ピート・ダイの名を知らしめたコースで新たなドラマが生まれてほしい

ParOn.(パーオン) / 2014年4月15日 18時0分

感動秘話が込められた大会 写真・Getty Images

プレマスターズと位置づけられていた

 今週は、RBCヘリテージ(4月17~20日、サウスカロライナ州・ハーバータウンGL)。開催コースは、ピート・ダイの設計で造られた。当時ダイは、保険セールスマンからコース設計家に転身したばかりで、なかなかうまくいかなかった。

 一念発起し、ゴルフ発祥の地・スコットランドに旅をしてコースの原点に触れて、ハーバータウンGLを作製。ダイの最初の成功作品といえる。

 自然を生かすのはもちろんだが、リンクスにあるポットバンカーやバンカー土手に鉄道の枕木を使うなど、米国では忘れられていた手法を活用した。

 1969年から始まったトーナメントで、アーノルド・パーマーが最初に優勝し、すぐに人気となった。パーマーをはじめ、ジャック・ニクラス、グレッグ・ノーマンら、ビッグネームもこのトーナメントに出るのを楽しみにしていたものだ。

 70年代半ばから、マスターズの直前か直後の週に組み込まれており、ビッグネームたちの顔触れもよくそろう〝プレマスターズ〞と呼ばれた時期もあった。

 また、88年にノーマンが白血病治療のため、長期入院を控えた少年を特別ゲストに迎えたことがあった。常に行動を共にして、少年に優勝を約束し、見事勝利してトロフィーを手渡し、大きな感動を呼んだこともある。

 しかし、なぜか最近は人気が下降気味。3年前にはタイトルスポンサー不在で存続が危ぶまれたこともあったが、RBC(ロイヤルカナディアン銀行)が名乗り出てひと息ついた。

 400種もある樹木の間を進み、最後は大西洋に出ていくこれ以上はない環境の中で行われるトーナメントの魅力は、少しも衰えていない。個々の事情はあるだろうが、実力選手ももっと出場してほしい。

文・岩田禎夫

【岩田禎夫】
1933年9月30日生まれ、神奈川県出身。報知新聞にてゴルフをメーンとするスポーツ担当記者として活躍後、70年に退社。以降、フリーのゴルフジャーナリストとして、米ツアーを主に世界のゴルフを精力的に取材する。

Weekly Pargolf(2014年4月29日号)掲載

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