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「言うことすべてがムカツク」あの人、いったい何を考えてるの?

OTONA SALONE / 2017年12月11日 11時30分

「言うことすべてがムカツク」あの人、いったい何を考えてるの?

一緒に話していて、気分が高まったり、幸せな気持ちになったりして、「またこの人と話をしたいな」と思うような「お話美人」さんもいれば、知らずにか何なのか、小さいけれど気に触る「おブスな発言」をする人、いったい何が違うのでしょう?

 

あからさまに嫌がらせをするわけでもなく、本人が何の気なしに言っているような、そんな発言でも、こちらはちょっと不愉快な思いをした。そんなことってよくありますよね。どんな人がそのような発言をするのか、三つのパターンの発言をする人について、その人の根底に流れているものを探ってみましょう。また、自分がそうなってしまった時の対処法についても。

 

パターン1 人の行為を頭ごなしに否定する発言

「この店、忘年会にどうかな。部長、最近、イタリアンにはまっているって聞いたから」
そんな友人に
「ああ、この町でイタリアンなら、この店じゃなく、あっちの店よ」
と平然と言う人がいます。
例え仲良しだとしても、それはそれで「親しき仲にも礼儀あり」の良い例です。もしかしたら、本当にその通りなのかもしれませんが、その情報提供の前に言うべき言葉ってありますよね? そして、何の力をもって、最初の提案を速攻ボツにしたのでしょう?
「それならこうすれば良かったのに」「こんなことなら〇〇さんの方が良かった」
これらの言葉も、人の行為をバッサリと切り捨てる言葉、否定する言葉です。言われた方は、例えその通りだと思っても、幸せな気持ちにならないことは火を見るより明らかです。
一方「お話美人」さんは、相手の行為に感謝する言葉を忘れませんので、その後新しい案が提案されたとしても、自分の意見が取り下げられたというショックを感じません。

 

パターン2 水をさすような発言

「私、〇〇の資格を取ろうと思って」
そんな友人に
「それって難しいみたいよ」「大丈夫なの?」「やめた方がいいんじゃない?」
やる気を根こそぎ引っこ抜くような発言です。
要するに「邪魔」をしているのですね。
「よくやるよね」なんて人もいて、びっくりします。

水を差す
邪魔立てをすること
(現代国語例解辞典)

 

パターン3 言う必要のない発言

言う必要のない一言を言ってしまう人もいます。
これは少々気をつけないと、ついつい言ってしまう場合もあるものです。
友だちが綺麗になった時に、そのまま「綺麗になったよね」と言ったあとでも
「なんか、前と雰囲気変わったよね」
「髪型がすごく変わったよね」
と変な一言を足す人がいます。
「変わった」には良い方に変わった場合と、悪い方に変わった場合があり、この場合はもちろん良い方なのですが、それならば、「変わった」ではなく「どう変わったのか」を伝えれば良いのです。
「雰囲気が明るくなったよね」「髪型も似合っているよね」
これで良いはずなのですが……。

 

あなたは「直せる人」ですか?

人の好意を無駄にする発言をする人、水を差すような発言をする人、言う必要のない一言を発言する人は、どうしてそうなってしまうかというと、やはり、相手の立場に立った気持ちをイメージできないからだと思います。その点に関して想像力が低いのですね。「この言葉を言われたら、相手はどういう気持ちになるか」が想像できないのです。小さい頃から私たちは「自分が相手の立場だったらどう思うか考えてごらん」という問いをかけられて育って来ました。その練習を積むことを、最初からしてこなかったか、何らかの理由で途中から放棄したかなのでしょうか。想像力が欠如して、相手を思いやる一言がどうしても言えない人っています。大人になってもそれができないと、周りがつらいですよね。そばで聞いていてもしんどいです。職場の上司にこういう人がいたら、仕事の面でも大変でしょう。

あなたのそばにこういう人達がいる場合の対処法、そして、自分がそういう発言をしてしまう時がある場合の対策を。

まず、ついこのような発言をしてしまう人でも、運命は二つに分かれます。一つは、それが直せる人、そして直せない人です。直せる人は後述することにして、まず直せない人の対処法。これは簡単です。「放置」です。こう言ってしまうと身も蓋もないように感じますが、それが、本人の為にも、こちらの精神衛生の為にも最良の手段であると思います。

例えば「あなた、その一言は要らないわよ」とダイレクトに注意しても、「でも、ここまでやってくれたことには感謝しようよ」とやんわり助言しても、それでも直せない人は、直らないと思って良いでしょう。

そもそも、こちらが相手のことを思ってアドバイスしていても、その気持ちさえも分からないのですから。下手したら「なんで?本当のことじゃん」などと、キツい言葉を二度塗りされる羽目になります。「相手の立場に立って考えてごらんよ。傷つくでしょう?」と言われても十中八九「私は傷つかないよ」と返ってきます。このタイプの人達は嫌われても避けられても気付かず、自分の心地良い仲間とずっと暮らしていける性格なので、自分が迷惑を被る場合は距離を置くようにするしかないと思います。

さて、「自分はどうか?」ということを考えてみましょう。あなたは、人の好意を無駄にする発言をする人、水を差すような発言をする人、言う必要のない一言を発言する人、そんな人になってしまうことはありませんか?

相手のことを想像する時間を持つ

さて、希望があるもう一つ、直せる人です。

この記事を最後まで読もうとしている人は「嫌われる言葉」などに気をつけようと思っているタイプなので、実際に気をつけていくことでどんどん改善されます。マイナス因子を取り除き、プラスの要素を教養として身につけていくことで、「お話美人」になっていくでしょう。そして、今以上に周りに素敵な友人が増えて行くでしょう。言い方一つで「お里が知れる」「教養がない」などと言われないよう、相手の話に意見を述べる時は、いったん落ち着いてその人の立場に立ち、そこまでその人が何をどう考えてそうしたのか、想像する時間を持つようにし、「お話美人」を目指していきましょう。

 

≪国語教師・文章コンサルタント・文章力養成コーチ 松嶋有香さんの他の記事をチェック!≫

 

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