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稲沢朋子・47歳・職業モデル。結婚、離婚、そして今。イナトモの現在地とは?

OTONA SALONE / 2021年11月5日 18時0分

アラフォー向けのファッション雑誌「S T O R Y」のカバーモデルを務めていた、“イナトモ”こと稲沢朋子さんがオトナサローネに登場! 飾らない笑顔、気さくな人柄で多くの支持を集めるモデルさんですが、実はモデルを始めたのは30代後半から。そして、2人のお子さんをもつ、シングルマザーでもあります。そんな同世代モデル“イナトモ”さんに、家族のこと、年齢のこと、健康のことなど、率直ないまの思いを語っていただきました。全3回にわたってお届けします。

Profile
1974年2月27日生まれ。25才の長女、23才の長男がいる。
38才のときに雑誌「STORY(ストーリィ)」の読者モデルとしてデビュー。
その後、持ち前の明るい笑顔に人気が集まり、専属モデルへ。
2016年からはカバーモデルを務める。
2019年卒業後、雑誌「エクラ」、「GLOW」、「WEB Domani」などの
ファッション雑誌やイベント、女優業ヘと活躍の幅を広げている。

 

結婚・離婚、自分の恋愛…
家族の関係も自然体がイナトモ流

――モデルのお仕事は30代後半から開始、私生活ではお子さんはすでに独立。同世代の中ではライフステージの進み方が早い方ですよね?

そうですね、私もう“孫”待ちですからね(笑)! 子供たちも社会人になって家を出るし、結婚はいつかなって思ってます。

――ご自身は早くにご結婚、出産を経験しているけれど、娘さんの結婚となるとどういうスタンス?

若い時って勢いですよね。勢いしかない。お付き合いしている彼との将来の話が出てきたら、なんとなくぽろっと「ちょっとよく考えたほうがいいんじゃなーい」って話すようにしています(笑)。決して早い結婚が悪いとは思わないけど、私は早く結婚して、離婚した組だから。娘のこととなると親心としては心配ですよね。でも、私が21歳で結婚したので私の親は私の嫁入りをどう思っていたのか聞いてみようかなって思っています。

――ご両親の反対などはなかったんですか?

私が21歳のときでしたけど、両家で顔合わせしたら親同士が意気投合! 式はどうする?じゃあいつやる?ってどんどん話が進んで…勢いにのって結婚しちゃった。もう完全に勢いでしかなくて。だから自分の子どもたちも今後、そういう状況になったら、私も自分の両親みたいに理解できる親にならないといけないのかなって、思ったりしますよ。

でも、ダメって言ってもするものはするだろうから。もし、これから娘が結婚したいって言ってきたら、気持ちを尊重してあげたいけど、「タイミングは本当にいまなのかな?」って言っちゃう私もいます(笑)。

 

――もし、娘さんも20代で結婚してお孫さんができたとしたら、ひ孫まで見られる可能性もありますよね!!

そうそう! 50くらいには初孫。そのあと、ひ孫、玄孫も会えるかもしれない。それもありかなって思うんです。子育てが終わったようなものなので、今度は孫の面倒をみるかって。私が、22歳で長女を生んでいるので、当時、両親は48、9歳くらい。今の私と同じくらいの年齢だったんですね。

子どもが1歳のころ、両親が子ども預かってあげるから、旅行行ってきていいよって言ってくれたんです。私がいないほうが好きに孫と遊べるからだと思うんですけど(笑)。子ども預かるって大変だけど、それくらい両親も元気だったんですよね。そんな両親を見ているから、私も健康でいなくてはいけないなって思うんです。子どもの今後がどうであれ、私が健康だったらなんでも受け入れてあげられる。そう思うから、ずっと健康のことは気にしています。

とにかくオープンマインド!
子どもたちとの距離感は成長とともに変化

――『オトナサローネ』は、30代40代の女性を応援するメディアなので、いろんな生き方の選択肢をご提示できたらいいなっていうのもあって。イナトモさんみたいな、そんなライフステージもあるんですよね。結婚、出産、離婚も20代で経験済み。

ただ再婚だけはしてないんですよね。そこだけ悔しいよね。良いご報告したいのに(笑)。

 

▶▶▶次のページは「思春期の子を持つ母親の恋愛事情って?」

 

――恋愛に関してはいかがでしたか? 年齢や、子どもがいることが気になって躊躇したり、隠したりとか?

そこは全く思わないですね。実際、私は隠すことができなくてだだ漏れだったんだけど(笑)。

娘に「あなたのそのだだ漏れ感はどうかと思うよ」「恋愛とか、子どもには言っていいものかなーって普通、思ったりするじゃん」って言われて。「『あの人どう思う?』って娘に聞くなんて、意味わかんない」だって(笑)。
弟くんの方は、彼に堂々と「今は俺のことかまってるけど、どうせお前はそのうちいなくなるんだろう」とか言うんです。“僕がお母さん守るから、お前は別にいなくていいんだよ“って敵対心みたいな感じを出すときもあったりして。おもしろいーって思って見てました(笑)。

――いままで再婚につながる恋愛はなかった?

私が子育て中のころは、父親を作ってあげたいっていう感覚の恋愛でしたね。結婚したい気持ちはそこまで強くなかったんですが、子供たちや相手のことを考えると、今のところ再婚につながるご縁はなかったですね。

でも、その選択をしてきたことを子どものせいにするつもりもないし、納得してきています。

――お子さんたちがもう来春には、すっかり独立するとなると想像すると、どんな気持ちですか?

上の子も家を出て行くし、来年は下の子が就職で家を出ていくことになったら、完全に私1人になるんです。初の1人なんですよ。1人暮らしをしないまま、実家から結婚して、家族が増えて、離婚したので… 寂しく思うのか? でも、独身の同世代の友だちたちの話を聞いてると、すごい生き生きしてるし、パワフルだし、“あなたたちといたら飽きることはないよね!”って思ってます。

書面を交わす交わさないは別としてもパートナーを見つけて、子どもたちに「あのパートナーの人がいるからまあ安心だ」って思ってもらいたいかも。私の場合は子どもたちに迷惑をかけたくない気持ちが強いです。今まで元気だったけど、50代で何か起こるかもしれない。私は1回病気をしていることもあるし、子どもに介護とか看病で、負担をかけたくない。子どもたちを自由してあげたい部分があるんですよね。親の気持ちですね。

 

離婚に後悔はないけれど
年齢を重ねてわかる離婚への思い

 

――ずばり聞いてしまいますが、離婚の理由はなんだったんでしょう?

離婚は私のわがままです。うちの父親は「あんなに良い旦那はいない」って言ってましたし、おばあちゃんは結婚式の時に涙しながら「女は愛されてなんぼなのよ」って。「だからあんたはいい結婚した」って。でも私たちは距離的に離れたほうがよかったんですよね。

――でも、その時は合わなかった?

私の中でだんだん、元夫は一番大きい手のかかる長男みたいで、子どもが3人いるみたいな感じになっていったんです。私も彼も若かったし、わが子はかわいいから許すけど、なんで大人のあなたまで育てなきゃいけないの!って。勢いもあったかもしれない。

――もし、結婚があと10年遅かったら…?

離婚して10年くらいたって40代のはじめに思ったかな。もし10年ずれて、結婚、出産とか全部遅かったら、もっと彼とうまく向き合えたかなって。「頑張って働いてきてー」って言って子育てに専念しつつ、楽しい時間を過ごせたかもって思う。若かったからこそ勢いで、もう私1人でやっていく!ってなったんだと思う。体力もあったしね。

――離婚で変わったこと、変わらなかったことは?

自分自身は離婚を通して、変わったことはないかな。ただ、子どもに対して思うことは変わったかも。離婚してなければ“あったであろうこと”を考えましたよ。特に男の子がいるから、もし離婚しなくて父親がいたら、もっとキャッチボールとかしてもらっただろうなとか。なので、昔から家族ぐるみで仲良くしている地元の男友だちに、キャッチボールとかサッカーやってもらったり。なんなら、性教育も男友だちから。女の子には教えることができるけど、男の子はなかなか言えなくて。周りの友だちみんなに協力してもらってました。

あと、父の日には、子どもたちは何も言わないけど、きっと何か思ってただろうなって。でもそういう思いをさせないように「お父さんでもあってお母さんでもあるってすごくない?」って言ってましたし。何でも前向きです(笑)。

自分で選ぶ自分の人生
そうしたら何を選んでも後悔がないから

 

――今、例えば離婚しようか迷っている人たちに一言アドバイスがあるとしたら?

よく考えてだったらいいんですけど、勢いだけで離婚するのはやめたほうがいいよっていいたいです。私は勢いでしたけど、10年あとだったら離婚してないかもって思うから。やっぱり今と若いときでは体力的にも違うし、子どもがいての離婚だったら、経済的にも大変。私が離婚したときは、子どもがまだ小学校1、2年生。まだそんなにお金がかからなかったけど、中学から先、怒涛のお金がかかるので勢いはやめた方がいい。変な話、子どもの年齢含めて10年計画くらいを1回シミュレーションしてみると、もしかしたら我慢の方がいいのかもしれない(笑)。

――自分が大人になって夫を受け入れるつつ、その間に自分も経済力をつけておくとか。

そう、我慢って言うと自分が辛い立場にいるかもしれないけど、お互いいまするべき役割をこなしながら、その間に計画して、経済的にも社会的にも自立できるようになっておけば、いざ出ていくってこともできるかもしれないじゃない? もし離婚を考えている人がいたら、勢いじゃなくよく考えてねって言いたい。これから結婚する人にもね。

――お話を聞いていると、イナトモさんの結婚、離婚、子育ても、自分の中で腑に落ちた感じだから、すっきり気持ちいいですよね。

娘も将来のことはわからないけど、自分の中でこれ!、自分でこうする!って決めて動かないとあとで後悔すると思うんですよね。私が今まで、離婚にしても後悔がないのは、自分でこうしたい!って選択して過ごしてきたからだと思うんです。

 

 

離婚のことから、ご自身の恋愛についてまで、とっても率直にお話しをしてくださるイナトモさん。小さいころのお子さんたちとのやりとりも、目に浮かぶよう! お母さんとお父さんの1人2役をこなしながら、サバイブしてきた言葉に力をもらえました。次回は、アラフィフの美容と健康へのスタンスなど、うかがいます。

 

 

【稲沢さん着用】

▶2wayニット 8,900円/célon

▶ニットパンツ 39,600円/ベイジ,エクリュ(オンワード樫山)

▶イヤリング 2,970円、バングル 3,630円/ともにフィービィー

 

<お問い合わせ先>

オンワード樫山 お客様相談室 TEL:03-5476-5811

célon TEL:03-6899-3199

フィービィー TEL:03-5362-7230

 

【STAFF】

Photograph/Takumi Taniguchi(Pygmy Company)

Styling/Maya Tamei(KIND)

Hair&make-up/Yukio Mori(ROI)

model/Tomoko Inazawa

writing/Nozomi Tanaka

 

 

≪フリーランス編集者 田中希さんの他の記事をチェック!≫

 

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