の感覚。ペーストで肌が引っ張られます。

「ペーストをしっかりと毛穴に浸透させていくことが大切なのです。脱毛の機能はもちろん、角質の除去など肌をなめらかに整えてくれる作用もありますよ。施術後を楽しみにしていてくださいね。つるつるしっとりですから」

こういったなめらかなおしゃべりも緊張させないための気遣いなのでしょう。感覚を施術部に集中しすぎないことで気が紛れます。

 

そして、祭りははじまった

「ハイ! いきます」
ベリッ。

毛穴までしっかり絡めて一気に剥がすので、剥がす瞬間はやっぱり痛い…だけど、耐えられるかも。と思ったのもここまででした。その後Vゾーンにうつると、目に涙が浮かび、思わずおしりが宙に浮きます。

「ウッ。いまだかつて、途中離脱した方っていますっ、イテッ、か~?」
急に弱気になって聞いてしまった。

「いませんよ。でも痛いのはわかります、ここが一番の山場です。太くて密集していて、肌もやわらかいですからね。もう少しですがんばりましょう、わっしょいわっしょい」

わっしょいわっしょい。呪文のように頭の中で繰り返す。


頭の中で再生される“わっしょいわっしょい”のBGMにのせて、Hikariさんと様々なことを話した(ような気がする)。痛さでその内容は覚えていないけど、痛さと笑いで涙を流しながらめでたくピークアウトとなり、その後はV→Oゾーンへ。私的に痛さのピークはもうすぎていたので、少しにはなりますが、落ち着きを取り戻して施術を終えることができました。そうそう、Oゾーン施術するときは施術者との共同作業がありました。“ストレッチのような体勢でおしりの片方を引っ張る”っていう…(ご想像におまかせします)。

 

脱毛後はつるつるしっとり、やみつきになりそう

脱毛後はローズウォーターやCBDオイルでケア。
「お疲れさまでした。今日から、お顔と同じようにスキンケアをしてみてくださいね。効果を感じることができると思いますよ。脱毛後は再び生えてくるスピードがゆっくりなのですが、ふわふわの産毛なので、埋もれ毛を避けるため、定期的にスクラブケアをオススメします」

私がサウナトランスのように整ってしまっていたせいか、もしくは試合後のボクサーと見紛うほどに呆然としていたせいか、どちらかはわかりませんが、終了後、
「少しマッサージしてもいいですか?」

とのありがたいご提案。ヘッドマッサージをしていただいたのですがその時に

「頭皮が硬いですね。がんばり屋さんなのですね、頭が休まる時間を意識的に作ったほうがいいですよ」

と。なんて優しい表現でしょう。“がんばり屋さんの証拠”と言っていただき、気持ちが晴れやかになると同時に、頭皮ケアもがんばろうと胸に誓いました。

 

最後に

「どのぐらいのサイクルで通うのが正解ですか?」と聞いてみました。すると、

「シュガーリングによる脱毛ですと生えてくるスピードはゆっくりなので、6週間くらいとお伝えはしているのですが、本当の本当はね、正解はないですよ。また来たいと思ったときに来ていただく。期間でしばらずのその方の気持ちが向くペースでお越しいただきたい。そういう場所でありたいと思っています。美容院に近いかもしれないですね」

なるほど~。どこまでも距離感の心地よい場所、何となく保健室みたいな存在に近い。それがSUGARISTA TOKYOで受けたシュガーリングに対する私の感想です。
こうして、私の初VIO脱毛体験は大満足で終了しました。

 

オーガニックシュガーリング脱毛後に思うこと

はじめて体験してみて思うことは「断然ないほうがいい」ということ。毛はあってもなくても大切な場所を守る機能はショーツで十分果たされていることは身を持って実感できました。そのショーツ選び、デザイン選択の自由度も一気に高まりました。

 

それから、顔やボディと同じようにスキンケアできるのも大きなメリットです。大切な部分を大切にする。当たり前のことが今までできていなかったことを反省しました。シュガーリング脱毛は、施術自体が脱毛+美肌ケアなのでケア直後から肌コンディションのよさが感じられたことも、お手入れを継続してがんばろうと思えたポイントです。

 

そしてもちろん、清潔感を保ちやすくなったこと、生理中のニオイや不快感から開放されたことも大きな収穫。私はまだ試したことがないのですが、サニタリーショーツデビューしようと、いま目論んでいます。

 

少し先のことに目を向けると、避けては通れない更年期や閉経間際のドバドバ経血対策や、閉経後の膣トラブルにも大きな利点があることでしょう。レーザー脱毛は白髪になったらできませんが、シュガーリング脱毛なら、何歳になってもできますからね。

 

オトナサローネ世代は第2脱毛適齢期。いまさらと二の足を踏んでいる方がいましたら、ぜひ足を運んでみてください。何事もしたいと思ったときがはじめどきなのですから。

 

 

 

 

 

≪OTONA SALONE編集部 秋谷和香奈さんの他の記事をチェック!≫

 

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