宮里優作が“年またぎ国内連勝”で今年も主役を張る!

ParOn.(パーオン) / 2014年4月20日 20時2分

今季男子ツアーの主役となりそうな宮里優作 東建ホームメイトカップ(2014)(最終日) 写真・佐々木啓

東建ホームメイトカップ(4月17~20日、三重県・東建多度CC・名古屋、7109ヤード、パー71)

 未完の大器と呼ばれ続けた男が一気に覚醒した。首位と1打差の2位タイからスタートした宮里優作は、スタートからエンジン全開。1番から圧巻の5連続バーディでリーダーズボードの最上段を奪い取ると、後半ややバタついたものの、貯金を守り2打差で同学年の岩田寛ら後続を振り切り、国内2連勝を飾った。

「ゲーム展開としては、序盤で一つか二つでも伸ばせられたらいいかなという感じでした。ちょっと実感がないですね。こんなにあっさり勝っていいのかなという感じです。朝の練習場から調子はいいなと思っていましたが、1番で寄せにいったパットが入ってくれて、いい流れに乗ることができました」

 オフにとことん練習した好調なショットを武器に、この日は16ホールでパーオンに成功。スタートから5番までは完全な“優作劇場”で大歓声がコース内をこだました。6番、7番もバーディチャンス。8番では前半唯一のピンチをパーで切り抜けると、前半を5アンダーで折り返したが、ハーフターンのときも宮里は冷静だった。

「いつもいいパパですが、折り返しのときもいつもどおり子どもの名前を呼んで手を振ってくれて、笑顔で出ていきました。普段と変わらない感じでした」(紗千恵夫人)

 実は今大会、宮里は自宅通勤をしている。今朝家を出るときも「行ってきます!」と明るく家族に声をかけ、気負いは感じられなかったという。普段は自転車で長女を幼稚園に送るほど子煩悩なパパとして、精神的な落ち着きも大きな武器になったに違いない。前回の優勝が「劇的」なら、今回は実に「冷静」な勝利だった。

「単独首位で最終日を迎えた日本シリーズとは全然違う気分でした。今回は追いかける展開でしたが、それがよかったです。プレッシャーがかかったときにいかに自分のスイング、テンションでやれるかが大事です。こういう形でも勝てるということが自分の中で刻めたのはいい経験です」

 年末の初優勝と、打ち込みと多めのラウンドで過ごしたオフから得た自信に加え、大好きな家族に強いパパを見せたいと思う気持ちが宮里をより一層大きくした。今季のゴルフファンの大きな注目は、「優作がいつ2勝目を果たすか」だったが、いきなり期待に応え、心配や雑音を振り払った。

 そんな宮里のゴルフを近くで見てきた兄の聖志も、今の宮里のゴルフを絶賛する。

「1回勝ったから10回は勝てるんじゃないかと思うほど強いですよ。でもまさか東建でいきなり勝つとは思っていませんでした。やっぱり1勝して吹っ切れた部分があるのでしょう。スゴイと思いますし、賞金王も狙えると思いますよ」(聖志)

 大興奮で終わらせた2013年シーズンから4カ月。長いオフの幕開けを逆転優勝で飾り、宮里が男子ツアーの主役をしばらく張りそうな予感がする。

「開幕で勝てたのはいいステップです。ゴルフをしていて楽しいと思えるのが一番です。これでまた楽しみが増えました。賞金王はまだ早いですが、油断をせず最後までやりたいです。まだまだ伸びしろはあると思っています。でもまだ『本命』は早いですよ(笑)」

 この優勝をキッカケに、さらに自信を深めた宮里。今年は何度も“優作劇場”を見ることになりそうだ。

文・高桑均

ParOn.(パーオン)

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