松山英樹からの激励も、複雑な思いで戦うサラリーマン

ParOn.(パーオン) / 2014年5月22日 20時34分

普段はサポートしている選手とのラウンドに複雑な思いの井関剛義さん 関西オープンゴルフ選手権競技(2014)(1日目) 写真・鈴木祥

関西オープンゴルフ選手権競技(5月22~25日、兵庫県・六甲CC、7037ヤード、パー72)

 1926年に始まった関西オープンは日本最古のオープン競技として今年で80回目を迎える。今年も24名のアマチュアが出場しているが、異色の選手といえば、最終予選を突破し、この日イーブンパーで回り、61位タイで終えた43歳の井関剛義さんである。

 井関さんは、1999年から2008年までナショナルチームに所属し、谷原秀人や池田勇太らとチームを組むなど日本を代表するトップアマ。関西アマは2回優勝、関西オープンのローアマは1度獲得している。日本オープンには9回出場の経験を誇り、今でも日本アマの常連で、日本ミッドアマは毎年優勝候補。申し分ない戦歴だが、現在はダンロップスポーツに務めるサラリーマンゴルフファーでもある。

 その職務がすごい。同社の日本ツアー企画部に所属し、スリクソンを使用するトップ選手のサポート役やクラブ開発に携わり、藤本佳則や松山英樹、大堀裕次郎らを支えてきた。しかも、予選ラウンドはその藤本、大堀の二人と同組である。

「複雑な気持ちです。関西オープンは思い入れのある大会なので予選は通りたい気持ちもありますが、普段はサポート役なので若い二人の足を引っ張りたくないし、応援しています。でも、さすがにプロというゴルフは見せてもらっていますよ」

 4月にはマスターズで松山のサポート役も務め、ロープ外からプレーを見守った。その松山からは、前日に激励のメールをもらっている。

「ナショナルチームの後輩が中堅でみんな活躍していますからね。あまり目立ちたくないです」

 白いポロシャツ、黒いズボンに身を固め、プロやツアーに出るアマチュアのようにロゴの大きいものは着用しない。キャディバッグも無印のモノを使用している。

「主催の関西ゴルフ連盟にもお世話になっていますし、仕事を休ませてもらっている会社にも感謝の気持ちです。明日は選手に迷惑をかけないように、予選通過、2度目のローアマを取れたらいいですね」

 若手二人とは飛距離で15~20ヤード近く置いていかれるが、ベテランのテクニックは健在。

「井関さんは本当にいいゴルフをしていらっしゃいました」

 ジュニア時代からよく知る藤本も太鼓判を押す井関さん。複雑な気持ちの中、予選通過を目指す。

文・小高拓

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