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高嶋ちさ子、「オンナに性格の良さはいらない」新バラエティ女王の結論

OTONA SALONE / 2018年11月16日 21時0分

外見の美しさが女性の人生に与える影響を否定する人は、いないでしょう。暗黙の了解として美貌を持たない人が就けない職業はありますし、「言ってはいけない残酷すぎる真実」(新潮新書)によると、美人はブスより生涯年収が3600万多いそうです。私は「ブスに本当に厳しいのは、オトコではなくオンナだ」と常々思っているのですが、美貌格差はそれだけ女性の日常に浸透しているのかもしれません。

 

しかし、外見の美醜よりも女性を縛り付けているのは、「内面の美しさ」という概念ではないでしょうか。美人が独身であると「よっぽど性格が悪いに違いない」「人間性にクセがある」という決めつけをされがちですが、そもそも、全くクセのない人なんているんでしょうか。

 

「性格が良い」と言われる人、そうでない人の違いとは?

それに加えて、人が人を見る時は「先入観」に支配されます。同じことをやっても、好意的に解釈される人と、そうでない人がいるのです。

 

たとえば、タレント・ホラン千秋が手製のお弁当写真をブログにアップしました。独身女性であるタレントが弁当写真をアップするときは、暗黙の了解として「健康意識の高い私」「料理上手な私」のアピールが含まれているわけですが、ホランの弁当にはまるでそれがない。茶色いおかずとご飯だけ。ある日の弁当にいたっては、おかずは玉子焼きだけ。そこに雑穀米とうめぼしを入れており、黄色、紫、赤、というなかなか猟奇的な色彩の弁当に仕上がっていました。

 

タレントであるホランが、凝っていない弁当を披露すれば「親近感が沸いた」「飾らない人柄」といってもらえますが、一般人がこの弁当をアップしたら「がさつ」「常識がない」と言われてしまうでしょう。ましてや婚活中の女性があの弁当をアップしたら「料理が下手だから、結婚できない」と言われてしまうのは明らかです。

 

結局、外見や社会的地位によって、内面の評価は変わるものですから、女性のみなさまにおかれましては「性格を良くしよう」なんて思わないでいただきたいものです。

 

性格の良さは必要ないの代表例、それがヴァイオリニスト・高嶋ちさ子(以下、チサコ)の大ブレイクです。言わずと知れた美人ヴァイオリニストですが、口の悪さとせっかちさ、キレるキャラで露出が増大しています。クラシックというとお上品の代名詞ですが、ほとんどナマで食べるほどの肉好きであることも、いい意味でギャップを産んでいるのでしょう。

 

口の悪さから、共演者に「よく結婚できたなぁ」「ダンナさんはさぞ我慢しているのでは」と言った意味合いの言葉を投げかけられることも多々あるチサコですが、私に言わせるのなら、結婚できるどころか絶対に手放したくない妻じゃん、だってチサコはメリットありありなんだから、なのです。

 

ちさ子はメリットだらけの良妻である

「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)など、各バラエティー番組でチサコが披露したエピソードをまとめると、チサコは一般企業のサラリーマンである夫にひとめ惚れし、アプローチを開始します。チサコと出会ったころ、夫君には彼女がいたそうですが結婚する気がないなら、別れろ」「早くフッてあげたほうが本人のため」とチサコが命令し、夫君はそれに従います。

 

肉好きなチサコ邸には全国からお肉がおくられてくるそうですが、「ウチくる!?」(フジテレビ系)によると、夫君は子どもたちに「ママがお仕事してるから、こんないいお肉が食べられるんだよ」と説明しているそうです。「1周回って知らない話」(日本テレビ系)では、チサコの横暴さに「復讐してやりたいと思ったことはあっても、離婚したいと思ったことはない」と答えており、誕生日にはエルメスをプレゼントしてくれるそうです。裁縫など、チサコの苦手なことは全部引き受けてくれて「ちさ子ちゃんはバイオリンだけ弾いていればいい」と言ってくれるそう。

 

つまり、夫君は優しいチサコよりも、美貌のヴァイオリニストにして有名人であり、稼ぎのいい妻に価値を見出しているということであり、「性格の良さ」は求めていないことがわかります。

 

つまり、「勝ち負け」のありかたは一つではない?次ページ

負けることで、メリットを見つけることができる

チサコがメリットを提供できるのは、クラシック畑出身ということもあるのではないでしょうか。

 

私はヨーロッパで暮らしていたことがあり、音楽留学をしている人と接することが多かったのですが、芸術で食べていくのは本当に大変なんだなと思い知らされました。

 

子どものころから有名な先生に師事し(もちろん月謝やお礼も高額です)、練習にあけくれ、著名なコンクールで優勝したとしても、チケットがさばけなければチャンスはまわってこない。バイオリンの場合、いい楽器を買う必要もある。これは今に始まったことではなく、モーツァルトも「パトロンいなくてマジきつい」という内容の手紙を家族に送っています。ふんだんな資金と才能が必要、運の強さが必要とされる世界なのでしょう。

 

チサコは有名なコンクールで優勝したなどの実績はありませんが、そこで芸術性にこだわらず、「チケットをさばけるヴァイオリニストになる」と方針転換をした。ちさ子は「高嶋ちさ子と12人のヴァイオリニスト」プロジェクトで全国を回っていますが、誰もが聞いたことがある曲目を選び、ヴァイオリニストを全員若い女性にするなど、クラシックにあまり興味のない人をターゲットにしていることは明らかです。自腹でストラディバリウスを購入するなど、ファンサービスにも余念がない。正統派のヴァイオリニストやクラシックファンは、もしかしたら思うところがあるかもしれませんが、ビジネスとして考えれば、チケットをさばける人が正義です。

 

何かを成し遂げるのに、方法が一つしかないということはないのではないでしょうか。Aでダメなら、Bで挑戦してみる。激烈なまでに過酷な世界に身をおいていたからこそ、チサコはメリットの大切さが身に染みているのかもしれません。

 

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