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東大生の多様性は「忙しさ」が生み出す!?   学業以外に優先しているもので、さらに磨かれる優秀さ

OTONA SALONE / 2024年2月9日 11時0分

3年の受験を経て東京大学に通っています。さんきゅう倉田です。

2月なので中学受験の時期ですね。少なくとも半分以上の東大生が中学受験をして中高一貫校から東大に進学しています。そして、中学受験の苛烈さは東大受験を超えると聞きます。東大に「そんなに勉強せずに受かった」と言う友人たちでも、灘や開成、筑駒に入ることは叶わなかった。それくらい中学受験のレベルは高く、要求される学習のレベルも高い。

だから、そういった学校出身の東大生はキャンパス内で一目置かれます。ぼくも東大に入ってから中学受験の難しさを知ったので、受験の経験はないけれど二目くらい置いています。

しかし、中学受験で最難関を突破しても東大に合格できない人はたくさんいます。それだけ優秀でも東大には落ちるし、中学受験で最難関に合格しなくとも余裕を持って東大に合格する。理由は分かりませんが、大変興味深いです。

さて、彼らは東大に入学した後、彼らはどのように過ごしているのでしょうか。

東大生の過ごし方

東大生はどのように大学生活を送るのか。日本大学卒のぼくは、自分や日大の同級生の過ごし方と比較して、その多様さに心を惹かれています。

まず、日本大学に通っていた頃は、アルバイトばかりしていました。授業には出席するけれど、友人と話をしたり携帯電話でゲームをしたりして(スマホはまだなかった)、勉強をしているという認識はあまりなかったと思います。

予習や復習をすることなんて絶対にないし、授業中に他の授業の課題をするといった、いわゆる“内職”をする人もいません。そもそも課題などない。ぼくの学部は特殊でサークル活動もほとんど存在せず、ほとんどの学生にとってキャンパスライフの9割9分は授業でした。

 

東大では学生それぞれが優先するものが異なり、皆それに対して全力です。基本的に、良い成績を取るべく期末試験に対して真剣であることは共通していますが、運動部に所属して成績を犠牲にする学生もいます。

国際関係の文化系サークルの中には、期末試験の時期に海外に行かなければいけないので4月に入会した時点で留年が決定する団体もあると聞きます。このように、学業を犠牲にして部活やサークルに取り組む学生は、社会人になってから成功するタイプであるように思います。

我々が大切にしている大学の成績や学びは、一般企業に勤めている間はほとんど役に立たず、それよりも多様な経験や体力、仲間との協働の方が企業内での業務を支える礎となるからです。

 

授業以外でも自発的に動く

学業を疎かにせず、ほどほどにサークル活動をしている人もいます。一般的な運動系・文化系サークルもありますが、日本にやってくる留学生を支援したり、東大生とインターンを受け入れる企業をマッチングしたり、キャンパス内で(おそらく)無断で野菜を育てたり、期末試験の過去問を集めたり、文化祭の運営をやったり、東大生が必要な学内の情報を整理してネットに公開したりするようなサークルもあります。

もはや“サークル”という言葉では括れない、東大生のためのボランティアからビジネスに近いものまで様々です。

 

サークルではなく、定期的に勉強会が催されるような“ゼミ”に参加して、定期的にプレゼンをする人もいます。単位がもらえるわけでもないのに、授業みたいなものに参加して、準備をして、プレゼンをするなんてぼくが20歳の頃には考えられませんでした。かくいう自分も、春休みは他大学の教授が主宰する行動経済学のゼミに参加します。

 

つづき▶【後編】では、忙しいとはいうけれど、東大生と食事の約束をしようとしたらいつになるか? その驚きの約束を取り付けられる日付は……。そして、多忙な東大生はどのように週末の休みを利用しているのか?昔の東大生との大きな違いは?について語っていただきます。__▶ ▶ ▶ ▶ ▶

 

 

 

≪芸人・元国税局職員 さんきゅう倉田さんの他の記事をチェック!≫

 

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