劇的チップインに腰が抜けた! 宮里優作が涙・涙の初優勝

ParOn.(パーオン) / 2013年12月8日 20時30分

18番のチップインパーで優勝を決め、涙をぬぐう宮里優作 ゴルフ日本シリーズJTカップ(2013)(最終日) 写真・鈴木祥

ゴルフ日本シリーズJTカップ(12月5~8日、東京都・東京よみうりCC、7023ヤード、パー70)

「昨晩は今日の展開を予想したり、前日のプレーを振り返ったりして、まったく寝られませんでした」

 3日目を終えて単独首位に立ち、緊張の色を隠せなかった宮里優作。出だしの1番(パー4)もバンカーからさらにバンカーに入れてしまうトラブルに見舞われてしまう。しかし強く打った4打目がピンに当たってボールが止まるラッキーもあり、ミスを最小限に抑えてボギースタート。さらに中盤の8番(パー3)、9番(パー4)、10番(パー4)と3連続ボギーとしてしまい、流れが悪くなったが、

「自分が思っているより、体がまったく動かなかった。それまでは全部フェースがかぶりめだったのですが、11番(パー4)で開き始めてから安定するようになりました」

 と、しっかりと修正して11番はバーディを奪いガッツポーズを見せた。

 これまで、ツアー参戦11年目で最終日最終組が15回、2位が6回と、いいところまで行きながら最終日に崩れ、勝利をものにすることができなかった。しかし今回はそんなジンクスを打破するかのように、ピンチの後にチャンスをものにして、優勝へ歩を進めていった。

 17番(パー5)でバーディを奪い優勝へ大きく近づき、迎えた18番(パー3)。自分の目の前で、2位で追いかけている呉阿順がボギーをたたき、3打差がついた状況でティショットを放った。しかしボールはグリーン左に落ち、そのままカラーとラフの境目に止まってしまった。続く2打目もトップして、無情にもグリーンからこぼれてしまう。

「逆目で、そこまで沈んでいなかった。サンドウェッジでとにかくグリーンに乗せて、2パットで終わらせたい」

 という思いで打ったショットは、なんと直接カップイン。今シーズンラストを飾るにふさわしいスーパーショットで、悲願のツアー初勝利を成し遂げた。

「あれが、“腰が抜ける”ってやつなんですね」

 劇的なラストショットの直後、その場に座り込み、号泣してしばらく動けなかった宮里。その後行われた優勝インタビューでは、

「自作自演っぽくなってしまいました」

 と自虐気味にラストシーンを振り返ったが、

「今まで目の前が曇った状態でしたが、やっと明るくなった感じ。いつもは“藍ちゃんのお兄ちゃん”と呼ばれていましたが、今日は名前で呼んでくれて感謝しています。これから勝利を重ねて、強さを見せられれば」

 多くのギャラリーの前で、今後の抱負を語った。

「今は若い選手も増えてきたが、僕や岩田寛ら“松坂世代”がもっともっと高みに行けるように頑張りたい」

 今シーズン賞金王の松山英樹、そして石川遼が米PGAツアーに挑戦し、国内ツアー不在となる中、33歳の“宮里時代”到来を予感させるような、今シーズンの締めくくりだった。

文・石原健司

ParOn.(パーオン)

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