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きちんと食べて『やせ体質』になると、肌も髪もツヤツヤに! あなたが知らない、3つの美容の常識vs.非常識??

OTONA SALONE / 2018年8月19日 20時0分

皆さん、こんにちは。医師の奥平智之です。

第一回目の『やせ体質になる3つの呪文』をお読みいただいた方、早速実践されていらっしゃいますか? 「筋肉」「ミトコンドリア」「インスリン」と上手につき合って、やせ体質を手に入れてくださいね。

 

「やせ体質になる食事」のポイント

1・お菓子・ジュースをやめる
2・おかずをしっかり食べる(たんぱく質やビタミン、ミネラルなど、体が必要とする栄養素がしっかり摂れ、必然的に主食の糖質量が減り、低糖質な食事となる)
3・肉・魚などの動物性たんぱく質を摂る(鉄やビタミンB群などの補給)
4・食物繊維や発酵食品も摂る(腸内環境を整える)
5・ペットボトルに、にがりを数滴たらして持ち歩く(マグネシウム補給)

やせ体質を手に入れるための食事が、実は『美容』にもいいと前回チラッとお伝えしました。今回は、その理由について、衝撃の事実と共に、くわしく説明したいと思います。

 

衝撃①コラーゲンは飲んでも食べても自分のコラーゲンにはならない!?

健康と美容のサポートに欠かせないコラーゲン、肌のハリや潤いをキープするのに大切な成分ですよね?巷には、さまざまなコラーゲンの商品がありますので、お試しになったことがある方も多いのでは?

でも、残念ながら、コラーゲンは飲んでも食べてもご自身のコラーゲンになるとは限りません。というのも、コラーゲンはたんぱく質で、アミノ酸という最小単位に分解されてから、体内に吸収されるからです。たんぱく質は、筋肉や骨、血液、皮膚などの材料。吸収されたたんぱく質から何が作られるかは、体が決めることなのです。だから、コラーゲンを食べたからといって、お肌がプルプルになるとは限りません。

では、コラーゲンを作るのはどうしたらいいのでしょうか?その答えは、コラーゲンの材料、すなわち、たんぱく質・鉄・ビタミンCをしっかりと摂ることです。コラーゲンはたんぱく質が、らせん状に集まって作られており、鉄とビタミンCが欠かせません。  

コラーゲンには肌の「弾力(ハリ)」「保水力(潤い)」を保つ効果があります。コラーゲンが不足すると、肌の弾力がなくなり、シワ・たるみの原因にもなり、老けて見えてしまいますよね。また、保水力が低下すると、肌が乾燥してしまいます。

実は、体内に存在しているコラーゲンの総量は、ヒトでは、全たんぱく質の30%も占めています。コラーゲンは、皮膚以外にも、骨、軟骨、靭帯、腱、血管を構成しています。血管壁もコラーゲンでできているので、コラーゲンが不足すると血管の弾力が保てず、アザができやすくなります。知らないうちにアザができていることはありませんか?コラーゲンが弱くなると、些細な外圧で内出血を起こしてしまうことがあります。アザだけでなく、腱や骨も弱くなるので、ケガをしやすい状態になるともいえます。

コラーゲンには、たんぱく質・鉄・ビタミンCが必須ですが、特筆すべきは、日本の女性の多くが、深刻な鉄欠乏状態にあるということ。鉄に焦点をあてて、美容との関係をさらに掘り下げてみましょう。

 

衝撃②「産後の抜け毛は当たり前!」じゃない!?

コラーゲンに加えて、鉄が美容に関係する代表的なたんぱく質といえば、ケラチン。ケラチンは、主に鉄とたんぱく質からできていて、爪や髪の材料となります。爪が薄くて割れやすいからジェルネイルを続けている人、爪が薄くなってジェルネイルが続けられない人、いらっしゃいませんか?鉄が足りないと、皮膚だけでなく、爪や髪がもろくなります。爪の丸いアーチがなくなり、ぺったんこになってきます。

髪の毛もケラチンでできています。髪の毛が伸びるのは、頭皮の毛根にある毛母細胞が血管から鉄などの栄養を取り込み、細胞分裂を繰り返して成長するからです。しかし、鉄欠乏になると、毛母細胞の正常な細胞分裂が妨げられて、働きが悪くなることがあり、抜け毛や薄毛の原因になります。生理のある女性だと、鉄欠乏を解消することで、髪が抜けにくくなる人が多いです。

ケラチンは主に鉄とたんぱく質からできています。丈夫で美しい爪や髪のためには、まずは、鉄やたんぱく質が不足にしないようにすることが大切です。「産後の抜け毛が当たり前!」ではない理由、もうおわかりですね?胎児に重要な鉄が母体から胎児に移行されて、母体が鉄欠乏状態に。その上、出産で出血したり、母体の鉄欠乏の程度にかかわらず母乳でも胎児に一定の鉄が移行したりするため、鉄欠乏が原因となり、産後に抜け毛に悩む人が多いようです。

 

衝撃③紫外線は避けすぎると良くない!?

紫外線が肌にあたると活性酸素が発生し、メラニン色素を作る細胞の働きが活発となり、シミができやすくなります。ですが、紫外線を避けすぎると、ビタミンD不足となり、うつっぽくなったり、免疫力が下がり花粉症やがんのリスクが高まったりするってご存知ですか?ビタミンDは、皮膚に紫外線があたることで、コレステロールから生成されます。ですから、美白も大事ですが、適度に紫外線を浴びることは、心身の健康にとても重要です。

でも、やっぱりシミは防ぎたいですよね?実は、肌には活性酸素を除去して、皮膚のシミ(色素沈着)ができるのを防いでくれるカタラーゼという酵素があります。カタラーゼの材料は、鉄とたんぱく質。しっかり補えば、紫外線を適度に浴びても、シミができにくくなります。

 鉄欠乏が引き起こす美容への影響はもっとあります。鉄欠乏状態だと、肌の細胞分裂に悪影響が出て、皮膚の新陳代謝が悪くなるために、毛穴も詰まりやすくなり、その結果、口やあごの周りのニキビができることもあります。また、目元の細い血管の血行不良により、目の下にクマができることも…。

やせ体質になる食事には、鉄とたんぱく質がしっかりと含まれています。ですから、やせ体質となる食事は美容に直結していて、正に一石二鳥!やせて体型が美しくなるだけでなく、美肌や美しい髪も手に入れることができるのです。もちろん、ビタミンCをプラスする必要がありますね。ビタミンCは、コラーゲンの材料であるとともに、腸管からの鉄の吸収も高めてくれるので、美容のためには、たんぱく質・鉄・ビタミンC、これら3つの栄養素を意識してとりたいですね。実際に、これらの栄養素を補って、キレイになっていく方々をたくさん目にしています。百聞は一見に如かず!ご自身で是非体験してみてください!  

 

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≪医療法人山口病院 精神科部長 医師 奥平智之さんの他の記事をチェック!≫

 

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