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「職場で突然泣き崩れる女性」に遭遇したら…?背景にある意外な原因

OTONA SALONE / 2021年12月2日 17時0分

「最近、感情の浮き沈みが激しい」「何事も悲観的に考えてしまう」など、40~50代になり、こんな悩みはありませんか?

日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期は、ホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。

 

更年期女性のお悩みのひとつに「ネガティブ、悲観的になる」といった精神症状があります。

今回は、更年期の悲観的になる、落ち着かない症状の改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。

 

ネガティブな心配が襲ってきて落ち着かない

経理事務所で働く美佐子さん(50歳)は、ここ数か月ほどネガティブ思考が続き、すぐに悲観的になって落ち着かないと悩んでいました。

 

「家庭でも仕事でもとくに悩み事はないのですが、『もし、こうなったらどうしよう』『このままではうまくいかないかも』と、まだ何も起きていないのに、悲観的な想像ばかりが膨らんで落ち着きません」

 

ネガティブ思考に襲われて、精神的に不安定な日々を過ごしているという美佐子さん。

 

「任されている仕事に対しても自信がなくなり、順調に進んでいるにも関わらず『約束の期限までに終わらないのではないか』と心配が尽きず、自分を追い詰めてしまいます」

 

美佐子さんの不調は、一人娘のお嬢さんが上京してひとり暮らしを始めてから、拍車がかかってきたそうです。

 

「娘がいなくなってから、家に帰っても一人で過ごす時間が多くなって……気づけば、仕事や娘の心配ばかりして気が休まる時がありません」

 

ついに職場で泣き崩れてしまい……

ギリギリの状態でなんとか仕事をこなしていた美佐子さんでしたが、ある日、職場で大変な事態となってしまったそうです。

 

「仕事で思いがけないミスをしてしまったんです。これまで抱え込んだストレスが溢れ出てしまったのか、急に職場のみんながいる前で泣き崩れてしまい、大騒ぎになってしまいました」

 

見かねた女性上司が産業カウンセラーのもとに美佐子さんを連れていき、話をする機会をつくってくれました。

 

「最近、何事もネガティブに考えてしまい、まだ起きていない事への心配や焦燥感が強くて……落ち着かずにソワソワした感じが続いて、毎日がとてもつらいです」

 

美佐子さんはこれまでのつらい思いをすべて打ち明けました。

 

「仕事上の負担や人間関係、家族関係に大きな問題はないようですね。女性はストレスだけでなく、年齢や女性ホルモンの影響をうけやすく、それがメンタルの不調の原因になっていると考えられます」

 

こうカウンセラーの先生から説明されたそうです。

 

悲観的なネガティブ思考はホルモンバランスのせいだった

カウンセラーの先生の話から年齢やホルモンが不調の原因と考え、美佐子さんは更年期外来の婦人科を受診してみることにしました。

 

「気持ちが焦って悲観的になり、常にソワソワして落ち着かない」

 

と医師にこれまでの症状を相談したところ、医師からこう説明されたそうです。

 

「更年期になると、女性ホルモンのバランスの乱れが自律神経系にも影響して、精神的に不安定になる状態が続くことがあります」

 

受診した病院が漢方治療に力を入れているため、漢方薬の服用で様子をみることになりました。

処方された漢方薬は桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

桂枝加竜骨牡蛎湯は、気や血のバランスを整えて神経の高ぶりを和らげる効果が期待できる漢方薬です。

 

「ずっと原因のわからないザワザワする気持ちや悲観的思考が続いて悩んでいましたが、やっと原因や解決策が見つかってホッとしました。漢方薬は味も飲みやすくて、飲むと不思議と気持ちが落ち着きます」

 

漢方薬の服用で精神的にも安定して前向きな気持ちになり、今では美佐子さんは仕事も家事も元気にこなしているそうです。

 

「根本的に体質を変えたい」人には漢方がおすすめ

「抗うつ薬での治療には抵抗がある」

「ネガティブ思考から抜け出したい」

 

そんな方も多いのではないでしょうか。

更年期のメンタルの不調の改善には、心療内科や婦人科の治療でも使われている自然由来の漢方薬がおすすめです。

漢方医学では、気のバランスが崩れることで、自律神経の乱れが生じて心身の不調が起きると考えます。

気のバランスを整え、心と体を改善する漢方薬はいくつもあります。

 

漢方薬は不調の根本改善と体質改善により理想の健康へ導くことを目的としており、効果も認められています。

からだの内側からやさしく働く漢方薬なら、毎日のむだけで、お悩みの症状の解決と根本的な体質改善を目指せるでしょう。

 

<更年期の悲観的になる、落ち着かない症状におすすめの漢方薬>

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん):ホットフラッシュや頭痛も気になる方に。
  • 加味帰脾湯(かみきひとう):不眠や貧血も気になる方に。
  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):不眠や喉のつまり感が気になる方に。

 

漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家に力を借りるのがおすすめです。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

相談もスマホで完結ですので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できます。

 

漢方で更年期の心の悩みから抜け出そう

すぐに悲観的になる、いつも気持ちが落ち着かないといった心の悩みは、更年期が原因かもしれません。

一人で悩まずに専門家に相談してみませんか?

漢方で心やからだのバランスを整えて、更年期も笑顔で過ごしていきましょう!

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師  JAMHA認定ハーバルセラピスト
製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。

 

≪あんしん漢方 薬剤師  清水 みゆきさんの他の記事をチェック!≫

 

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