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40代シングル女性が「買ってはいけない」マンションとは

OTONA SALONE / 2018年5月15日 12時40分

40代になり一生独身かも…と思うと、「家でも買っておこう」とばかりに、マンション購入を考える人も少なくないと思いますが、マンションを購入する時に資産価値や生活の利便性などをきちんと考えて買わないと、家が資産どころかむしろお荷物になってしまいます。そこで、今回は「買ってはいけないマンション」についてお話しします。

 

価格が安い郊外の広いマンションはお得?

「都心にマンションを買いたいけど高くて買えないから、通勤に時間はかかるけど価格も安くて面積も広い郊外のマンションを買おう!」という人は少なくないことでしょう。

 

実際、ワンルームマンションの価格を見てみると、人気エリアでは3,000万円程度するのに、郊外であれば1,500万円程度で買えるというケースはよくあること。

 

この場合、購入する際の額は、3,000万円対1,500万円で、1,500万円も差がありますね。1,500万円も安くなる上に、面積も広いのですからとても魅力的に見えます。

 

ただ問題なのは、そのマンションの「資産価値」です。そのマンションの住宅ローンを払い続け、30年経ったとすると、それぞれの資産価値はどうなっているのでしょうか?

 

不動産はエリアによって値上り率と値下がり率が大きく異なります。東京と地方を比較した場合にはなんとなく感覚でわかる人も多いと思いますが、「東京マンション資産価値予測DATABOOK」(山崎隆著/ダイヤモンド社)という書籍によると、同じ東京都内であっても、そのエリアによって不動産の値上がり率と値下がり率は大きく異なるようです。

 

例えば、人気の高い城南地区(世田谷区、目黒区、渋谷区、品川区等)の不動産は、30年前の価格を100とすると、30年経った中古不動産の価値が75(30年間で25%の価格下落)となっています。一方で、それほど人気の高くない東京都下の不動産では、30年経った中古不動産の価値が37(30年で63%)の価格下落となっているのです。

 

つまり、郊外の1,500万円のマンションは、30年後は37%しか価値が残っておらず、そのマンションの価値は555万円になっているということ。一方で、少し高いけれども人気エリアの3,000万円で購入したマンションは、30年経っても75%の価値が残っているので、資産価値は2,250万円残っています。30年後の資産価値は1,695万円も違ってくるというわけです。

 

一般的な好みこそが要注意? 次ページ→

購入しがちな「新築マンション」にご用心!

 

また、一般的に女性がマンションを購入する場合、新築マンションを買いたいという人が多いようですが、要注意なのが「新築マンション」です。

 

確かに、素敵なモデルルームや広告に掲載されているおしゃれな外観や間取りを見ると、新築に憧れを持ってしまうのも頷けます。ただし、住宅関連のwebサイトを見てもらうとわかるのですが、中古マンションと新築マンションでは、同じエリアにあり、条件もほぼ同じでも、価格が全く違います。都内のワンルームマンションの場合、新築だと2500万円〜3000万円程度。一方、中古は数百万円程度〜2300万円程度の物件が中心です。

 

このような新築と中古で価格差が生じるのは、新築物件にはいわゆる「新築プレミアム価格」がのっているからです。新築プレミアム価格とは、売り出すときに広告宣伝費や不動産業者、建築業者の利益を上乗せした価格のこと。新築マンションのキレイな広告には、結構なコストがかかっているのです。通常、新築物件は物件価格の2割〜3割がプレミアム価格としてのっていると言われています。例えば、3000万円の物件であれば、600万円程度がプレミアム価格としてのっているということです。これは極端な話しですが、3000万円の新築物件を購入して次の日には、2400万円に値下がりするというイメージです。

その点、中古物件は、プレミアム価格がのっていないので、物件の価値と価格はそんなに離れていないというわけです。︎

 

資産価値をチェックするワケは?

一大決心をしてマンションを買うときには、「一生そこに住み続ける!」という決意のもと購入する人がほとんどだと思いますが、長い人生の間にはリストラにあってしまったり、病気・ケガで働けなくなってしまったりすることも。また、一生シングルと思っていても突然素敵なお相手があらわれて電撃結婚!なんてこともあるかもしれません。

そのような転機が訪れたときには、人に「貸す」「売却する」という選択をする可能性も大いにあります。人に貸すときに、そのときに支払っている住宅ローンの金額よりも多い金額で貸せる、もしくは人に売却するときに、そのときの住宅ローンの残高を上回った金額で売却できればよいですが、そうではない場合にはその後のマネープランに大きな影響を与えます。

購入するときに「貸す」「売却する」ということは考えにくいものですが、これらの可能性もあるということも踏まえて「資産価値の高い」物件かどうかを確認して購入することが大切です。

 

 

≪Money&You取締役 ファイナンシャルプランナー 高山一恵さんの他の記事をチェック!≫

 

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