2014年〈ビッグバーサ〉復活! 歴史を彩った“長距離砲”を振り返る

ParOn.(パーオン) / 2014年1月8日 19時29分

キャロウェイゴルフを人気ブランドへと押し上げた立役者、初代〈ビッグバーサ〉(1991)

 1982年に創業されたキャロウェイゴルフを一躍人気ゴルフブランドへと押し上げたのが、1991年に発売された〈ビッグバーサ〉ドライバーだった。

 第1次世界大戦時にドイツ軍によって開発された、遠くの標的を正確に打ち抜くことができる長距離砲の名を冠したこのドライバーは、翌年米PGAをはじめ複数のツアーで使用率ナンバー1を獲得。アマチュアの間でも大人気モデルとなり、日本でも10万本を売り上げる大ヒットを記録した。

 技術的には、キャロウェイゴルフが独自で開発した「S2H2理論」に基づいて設計されている。S2H2とは「Short Straight Hollow Hosel」の略で、直訳すれば「短くまっすぐな、貫通したホーゼル」となる。ホーゼルを短くしソールに貫通させることで、重心を低くでき、余剰重量が増えることでよりヘッドの設計自由度が増すという画期的なアイデアだった。最初はアイアンに採用された技術がドライバーに応用され、アマチュアでも簡単に、遠くに真っすぐ飛ばすことができると評判を呼んだ。
 1995年には、ステンレスメタルウッドとして革新的だった〈ビッグバーサ ウォー・バード〉を改良、軽くて強いチタン素材を採用した〈グレート・ビッグバーサ〉を発売。従来のステンレス製ヘッドよりも50cc以上大きい250ccのヘッド体積を持つこのドライバーは、45インチの当時としては長尺のカーボンシャフトの採用と相まって、よりやさしく遠くへ飛ばせるドライバーとして爆発的な人気を博した。
 その後、モデル名の一部に〈ビッグバーサ〉を含むクラブが次々と発売されていったことからもわかるように、キャロウェイゴルフを支える大人気ブランドと育った〈ビッグバーサ〉。その根底に流れるのは、創業者イリー・リーブス・キャロウェイのビジネス哲学「Demonstrably Superior & Pleasingly Different」(明らかに優れていて、違いを楽しめる)だ。技術的に明らかに優れているもの、そして、その違いを楽しめるものを商品として世に送り出してきたのがキャロウェイゴルフなのだ。

 このビジネス哲学を忠実に体現し、新たに〈ビッグバーサ〉の名が与えられたドライバーが、今回発表された〈ビッグバーサ〉と〈ビッグバーサ アルファ〉だ。

〈ビッグバーサ〉は、ヘッドのソール後方に半円弧状に稼働する「ペリメーター・ウェイティング」により、重心位置と打点位置を、スイングを変えることなく一致させてくれる。分厚い当たりが実現し、飛距離と方向性が約束される。
〈ビッグバーサ アルファ〉は、片側にタングステンを配した棒状のウエート「グラビティコア」をソールから挿入することによって、重心位置を縦に変化させることができる画期的なドライバーだ。重いタングステン側を上に配すれば高重心に、ひっくり返して下に配すれば低重心になる。スピン量は300~600回転増減するという。

 どちらも、創業者の哲学を見事なまでに体現しているといっても過言ではないだろう。この二つの〈ビッグバーサ〉は、偉大な先輩たちを超えて、新たな伝説を生み出していくに違いない。

(写真提供:キャロウェイゴルフ)

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