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ネコは他の動物に比べて研究が進まない…その “ネコさまらしい”理由って何?

OTONA SALONE / 2018年11月12日 18時0分

今、世の中は空前の猫ブーム。昨年の猫の飼育数が永遠のライバル・犬を初めて上回り、SNS上では可愛い猫の画像をアップする“ニャンスタグラマー”が急増しています。そんな多くの人々を魅了し続ける猫ですが、10月11放送の「ろんぶ~ん」(NHK)では猫にまつわる面白い研究結果が紹介されました。

 

猫の研究が進まない“猫さまらしい”理由とは?

 

論文の発表者は、京都大学大学院の博士研究員・高木佐保さん。彼女は“猫に思い出はあるのか”について研究するべく、4つのお皿を使った“ある実験”を実施したそうです。

 

まず、おやつの入った4つのお皿を用意。猫に2皿分食べさせたところで、猫を別室に移動させます。ここで4つのお皿全てを空っぽのお皿と交換。そして15分後に猫をもとの部屋に戻して、どのような行動をとるのか観察しました。

 

猫に思い出がなければ、4つのお皿のことなど覚えているはずもありません。しかし実験では、猫がおやつを食べていない残り2枚のお皿を探し始めたそうです。この研究結果から、高木さんは“猫がどこのお皿に何が入っていたかを記憶している”と結論。「猫には思い出がある」と論文で発表したことで、海外からも大きな注目を集めたといいます。

 

しかし猫の研究はチンパンジーや犬と比べて、全く進んでいないのが現実。なぜ猫の研究が進んでいないかについて、高木さんは「(猫は)気まぐれなので、なかなか実験にノッてくれない」と話していました。

 

実に猫らしい理由に、ネット上では「それでこそ猫さま」となぜか歓喜の声が続出。「猫は人の思うように動かないからいいのよね。だからこそ癒される」「研究対象としても猫は気まぐれなのね」など、期待を裏切らない猫に称賛の声が続々と寄せられているようです。

 

2兆円超えの経済効果を生み出す“ネコノミクス”って?

猫ブームの影響は、日本の経済効果にまで及んでいるのだそう。安倍晋三内閣の経済政策「アベノミクス」にちなんでつけられた、猫による経済効果「ネコノミクス」。日本におけるネコノミクスは2015年時点で、およそ2兆3162億円にも上るとか。

 

ネコノミクスの代表的な例を挙げると、例えば「猫カフェ」。世界初の猫カフェは台湾だと言われていますが、世界で最も猫カフェがある国は日本だそうです。日本猫カフェ協会の調査結果によると、その数はなんと約300店舗もあるとのこと。最近では日本の猫人気が海外にまで伝わり、ニューヨークなどの世界的都市にまで猫カフェがオープンしているとか。

 

さらに猫の割合が多い島、通称「猫島」も猫ブームを象徴するひとつ。猫島は特定の島を指す言葉ではなく、猫の割合が多い島のことを総称していいます。猫島として有名なのが、愛媛県の青島や宮城県の田代島、香川県の直島など。日本人観光客はもちろん、外国人観光客からも人気を集めているようです。

 

まだまだ留まる気配が全くない猫ブームですが、この熱は一体どこまで続いていくのしょうか。

 

≪フリーライター 山下友里恵さんの他の記事をチェック!≫

 

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