【2013賞金女王争い】Vol.4 横峯さくらがギアを上げ、森田追撃ののろしをあげる

ParOn.(パーオン) / 2013年11月26日 12時2分

シーズン中盤から追撃を始めた横峯さくら マンシングウェアレディース東海クラシック(2013)(最終日) 写真・村上航

 森田理香子がサントリーレディスで優勝を挙げてからは、賞金レースもしばらく膠着(こうちゃく)状態が続いた。

 2位の佐伯三貴は、ケガのため8月後半までは欠場と棄権、予選落ちを繰り返した。森田は、優勝後トップテンはおろか、予選通過ギリギリの戦いが続き勢いに陰りが見えた。横峯さくらは、自身が持つ連続予選通過記録を8月のNEC軽井沢72で途切れさせた。しかしこれが奏功したのか、その翌週からは呪縛から解放されたかのように、日本女子プロ選手権までの4試合のうち3試合でトップテン入りし、マンシングウェアレディース東海クラシックを迎えた。
「ドライバーが200ヤード飛べばいいんです。無理に飛ばそうとすると左にひっかけるので。そう考えると意外と飛ぶようになるんですよ」

 実はこの頃からメンタルトレーニングを始めていた横峯。自分に過度の期待をせず、目標ラインを上げすぎないよう心がけていた。初日4アンダーの好位置をキープ。2日目には66をマークし首位タイに立つと、最終日も実に落ち着いたプレーを見せ、2位に2打差をつけて通算20勝目を挙げた。

「30勝までは無理だと思いますけど、これからも目の前の1勝に対して貪欲にいきたいと思います」

 これで1位の森田との差を2100万円あまりに縮めた横峯は、一時は8位まで下げたランキングを再び2位に推し上げ、生涯獲得賞金も歴代2位に躍り出、一気に勢いをつけることになる。

(続く)
「OKラインを上げないことです」

 夏以降、再三横峯の口をついて出た言葉だ。自分ができることをその都度見極め、多くを求めず、失敗しても落胆しないようにするメントレだ。

 そしてこのメントレが10月のマスターズGCレディースで再び実を結ぶ。

 初日は、4アンダーの首位で飛びだした森田に2打差の2アンダー、7位タイと好スタートを切ると、2日目は荒天により3日間競技に変更。集中力を切らすことなく臨んだ3日目(第2ラウンド)で9バーディの圧巻のゴルフを展開。5打のリードを奪い首位に立つと、最終日もスコアを一つ伸ばし危なげなく勝利。賞金も1億円を突破し、ついに森田を射程圏内に捕らえた。
「今年、平均パット数が1位という数字が表しているように、パットの調子がとてもいいです。練習量が多いからですね。ゴルフの調子というものは アップダウンがあるもの。今は調子のいいところにいますね。スイングは以前と変わりはないですが、パッティングを含めショートゲームのスキルがアップしたと思いますね。メンタルトレーナーさんのアドバイスの影響もあるのだと思いますが、今は自信を持って打てている。ですから簡単に決めることができるように なりました。09年にLPGAチャンピオンシップリコー杯で逆転しましたし、特に最終戦は(逆転賞金女王の)チャンスだと思っています」

 逆転賞金女王を意識し始めた横峯をよそに、森田はプレッシャーを感じ始め、度重なる賞金レースに関する質問には閉口したという。それでも気持ちを切り替え、

「こういう場にいること自体すごいこと。しっかり受け止めよう」

 と考え直し、横峯との一騎打ちを正面から受け止める構えに転じた。

 そして戦いは、ラスト3戦の佳境に突入する。


NOBUTA GROUP マスターズGCレディース終了時の二人の賞金額
森田理香子 1位 1億465万8571円
横峯さくら 2位 1億86万6570円

(Vol.5へ続く)

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