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叶姉妹、ネットでの再ブレイクは偶然ではない。その裏にあるワケとは

OTONA SALONE / 2018年9月14日 21時0分

美尻のための筋トレ、肉食、膣トレ、VIO脱毛、ポリアモリー(複数愛)。最近の女性誌でよく見る言葉を、20年前にこれらを当然のこととしていた人がいることをご存知でしょうか。

 

叶姉妹です。

 

鮮烈なデビューを飾った叶姉妹

叶姉妹が「25ans」(ハースト婦人画報社)に読者モデルとして登場した頃は、三姉妹という設定でしたが、ともかく度肝を抜かれました。いかにも高そうなハイジュエリーとスイカのような胸、お尻の割れ目まで見えそうな露出度の高いドレスを着る読モは、令嬢主義を掲げる「25ans」にいなかったから。世間的にもインパクトは大きかったようで、有名人女性たちが「人工的」だの「サイボーグ」だの「うさんくさい」と発言しましたが、「25ans」の叶姉妹推しは続きました。

 

有名人の宿命でしょう、まもなく叶姉妹の出自が週刊誌をにぎわせることになります。叶姉妹最大の謎は、あのゴージャスライフを送る資金はどこから生まれてくるのかでしょう。高級コールガールだったとか、石油王からもらったなど、いろいろな説が持ち上がっていますが、噂の域を出ません。

 

シスター恭子は「しゃべくり007」(日本テレビ系)で「男性が下さるというから、いただいた」、つまり貢がれたと話していましたが、どんな人からどういう理由でどれだけ貢がれたのかは濁しています。

 

グッドルッキングガイとのキスをブログにアップすることに躊躇はありませんが、ファーストキスについてはコメントしないなど、過去に関することは口が重いシスター恭子。

 

 

ウラが取れている事実と言えば、叶姉妹が血のつながった姉妹ではないこと、2人がかつてタレント活動をしていたということ。シスター恭子と実父の間に金銭トラブルがあり、傘で殴られたり、実妹に宝石を横領されたりと警察がらみの事件にも巻き込まれています。

 

姉妹と名乗っているが、血縁ではない。家族とは金銭トラブルがあり、カネの出どころも不明。セレブ売りをしていただけにバッシングが起きるかと思いましたが、実際にはそうでもなかった。思うに、バッシングとは「嘘をついているから」起こるものではなく、「どれだけトクしているか」と関係があるのです。

 

叶姉妹は映画のPRなど芸能界の仕事をしていることは確かですが、そのギャラでセレブライフを維持できるとは思えない。つまりトクをしていないので叩く意味がなくなる。その代わり、あの人たちは姉妹というキャラでやっているんだなと認知されるようになっていきます。

あまりにも意外な「そのルート」。次ページ

再ブレイクのきっかけは、オタクから

毎年多くの有名人が生まれては消え行く中で、叶姉妹は意外な方面で存在感を発揮します。オタクの心をつかんだのです。シスター恭子がジョジョ立ちをしているというツイートが拡散され、話題になります。それに答える形で、二次元的なスタイルの叶姉妹がアニメのコスプレをするようになり、新たなファンを獲得していきます。コミックマーケットにもサークル参加し、その際の対応の良さで評判を上げます。

 

また、シスター恭子は若い女性の支持を集めるようになっています。「すべての人が求めているかのような『恋愛』ですが、本当は誰もがしなければならないものではありません。その人にとって興味がなければ、一生しないでもかまわないのです」という名言は、夜な夜なデートにでかけ、グッドルッキングガイをはべらすシスター恭子でなければ、説得力がないのです。

 

叶姉妹がオタクに支持されるワケ

叶姉妹がオタクから支持されるとは、20年前には想像がつきませんでしたが、よく考えてみると、相性のいい組み合わせだと思うのです。なぜなら、叶姉妹もオタク気質だから。

 

美容というのは持つ意味が、人によって違います。男性にウケるためにする人もいれば、女性に一目おかれるため、もしくはなりたい自分になるために美容にいそしむ人だっているでしょう。

 

叶姉妹や彼女たちを輩出した「25ans」は明らかに男ウケを狙っていないと思うのです。たとえば、「美肌のために、すっぽんを食べましょう」という叶姉妹の提言は、女性にとってはおいしくて美肌になるという意味で一石二鳥の楽しいイベントでしょう。しかし、何もしないのにとびきりキレいであってほしいと願う男性にとって、女たちがすっぽんをむさぼり食う姿は恐怖以外の何物でもない。

 

男性にウケるための美容は目的があるという意味でビジネスですが、自分が自分のためにする美容は必ずしも成果を必要としないので趣味と言えるでしょう。叶姉妹のファッションやメイクは日本人男性が好むものではないと思いますが、にも関わらず彼女たちが自分のスタイルを貫いていく姿は、趣味の中でも一番ディープな部類、つまりオタクと言えるのではないでしょうか。

 

「徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜くらべてみました」(日本テレビ系)に出演した叶姉妹は、「私どもは人とくらべない」と発言していましたが、これもまたオタク気質の一つだと思うのです。真のオタクとは、人を責めたり、貶めたり、くらべたりもせず、ひたすら好きなものに耽溺する人たちを指すと思うからです。

 

自分をオタクというのは恥ずかしいと思われていたこともありますが、今はそんなことはありません。日本の個人消費を支えているのはオタクたちで、企業は彼らの財布の紐をゆるくしようと努力しています。その一方で、SNSで他人サマの生活がいやでも目に入り、どうしても自分と他人をくらべざるを得ない毎日を私たちはおくっています。

 

いいオタクが生み出す「くらべない」という安らぎと、美に恵まれた叶姉妹が支持されるのは、不思議ではない気がします。

 

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