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スナイパー小林が選ぶ、2018年春ドラマベスト3!第一位は果たして…?

OTONA SALONE / 2018年7月2日 17時0分

2018年も半分が過ぎました。ああ寒い、花粉症? あら、五月病??なんてうっかりしていたらすでに春ドラマも終了へ。今クール、ネットでよく話題になったドラマといえば『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)は外せません。深夜ドラマにもかかわらず、最終回にドラマタイトルがツイッター検索の世界ランクを記録するなんて誰が想像したことか。男性同士の恋愛という日本ではまだ誤解されがちな内容でした。でも田中圭の愛くるしさがすべてを楽しさに変換してくれたように思うのです。

 

と、ベタ褒めしておきながら『おっさんずラブ』が第一位ではないのですが、ドラマヲタを代表してライターのスナイパー小林が春ドラマを総評して参ります。一位になってもけしてなんの賞品もございませんが、愛とときめきを込めて選ばせていただきました。

 

第3位『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系・主演 杉咲花)

『花のち晴れ』公式サイトより

 

毎週、リアタイするためにどんなに忙しくても、合コンの誘いがあろうとも火曜夜は必死で仕事を終えて帰宅。それくらいハマりまくっていたのが『花晴れ』です。

 

このドラマ、本当に設定がよくできていました。まずはタイトルにもあるように14年前にまだオトナサローネ世代が20代だったころ放送された『花より男子』(2005年)の続編であったこと。そもそも原作コミックが累計販売部数6100万部と現実なのか、夢なのか分からないような数字を叩き出しています。中高生時代に読んだマンガのドラマ化だとハマり、気分は牧野つくし(井上真央演)だった毎週金曜22時。

 

いつの間にか中年ゾーンに足を踏みれました、キャリアだ、結婚だ、出産だ、ワンオペだと次々にハードルを上げられる日々の清涼剤だったのかもしれません。そんな「しょーもない!」ことで振り回されている、我々のときめきをこのドラマが取り戻してくれたように思うのです。普通の女子高生が金持ちでイケメン男子にいきなり好かれるとか、デートをすれば男子が店を買い取っちゃうとか……もう「ありえないっつーの!」な設定もこのシリーズなら納得。

 

そしてしっかり次世代のファン層も獲得。好きすぎて敢えて原作は読んでおりませんが、最終回は”リターンズ”を彷彿させる終焉。でもできればラストシーンで音(杉咲花)と神楽木(平野紫耀)とイチャコラしてほしかったな……。ギリギリで野菜炒めとか作っている場合じゃなかったような……。

 

第2位『ブラックペアン』(TBS系・主演 二宮和也)

『ブラックペアン』公式サイトより

放送当初、主演のスターに衝撃的なスキャンダルがございました。国民的スターだって恋愛はすると思うのですけど、噂のお相手から発する強烈な自己顕示パワーが視聴する熱を一旦下げてしまった。なんかモヤモヤしたものが残るんですよね。竹内涼真くんと内野聖陽さんだけが心の頼り(あ、内野さんも昔とんでもないスクープ写真があったような)でした。念のため伝えておきますが、こんな熱く語っていますけどけしてスターのファンでもなんでもありません。悪しからず。

 

でもやっぱり役者・二宮は素晴らしかった……。

 

「死ねよ」

「邪魔」

「どけ」

 

人として最悪の言葉をマシュマロキャッチのようにポンポン浴びせてくる渡海先生(二宮和也)。最悪なのは言葉だけではなく行動にも及んでいました。医療ミスのもみ消しを1000万円で恐喝するわ、職場を完全自宅化するという労局がすっ飛んできそうなことをするわ、すぐに昼寝するわ。でも医療技術だけは一線級。彼のその先へ押し出ることができる医者はいない。

 

本当に”嫌なヤツ”の演技で視聴者を引き込む稀代の俳優にはなかなかお目にかかれない。それくらいは一般の方のざっと10倍ほどドラマや映画を見ているので知っています。その才能をひさびさに『ブラックペアン』で見ることができました。ありがとうございます。結果、放送当初のモヤモヤは消え「歌って踊れて、演技はハリウッドクラスなら仕方かない……」と敬服。もっともっと彼の演技が見たいと気持ちがそそられました。

 

ところで一時は渡海先生の助手を辞めたいと言っていた世良先生(竹内涼真)。類稀な渡海先生の技術がすぐ側で学ぶことができるなら、授業料を払っても惜しくない。怒号も罵声もわがままも我慢しておいて良かったと思うのは私だけでしょうか。現に第6話の工事現場事故の影響で、院内に緊急事態が起きたときも一番手際が良かったのは世良先生でしたしね。続編というよりも映画で渡海先生のその後を確かめたい。ちょっとリクエストしてきます。

 

第1位『モンテクリスト伯ー華麗なる復讐ー』(フジテレビ系・主演 ディーン・フジオカ)

『モンテクリスト伯ー華麗なる復讐ー』公式サイトより

 

人が「落ちる」瞬間というのは多々ありますが、中でもギャップやダークホース(的な)を目撃したときに心が燃え上がると聞いたことがあります。その気持ちを感じさせてくれたのが『モンテクリスト伯ー華麗なる復讐ー』。

 

これも『ブラックペアン』とやや似た現象ですが、スタート前の期待値が個人的に低かった。この作品の前にもディーン様が主演を務めた『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系・2017年)もタイトル通りに脅迫、復讐モノ。朝ドラ『あさが来た』(NHK総合・2015年)で日本女性を魅了してロスまで起こした五代様は何処へ。少し、ディーン様のイケメンぶりに失速感を感じていたのです。

 

そして見始めると第3話あたりのモンテ・クリスト・真海(ディーン・フジオカ)が本格的に復讐をスタートさせた頃から、私の中の事態は一転。面白さがどんどん増量していくではありませんか。

 

友情の裏切り、怨恨、親子近親相姦、殺人。現在では放送禁止ギリギリになるであろう設定の数々が、見ている側に恐怖と焦燥を与えてきます。入間公平(高橋克典)のクズ人間ぶりも、その妻・瑛理奈(山口紗弥加)のサイコパスも完璧そのものでした。なぜ終盤まで真海が暖だと皆が気づかなかったのか? など細かいことはもう割愛。どうでもいい。

 

この気持ちは視聴者も制作側も同じだったのか、最終回はなんと2時間スペシャルに。真海が次々に仕掛けていく悲しい伏線はすべては復讐のため。時折見せる寂しげな表情が「この人はきっとこんなことをしたんくないんだろうな」と思わせるほど、作品にハマりました。今クール、文句無しに一番面白かったです。

 

≪文筆家、編集者 スナイパー小林さんの他の記事をチェック!≫

 

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