谷原秀人 うれしい親子での優勝記念撮影

ParOn.(パーオン) / 2013年11月17日 18時17分

ガマンを重ね勝利を手繰り寄せた谷原秀人 三井住友VISA太平洋マスターズ(2013)(最終日) 写真・鈴木祥

三井住友VISA太平洋マスターズ(11月14~17日、静岡県・太平洋C御殿場C、7246ヤード、パー72)

 2位に2打差の単独トップでスタートした谷原秀人が、2010年のVanaH杯KBCオーガスタ以来のツアー通算10勝目を飾った。

「最終日が終わった実感が湧かないのですが、勝てなかった3年間は、トップテンといい位置にはいるけど勝てず、もう勝てないんじゃないかと思うこともありました。3日目が誕生日、その翌日に優勝。もうこれ以上ないですね。子ども(悠人くん、2歳)と一緒に初めて優勝記念撮影ができたのもよかったです。覚えていないと思いますが(笑)」

「子どもが生まれて初めての優勝ですが、トロフィを一緒に持って、子どもを抱っこするのが夢でした。写真で残りますし、本当にうれしいです」(妻の絢香さん)

 最終日の天候は、晴れ、気温14度だったが、3日目の風速3メートルに比べ、最終日は風速6.5メートル。コース内では舞うように吹いた風が選手を悩ませ、出場選手の平均ストローク3日目71.767から最終日は72.167となった。谷原の最終日のスコアも73。

「いろいろ葛藤がありました。ショット自体は、そんなに悪くないのですが、風の強弱のジャッジが難しく、オーバーすることがありました。最後までショットの距離感はつかめませんでした」
 その中で、心がけたのはガマンだった。

「川村(昌弘)が、序盤にポンポンとスコアを伸ばし、一時追いつかれましたが、ガマンをしていればチャンスは来ると考えていました」

 ガマンを重ねた結果、2位タイの石川遼、近藤共弘、川村昌弘に1打差の勝利。この勝利は、過去の9勝に比べて感慨深い。

「勝てなかった3年間は、肩を痛めたこともあり飛距離が落ちました。そうなるとグリーン回りで勝負しようとなり、それが昨季、そして今季、これまでの平均パット1位につながっていると思います。ですから、今回の優勝で、一つ殻を破れたと思います。それに、10勝という数字は、目指していたところです。1ケタ勝利者はたくさんいますが、2ケタとなるとそうそういません。そこに到達できたことは、本当によかったと思います」

 優勝を決め、一連の行事を終えると、ISPSハンダワールドカップ(11月21~24日、豪州・ザ・ロイヤルメルボルンGC)出場のため、足早にコースを後にした。

「いい状態で大会に臨めると思います。2002年の伊澤利光さん、丸山茂樹さんの優勝以来の優勝カップを(石川)遼と一緒に持って帰りたいと思います」

 悠人くんの「パパ~」という泣き叫びを聞きながらタクシーに乗り込んだ谷原。御殿場で一番になったパパは、来週は世界で一番になる。

文・井上兼行

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