中嶋常幸 最年長Vの期待高まる

ParOn.(パーオン) / 2013年11月22日 19時39分

18番ホール、巧みな技でギャラリーを魅了した中嶋常幸 ダンロップフェニックストーナメント(2013)(2日目) 写真・村上航

ダンロップフェニックストーナメント(11月21~24日、宮崎県・フェニックスCC、7027ヤード、パー71)

 6位タイからスタートした中嶋常幸は、前半、4つのバーディを奪い、単独首位に立った。

「前半、思いのほかいいプレーができて、復帰戦で、もしかしたら、と色気を出したらダメになっちゃった。でも後半、本当に風が読みにくかった。このコースに慣れているけど、こんな風は初めてかもしれない」

 後半に入り難しい風にショットが狂わされた。11番からは7ホール連続でパーオンに失敗し、その間5ボギー、1ダブルボギーと一気にスコアを落とした。しかし、18番(パー5)では、中嶋らしさを見せる。

 フェアウエーからの2打目を左の松林に打ち込む。ピンまで70ヤードでバンカー越え。おまけに松に囲まれてまっすぐ打てない。「キャディに『上を狙いましょう』っていわれたから、狙ってみたよ」と、10メートル先の上空10メートル地点に、1メートル四方の空間があった。その空間を通して、ピン上2.5メートルに乗せ、ギャラリーを沸かせた。それをきっちり沈めてガッツポーズ。最終的に5バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの73、通算1オーバーで19位タイへと後退したが、首位と4打差で粘った。

「グリーン上でしゃがんでラインを読めないけど、(手術をした)左ヒザは思ったよりひどくない。意外と大丈夫。このシューズのおかげだよ。ソフトで素足のような感覚だけどグリップ力もある。これがなかったら戦えていないよ。もう手放せない」

 アシックスの来季モデルのスパイクレスシューズだ。中嶋から柔らかいシューズのオーダーを受けて、急遽米国から取り寄せ、先週中嶋の手元に届いた。ラウンド後はすぐにケアをするなど、左ヒザへのケアは万全だ。

 独自のイップス克服法でこの日も短いパターを使用。2日間の平均パット数は、1.6316で2位と、数字にもその成果はあらわれている。18番で見せた往年のプレーも健在で、「満足はしていないけど、意外と早く試合を思い出したから不満ばかりではない。決勝ラウンドは一つでも上にいって元気な自分を確かめたい」と、意欲十分。59歳の中嶋が、尾崎将司の持つ最年長記録(55歳241日)の更新も夢ではない。

文・小高拓

ParOn.(パーオン)

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