勝みなみさん 目標スコアの68をただ目指していました

ParOn.(パーオン) / 2014年4月20日 20時24分

緊張していたのかもしれないが感じていなかったという強心臓ぶりを見せた勝みなみさん KKT杯バンテリンレディスオープン(2014)(最終日) 写真・村上航

KKT杯バンテリンレディスオープン(4月18~20日、熊本県・熊本空港CC、6445ヤード、パー72)

「今日は昨日よりいいスコアでラウンドしたい。知り合いと話していて4アンダーの68を目標に設定したので、そのスコアを目指していました」

 初日はトップタイ、2日目は2位タイと順位を落としたものの最終日最終組。となればプロでさえ優勝を意識して緊張するもの。ところが15歳293日の勝みなみさんにとって、プロのトーナメントで優勝することは、

「優勝できるんじゃない? と言われても“ホントにできるのかな~?”と言っていたぐらいです。朝からずっと“私ならいける!”と思ってはいましたが、18番パー5のパーパットを沈めて初めて、優勝の確信ができました」

 と、現実味のないものだった。史上最年少優勝がかかっていたことも、アマチュアでのツアー優勝が史上4人目であることも、表彰式以降に初めて知った。

「本当に違うところに自分がいるな、というのもあったし、何も考えずにラウンドしていたので……。緊張していたのか、落ち着いていたのか、自分でもよく分からないんです」

“緊張していたのかもしれないが感じていなかった”という強心臓ぶりは、数々のエピソードに表れている。記者会見で、終盤、勝さんの顔から笑みが少なくなったことを、緊張かと指摘されると、

「終盤はちょっと苦しかったので、ヘラヘラしてちゃいけないなと思っていました」

 また、17番ホールでは食べ物を口にしてすぐにティショットを放ったことについては、

「(待ち時間があると思ったので)お腹すいたなと思って、クラブハウスで握ってもらったおにぎりを食べました。口に入れたところで打順がきたので、無理して飲み込んだら体に悪いと思い、口の中に入れたまま打ってしまいました」

 さらには、朝、起床のために目覚ましをセットしていたものの寝過ごしてしまったという。

「祖父との約束が6時30分だったらしいのですが、母から6時50分と聞かされていて。6時22分に起きました。39分に祖父から“いつまで寝てるの?”と電話がかかってきて、初めて集合時間を間違えたことを知りました。アラームは6時にセットしていたのですが」

 大記録を前にしても自然体で臨んだ勝さん。気になるのはプロ転向するのかどうかだ。

「今までは高校を卒業してプロテストを受けようと思っていました。トーナメントで優勝してプロ転向することを“もし優勝できたらどうしようかな……”とぼんやり考えたことはありますが、現実的には考えていませんでした」

 プロ転向=TPD単年登録者になるための申請をするかどうか……。優勝の翌日から1カ月後の週の金曜日がデッドライン。つまり5月16日までに申請を出さなければいけないことになる。プロ転向の意志があったとはいえ、描いていた青写真とは異なる道が開けた勝さんの決断やいかに!?

文・武井真子

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