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「独身子持ち男性」との結婚。トラブルが起きがちな注意点は?

OTONA SALONE / 2018年7月22日 22時0分

離婚歴のある子持ち独身男性との結婚は、独身女性にとっては勇気のいるものではないでしょうか?養育費に関するトラブルはもちろん、妻と別れたといっても我が子ですから、定期的に会いたいと思うのが親。

そのあたりの取り決めや、新しい妻との面会を拒否するなど、揉めることも予想されます。

独身女性が『子持ち男性』との結婚するうえで、気をつけなければならないポイントや起こりうるトラブルなどはどのようなものがあるのでしょうか?

離婚問題に詳しい虎ノ門法律経済事務所 池袋支店齋藤健博弁護士にお聞きしました。

 

■独身子持ち男性と結婚する上で気をつけたいポイントは?

齋藤弁護士:「重婚罪(刑法184条)にも代表されるように、お子さんもちの男性側に離婚が適法に成立しているかの確認は不可欠でしょう。

戸籍実務上あまり想定はされないものですが、民法上も、732条において重ねて婚姻をすることができないと規定し、744条も、婚姻取消し原因として扱います。ただし、これらはあまり現実的ではありませんね。

現実的なところでは、たとえば親権は前妻側であっても、養育費の請求を受けている可能性が高いので、今後結婚し、財布がひとつになる場合には、その分の負担を覚悟しなければなりません。また、男性側には、子どもに会う権利、面会交流権があります。

それから、相続に関してもトラブルになりがちです。腹違いのお子さんが出生した場合、一応、前妻との子どもとは、兄弟になるわけです。実は、平成25年12月に民法が改正され、嫡出子(婚姻関係のある2人の間に生まれた子ども)ではない子どもの相続分も、他の子どもと同一になりました。

旦那さんが死亡した場合などに、相続分をめぐって前妻との子どもと遺産分割で紛争になるケースはあとを絶ちません。

いろいろ指摘してきましたが、お子さんがいる男性と婚姻する場合には、トラブルになることが多いでしょう。トラブルを防止するには、あらかじめ、養育費はいくら支払っていて、死亡の際にはどう財産を処理するのか、遺言を視野に入れるべきでしょう。」

独身子持ち男性との結婚についてはトラブルのリスクが付つきまとう可能性が高いでしょう。愛があれば大丈夫、と思っていてもいざトラブルに直面した時、辛い思いをするかもしれません。養育費の金額や相続の問題など、今後の計画などを、しっかりと話し合い、事前に取り決めをしておくことが重要になるようです。

 

*取材協力弁護士: 虎ノ門法律経済事務所 池袋支店 齋藤健博弁護士(弁護士登録以降、某大手弁護士検索サイトで1位を獲得。LINEでも連絡がとれる、超迅速弁護士としてさまざまな相談に対応。特に離婚・男女問題には解決に定評。今日も多くの依頼者の相談に多く乗っている。弁護士業務とは別の顔として、慶應義塾大学において助教も勤める。)

*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)

*画像はイメージです(pixta)

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