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47歳男性の歯列矯正体験「想像を絶する痛み。何度もやらなきゃよかったって後悔した」【50代矯正日記】

OTONA SALONE / 2022年4月28日 20時50分

こんにちは、オトナサローネ編集部井一です。51歳の春に突如として歯列矯正を始めました。

私が始めたのは「フルパッシブ矯正」という、弱い力で歯を動かすため痛みの少ないワイヤー矯正です。非抜歯、予定治療期間2年、追加費用の発生しないオールインクルーシブシステムで約100万円。

その過程をお話していきます。

先週はシイタケ食べたらブラケットが取れちゃう事件に見舞われましたが、今週は……。

【連載・50代からの歯列矯正日記・毎週木曜更新】

「そんなもんじゃなかったですよ、激痛で」とメッセが届いた

前回記事(こちら)の冒頭に出てきた裏側(舌側)矯正を完走したばかりの友人(47歳・税理士)から、「痛くないって書いてるけど、本当に矯正してるの……?」とメッセが届きました。

 

えっ、逆に言うと本来はそんなに痛いの……?

 

「僕は裏側矯正だったけど、本当に激痛。仕事柄、期末なんかの徹夜続きの間はCOMPという溶かして飲むシェイクみたいな完全食を愛用してるんだけど、装置を設置した日から1週間は完全にこのCOMPしか口にできなかったレベルでしたね」

 

そんなに……?

 

「歯をぎゅーっと指で押すとじんわり圧を感じるよね、この強い版が全部の歯に常時かかる。これは井一さんも同じだよね? なので、いつでもじんわりズキズキと痛む。ぎゅーっとズキズキの中間の鈍痛みたいな感じですね。で、何かを食べて咀嚼をすると、一気に痛みゲージが跳ね上がって、ギャッて声が出るくらいになるの」

 

もともとそのくらい痛みが出るのは知ってましたか?

 

「うん、いろんなブログなんかを検索してある程度は理解していたし、矯正歯科医からも痛むとは言われてました。でも、ここまでとは思ってなかった。最初の3週間はずっと、やらなきゃよかった!って超絶後悔してました。僕、美味しいものを食べるために仕事頑張って生きてるタイプなので、食べられないのが本当に地獄で」

 

ちなみにその激痛はどのくらい続いてしまうのかしら…?

ワイヤー交換のたびの激痛、「矯正なんてやめておけばよかった」と後悔する

 

3週間ずっと激痛だったの?

 

「1週間は本当に激痛で、COMPがなかったらやせ細ったと思う。2週目から恐る恐る柔らかいものが口にできるようになって、3週目からは違和感そのものが減っていったけれど、食パンみたいなものを食べるのもおっかなびっくりで、食べても痛くないものを探しながらという感じでした。どんなに柔らかいものでも咀嚼には結構な力がかかるんで」

 

食べにくかったものってどんなものでしたか?

 

「おせんべいなんてもう絶対ダメ。沢庵あたりも厳しい。奥歯で咀嚼できるものはまだマシで、全期間通じてとにかく前歯を使うのが痛かった。きゅうりなんかもそれほど硬くない割に前歯で食べるから厳しくて、奥歯で何とか食べてました」

 

そっか、私はかみ合わせを壊さないよう奥歯2本にはブラケットがついてないので、その分痛みが少ないのかな?

 

「それもあるだろうし、あと、前歯もそんなに移動させなんじゃないの? 僕は結構前歯も重なってガタガタだったので、いちど外に広げないとならなかったんですが、動かす距離が多いほど強い力がかかって痛みが出ると思います。こういう痛みの話も人それぞれなのは、一口に矯正と言ってもみんな移動の距離も方向も違うオーダーメイドだからだよね」

 

口の中の口内炎とかはどうでしたか?

 

「内ほほの口内炎はできなかったけれど、舌側矯正だと装置が舌に当たるので、常時口の中に血の味がしてる感じでした。鏡で見るといつも舌先が赤く腫れているし、喋ると装置がぶつかるからまた舌が切れる感じでした。でも、これも3週間くらいで慣れてマシになっていきました。口の使い方が上手くなるんですね」

 

3週間くらい装着して慣れたころにワイヤー交換ですよね?

 

「そう! あとで気づいたけれど、いちばん最初の3週間はそれでも、一部の歯にはまだブラケットが付いていなかったし、ワイヤーがかかっている部分もゆるいかけかただからマシでした。1か月目に強いワイヤーに付け替えたので、そこからまた1~2週間くらいがまた地獄で。やっぱり矯正なんてやめとけばよかった……って後悔に逆戻り」

 

次もまた慣れるのに3週間かかるの?

 

「これが、人間は案外と学習するので、2週間くらいで硬いもの以外は食べられるようになりました。ワイヤー交換は月に1回繰り返すんだけど、半年もするとワイヤーを交換した当日にちょっと違和感がある程度まで慣れました。痛みそのものに慣れるほか、口や歯の使い方が上手くなるので、痛まないように食べられるようになるのね」

 

辛く苦しい?矯正が終わったら「もうひとつ」意外な効果が!それはいったい…?

人生の中でいまがいちばん歯に投資すべきタイミングなんだと思ってます

ちなみに、スタートしたのはコロナ禍がきっかけ?

 

「僕は歯並びが悪いせいで長い間虫歯に苦しめられてきました。いま、年齢的にも仕事や生活に余裕が出てきたので、今後もしかして50年使うかもしれない歯を徹底的に直してるんだけど、歯の治療の一環として矯正もしたほうがいいと歯科医に勧められたのがきっかけ。契約したのが20年8月、オリンピックの頃で、矯正期間は21年3月から今年22年2月までの11か月でした。とはいえ、直接コロナとは関係なく、人生の中でいまが治療すべきタイミングだった感じです」

左・20年3月 右上・20年8月(5か月経過) 右下・21年2月(11か月経過、終了)

 

なんで裏側矯正にしたの?

 

「かかりつけ歯科から紹介されたのがたまたま裏側専門の矯正歯科だったんだけど、結果的に裏側でよかったです。仕事が忙しい時期にスタートしたせいもあるけど、家族も3週間くらい僕が矯正装置を設置したのに気づいてなかった。ただ、マスクをつけている間にスタートするなら表側でもじゅうぶんだと思います」

 

2月に装置を外せたわけですが、やってよかったことって?

 

「人前ではマスクをつけてるから歯並びがキレイになったことは自己満足のほうが高いんだけど、とにかくガタガタで磨き残しが多かった歯磨きが格段にラクになって感動しています。もうひとつ、僕は小学生の頃からの生粋のネイルバイターだったんだけど」

 

ネイルバイター? 咬爪症(こうそうしょう)かな

 

「はい、普通の人の半分くらいしか爪が生えてないんだけど、とにかく噛むことが痛くて痛くて爪も噛めなくなり、1年の矯正で完全に長年苦しんだ癖が治ったのが予想外の収穫でした!」

左・2016年ごろの爪。よく見ると一般的な爪の半分ほどの高さしかない。 右・2022年3月。物心ついてからはじめて爪が普通に生えている状態に。

……爪が噛めないくらいに前歯が痛かったんですね?

 

「そう、なにかを噛むってこと自体があり得なかった。こういう思わぬ副効果が出たりもするので、いま身体に大きな病気がないのならまだ元気な40代50代のうちに歯列には投資したほうがいいと思います!」

 

【連載・50代からの歯列矯正日記・毎週木曜更新】

 

≪OTONA SALONE編集部 井一美穂さんの他の記事をチェック!≫

 

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