まさか「感謝です」なんて言ってない?NG敬語の3パターン
OTONA SALONE / 2018年7月23日 11時30分
ビジネスシーンで「まじリスペクトっす!」なんて言うのは冗談だとして、「感謝です」「ファイトです」「しばらくです」というような、敬語でも何でもない言葉を言っていませんか?
中高生ならまだしも、社会に出た人間が、このようなことで感謝を表現できると思ったら大間違いです。たとえ許してくれたような雰囲気だったとしても、それは相手が、少し気になる感情を抑えて、ま、この人の人生責任を持つわけじゃないし、これくらいで怒ってはこっちの株も下がるしと、スルーしてくれた結果。
ぎりぎりセーフどころか、むしろ思考外。今回は、そんなカジュアルすぎるダメ敬語について3つのパターンを紹介します。
その1「です」をつければいいってもんじゃないパターン
「感謝です」「尊敬です」のように、こちらを褒める名詞と「です」がセットになったもの。
「マジリスペクトっす!」って本当は何て言うか知っている?
「えーと、マジでリスペクトでございます!?」
これは笑い事。
でも「感謝です」は何と言うかご存じですか?
本来はどういうセリフのもので、それがどうなってここまで省略しているのか、全部分かってて、その上で戦略的に使っているなら大したものですが、「それって本当はどう言うべきか知ってる?」と聞くと、びっくりするくらい言えません。
感謝しております。
本当はこういうべきことです。でも、これでは固すぎる!もう少しソフトに言わないと、距離感がありすぎる!そう思って無理矢理カジュアルにしようとした結果「感謝です」のようなパターンになりますね。「尊敬です」も同じです。
でも、本来は、距離感を縮めるのは上司の役割。あなたは「敬語を外していいよ」と言われるまで、基本的には使い続けた方がいいのです。
「感謝しております」というほどのことでもない、そのような場合は、普通に、こう言えばいいのです。
ありがとうございます。
その2 部活?(笑)「かたかな+です」のパターン
「ファイトです」「ガンバです」「ナイスです」
先輩が試合に出ている時の後輩のかけ声的なもので、これは「です」が付いているからといって、敬語でも何でもありません。
相当仲の良い先輩に対してなら使えますが、その他のシーンではNGだと思っていて良いでしょう。むしろ部下に使うなら逆にユーモアに富んでいて良いかと思います。
その3 そもそも敬語としてNG
「ご苦労様です」「了解です」「しばらくぶりです」
ご苦労様、了解、しばらく。これらは、すべて立場の上の人が下の人に向かって言う言葉で、「です」という丁寧語をつけたからといって、敬語に変身するものではありません。
ご苦労様です
もともと「ねぎらう」という行為は、立場の上の人が下の人に向かってする行為。ですから、言葉自体が使わない方がいいのです。しかし、現代社会では、目上の人が疲れている時にも声をかける距離感になっています。その場合は、「お疲れ様です」を使うのが一般的。
了解です
「わかった」「理解した」これが「了解」の意味です。なので、立場が下の人が上の人に向かっては使いません。「わかった」「理解した」と上司に伝えたい場合は「承知」の方を使います。もちろん、熟語の意味としては同じなのですが、そのような風習が残っているのであれば、わざわざ波風を立てる必要はありません。ただし「了解いたしました」のように、謙譲語の「いたしました」を付ければ使えるという流れも出てきています。それがしっかりと定着するまでは、「承知しました」にした方が良いでしょう。
しばらくぶりです
「しばらくぶりですね」などと使う人が多いのですが、こちらも立場の上の人が下の人に使う言葉です。「しばらくだね、きみ」などのように話しかけられたことがある人も多いはず。その「しばらくだね、きみ」に対し、オウム返しのように「はい!しばらくです!」なんて答えたら冷や汗もの。
正しくは「ご無沙汰いたしております。」です。
どうでしょう?「です」を付けても敬語にならないパターンを3つ紹介しました。これであなたも「納得です!」?
≪国語教師・文章コンサルタント・文章力養成コーチ 松嶋有香さんの他の記事をチェック!≫
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「させていただく」は正しい敬語なのか…言語学者が教える敬語の使い分け方とは
プレジデントオンライン / 2024年3月22日 10時15分
-
【RIZIN】RENA、韓国美女ファイターの“若いアピール”に怒り「小さい頃から見てたとか言ってるけど…!」
ORICON NEWS / 2024年3月21日 19時15分
-
ビジネスで間違えやすい敬語6つ
KOIGAKU / 2024年3月5日 17時53分
-
阪神ミエセスが「リスペクト」する日本野球 米国、ドミニカとの違いを実感した“文化”
Full-Count / 2024年3月1日 7時10分
-
若手のお作法を注意したいが「ハラスメント」と言われるのが心配。そんなときに知っておきたい「ちょうどいい叱り方」とは
OTONA SALONE / 2024年2月29日 12時10分
ランキング
-
1「友だちの輪」誕生のきっかけにあの世界的巨匠 ハプニングの宝庫「笑っていいとも!」の魅力
東洋経済オンライン / 2024年3月28日 14時0分
-
2「回転寿司」でよく食べているネタは? ハマチ・ブリ、マグロを上回った第1位は?
オトナンサー / 2024年3月28日 8時10分
-
3【ダニまくら】「3週間以上カバーを洗濯していない枕」で寝ている人の割合は?
マイナビニュース / 2024年3月28日 15時15分
-
4マンガ、ゲーム、動画配信…若い世代が勤しむ“趣味系ポイ活”、隙間時間も逃さないお得術とは?
ORICON NEWS / 2024年3月28日 8時10分
-
5朝食の有無で「人生の収支」が変わる…東北大の調査でわかった「朝食と年収&就職先」の驚きの相関関係
プレジデントオンライン / 2024年3月28日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください