渡邉彩香、最終ホールのチップインイーグルで大逆転V!

ParOn.(パーオン) / 2014年3月30日 19時50分

最終ホールで逆転のチップインイーグルを決めた渡邉彩香 アクサレディス in MIYAZAKI(2014)(最終日) 写真・村上航

アクサレディス in MIYAZAKI(3月28~30日、宮崎県・UMKCC、6470ヤード、パー72)

 その瞬間を誰もが固唾を飲んで見守った――。最終18番パー5の3打目。グリーン左のラフからピンまで20ヤードのアプローチショットに挑む渡邉彩香。

 会場にピンと張りつめる空気。その表情には少し緊張感が見てとれた。そうなるのも当然だ。

 通算12アンダーでトップを走る藤田幸希に対して、渡邉は通算11アンダーの1打差。渡邉が勝利するにはここでイーグル、もしくはバーディを取るしかない。

「昨日も最終ホールで同じようなシチュエーションからのアプローチでバーディが獲れたので、落として転がすイメージとラインは頭の中に残っていました」

 58度のウェッジで10ヤード先のディポットに向けて打ったボールは、グリーンに落ちたあとピンに目がけてするすると転がっていった。そしてボールはカップに吸い込まれるように消えた。大逆転のチップインイーグル。

「入ればいいなって思って打ったのですが、まさか入るとは思っていませんでした」

 キャディと抱き合い喜ぶ渡邉が通算13アンダーにスコアを伸ばし、残りは藤田の結果を待つだけだった。藤田がバーディをとればプレーオフとなったが、精神的に不利な状況で、それを決めきる力は残っていなかった。4オン、2パットのボギーで通算11アンダーとなり、渡邉がツアー初優勝を手にした。

 女子ツアー史上まれにみる大逆転劇に、会場からは大歓声と割れんばかりの拍手。藤田は目の前に起こったまさかの出来事に、ただ苦笑いを浮かべるしかなかった。

 優勝を手にした渡邉は、

「まだ優勝した実感がわきません。最終ホールでイーグルを決めたあと、ずっと足が震えていました。今日、藤田さんはショットがキレキレで、このままだと厳しいんじゃないかって思っていました。でも後半に入ってからあきらめずに攻め続けたことが結果につながったと思います。16番と17番のバーディ、18番のイーグルも含めて、上り3ホールは完璧なゴルフだったと自信を持って言えます」

 と振り返った。

 確かに渡邉のいう通り、前半は藤田に勢いがあった。藤田は7、8、9番で3連続バーディを奪うなど、13番の時点で5打差もリードしていた。そのままの流れで優勝まで突き進むかと思われたのだが、14、15番でボギーを叩いてから、一気に流れが悪くなった。

「上がりのホールでこんなゴルフをやっているようじゃ勝てませんよね。今後の課題は後半です。でもいいゴルフにはなってきているとは思います。やっぱり悔しいですけれど……。彩香ちゃんは飛距離を生かした攻めですごくいいゴルフをしていました」(藤田)

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