40代が失敗してきたファッション黒歴史、そして学んだ「オバ見え回避の鉄則」
OTONA SALONE / 2018年7月31日 17時0分
毎日酷暑が続いているこの頃、ファッションもついついおしゃれより、涼しさや楽さを優先したくなります。私が住んでいる街も、日中歩くのが嫌になるほど暑いので、つい予定がない日は引きこもりがちに……。そうすると、ついネットショッピングしたくなるのは、私だけでしょうか。今回は、リアルアラフォーの懐かしファッションアイテムを振り返りながら、自分のワードローブを見直したいと思います。
懐かしの90年代〜00年代のファッション遍歴
制服を着ていた女子高時代は小物や雑貨にこだわる
80年代はちょうど年代やテイストによって細分化されたファッション雑誌の創刊が相次ぎ、女の子のおしゃれの教科書として盛り上がった時代でもあります。そして90年代に入り、私が18歳の頃に安室奈美江が大ブレイクし、ギャルブームが到来ました。ミニに厚底サンダルを履いてカラオケやプリクラを撮りにゲームセンターへ遊びに行くのが定番コース。
ルーズソックスがずり落ちないようにソックタッチで止めて、学校帰りはソニプラに寄り、ミセスグロスマンのシールを買って手帳を飾るのが楽しみだった時代です。ポケベルやPHSが登場して、個人でのコミュニケーションが取れるようになり、友達同士の口コミがおしゃれの中心だった時代でもあります。
大人っぽく見られたかった短大時代の背伸びコーデ
渋谷109のカリスマ店員がブレイクした頃、私は短大でダンス部に所属し、おへそが出そうなチビTに、ダボダボのデニムやチノパンを合わせたTRFっぽい着こなしが中心でした。部活がない日は、安室ちゃんを意識したウエストのくびれたスーツや、スリット入りのタイトスカートを大人っぽく着こなし、夏はキャミにカプリパンツなどの着こなしでキャンパスライフを満喫していました。
今考えると、露出が多い時代だったなーと思います。細かった若い時にウエストの露出が流行り、たるんで出せなくなった今ハイライズボトムやボトムインが流行って、本当に良かった。サテンシャツが流行ったのもこの頃で、ロングヘアにゆるくパーマをかけていた私は、新宿駅でニューハーフに間違えられました。
度肝を抜く美容専門学生たちの奇抜ファッション
個性派だらけの美容専門学校時代は、とにかく周りのタイプがバリエーション豊富。金髪に革パンを履いていたカズレーザー似のクラスメイトから、チャラめのサーファー男、きゃりーぱみゅぱみゅ系、ヤマンバギャルまで、まさに東京ファッションの坩堝。
私はどれにも染まりきれず、ちょっとだけ姉ギャルっぽい、デニムにピタTや、エスニックっぽいワンピ、キレイめタイトスカートにカットソーなどの美容専門学校生としては無難なローテーション。カラコンの出始めで、私もパープルのをつけていましたが、まだ使い捨てがない時代で、長時間つけっぱなしだったため、目のトラブルが多く何度か眼科に通いしてからやめました。
社会人らしくないファッションだった20代
美容師時代は店の要望もあり、壊滅的に似合わない古着を中心としたリメイクファッションをたしなみ、その反動で雑誌に移動してからはとにかくトレンド命のミーハーファッションに転向。服は全て展示会で人気のアイテムからピックアップしていました。
当時はデニムの股上が極端に浅く、見せパンなるものまで登場。今考えると、似合う似合わない以前に流行に踊らされるのが楽しい時期でもありました。アラサーになっても感覚は変わらず、選ぶブランドは大人に移行したものの、やっぱりミーハー感が一番強かった時期でもあります。
そんな時代を過ごしてきて、今は…?次ページ
そして今のワードローブは?
結婚して子供を産んで、おしゃれよりも肌触りや着心地を重視するようになった今。引っ越しをするときに、女友達を家に呼んで、アリ・ナシ判定をしながら断捨離しました。
そうしたら、出てくるのはとにかくボーダー。
ワンピースからTシャツ、カットソー、カーディガンなどなど、ありとあらゆるアイテムのボーダーが見つかりました。
そして、全部服を出してみたところ、私の服はほぼ黒・紺・カーキ・グレー・白のみで構成されている。さらに、デニムアイテムが多いことが判明しました。それ自体は悪いことではないですが、年齢が上がったことにより、痛く見られたくないという思いから、どんどん地味で無難なカジュアル服を選ぶようになっていたような気がします。
ファッションのマンネリ化を解消する方法
今も引き続き、ベーシックカラーが中心のワードローブですが、柄はカジュアルなボーダー柄をやめてストライプやチェック、今年ならドット柄などバリエーションを増やすことで、似たような印象になることを回避。
さらに、キレイ色をできるだけ取り入れるようになりました。
とはいっても、やっぱりピンクは今でも苦手。なので、差し色は赤やイエロー、グリーン、ブルーなどの甘さが控えめのものが中心です。今年は珍しくラベンダーカラーなどにも挑戦していますし、夏に着るブラウンや、ベージュのワントーンコーデなどもお気に入りのスタイルです。大人になるにつれ体型が変わり、シャツが似合うようになってきたため、ワードローブにだいぶ増えました。顔まわりや指先にアクセサリーをプラスすると、生活感が出にくいのでおすすめです。
プチプラアイテム大人買いでストレス解消?!
昔と違い、今はスマホから24時間何でも買えちゃう時代。私はストレスがたまると深夜にネット通販しまう傾向があります。
結果似たようなワンピースやスカートがたくさんあったり、トップスやボトムを色違いで購入することも。
さらに、アパレルの流れも知りつくしているのにもかかわらず、好きなブランドが安くなっているとついセールにも手を出してしまいがち。結果、ちょっとしか着なかったり、袖を通さずシーズンオフになってしまうのが一番の反省点です。
つまり「衝動買い」が一番の敵。
これを封じるために、一枚買ったら一枚処分するという継続的な断捨離で自分にプレッシャーをかけつつ、ワードローブの整理をすることに。でも、一番効果的だったのはそのブランドのサイトを開かないこと。お知らせメールも無視することで、だいぶ衝動買いが減るので、つい夜中ネット通販してしまうという人は、ぜひ試してみて下さい。
いかがだったでしょうか。昔と違って、ファッションのプチプラ化が進んだ今。わざわざ出かけなくても買い物できる分、安物買いの銭失い状態になっていませんか? 安いものでも、10枚買ったらけっこうなお値段。トレンドだけどちょっと違うかな、やっぱりいらないかな、と一瞬でも思ったものはとにかく最低一晩考えて、数日過ぎても欲しいものだけを厳選して買うようにしたり、送料が無料になるからあと一枚、の追加買いをやめて、欲しいものが揃ってから買うことで、買い物の回数も減らすことができます。
でも、いくつになってもやっぱりショッピングは楽しいし、服を選んでいる時はアドレナリンが出ているのを感じます。お得に買い物できた時の満足感、新しい服を身につけた時の浮かれた気分などは、やっぱり女性にとって欠かせない楽しみの一つ。新しい服を欲しい気持ちがなくなったり、おしゃれをしなくなったら、毎日の楽しさも半減するような気がします。金額や頻度を考えながら、計画的に楽しめば身も心も若くいられるのかもしれません。
≪ファッション・読み物ライター 松本小夜香さんの他の記事をチェック!≫
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