中嶋常幸 青木功の助言もありイップス克服へ前進

ParOn.(パーオン) / 2013年11月21日 19時23分

5カ月ぶりの復帰戦で、6位タイと好スタートを決めた中嶋常幸 ダンロップフェニックストーナメント(2013)(1日目) 写真・村上航

ダンロップフェニックストーナメント(11月21~24日、宮崎県・フェニックスCC、7027ヤード、パー71)

 今年7月に、左ヒザの軟骨除去などの手術を受けた中嶋常幸が、6月の日本ゴルフツアー選手権の初日に棄権して以来の復帰戦で魅せた。

「はっきりいえば、今年の試合復帰はダメだった。だけどこの試合に出て、何が落ちたのか、鈍ったのかデータが欲しかった。来年に向けてやるべきことが見えてくるので、1試合でも経験したかった。最初から2日しかできないと思っていたけど、やっているうちに思い出してきて、収穫の多い一日だったね」

 インスタートの中嶋は、11番(パー4)で10メートル、13番(パー4)で3メートルを沈めてバーディ。17番(パー3)は80センチを外してボギーとするも、18番(パー5)では6メートルのバーディパットを沈めてガッツポーズまで飛び出した。後半は一つスコアを落としたが、4バーディ、3ボギーの70で、首位と3打差の6位タイにつけた。

 この日収穫だったのは、ゲーム勘を取り戻したことではない。パッティングのイップスに悩まされ、長尺パターを使用していたが、休んでいる間にイップス克服法を考えて、2005年の日本オープン以来となる短いパターの投入に手応えを得たことだ。

「2016年からアンカーリング禁止になるから、今から考えたんだ。練習ではできても試合で試したかったからね。いいパットもあったが悪いパットもあった。明日も使ってみるよ」

 59歳になっても先を見据えて研究を重ねた。そして前日のプロアマ大会では、練習グリーンで青木功からアドバイスを受けたのも奏功している。

「小指をしっかり握るといいっていわれたんだ。今日も何度か使ったのもよかったね。小指をしっかり握るとレールが安定するんだ」

 初日ダメだったら2日目は長尺に戻すと話していたが、イップス克服法の一定の手応えを得た。飛距離では若手に劣らない。パッティングもいい感触が戻れば、まだまだレギュラーツアーでも存在感を示せる。

「リハビリしかしていないからパワーは落ちているけど、今日のラウンドでパワーが戻れば大丈夫。リハビリとトレーニングをやっていきたい。でも、やっぱり試合は楽しい。ゴルフができなくなってフラストレーションを貯めていたけど、試合会場に戻ってくるとワクワクするものがあるね」

 手術をしてから大会前に18ホール歩いたのは3回ほど。まだまだ完全復帰とはいえないだろうが、来年につながる4日間になる。中嶋の活躍には同世代のファンたちもワクワクする。

文・小高拓

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