一撃必殺ゴルフは封印! 岩田寛を変えた米QT

ParOn.(パーオン) / 2014年5月30日 20時30分

とにかくピンを攻めてバーディを取るゴルフからガマンするゴルフへ変わった岩田寛  ~全英への道~ミズノオープン(2014)(2日目) 写真・鈴木祥

~全英への道~ミズノオープン(5月29~6月1日、岡山県・JFE瀬戸内海GC、7382ヤード、パー72)

 前日首位タイに立った岩田寛が、難コンディションの中、この日も3つスコアを伸ばし、手嶋多一とともに通算9アンダーで首位をキープした。

 今季5戦してトップテンが4度。未勝利ながら賞金ランキングも4位とノッている岩田だが、プレー中はもちろん、会見の席でも感情を表に出すことがほとんどない。しかしこの日は違った。プレーはいつもどおりながら、会見では自身の変化について大いに語った。以前は無表情で、ミスをするといわゆる“キレる”タイプだったが、昨年米ツアーのQTを受けたことにより考え方がガラッと変わったのだ。

「今までは、とにかくピンを攻めてバーディを取ることしか考えていませんでした。“一撃必殺”のゴルフですよ(笑)。ジュニアのころからそうでしたし、アプローチは全部チップイン狙いでした。それが米QTに行ったときは、スコアを落としたくなかったので、コースマネジメントを考えてやりましたが、みんなそういうゴルフをしていたんです。そういうゴルフを知らなかったんです(笑)。できもしないのに攻めていって失敗して勝手に怒ってるみたいな」

 攻めて、外して、自滅する。初日の最初のハーフでたたいてしまうと諦めることもあった。それが今は方向転換し、毎ホール考えながらプレーするようになったという。

「ガマンはしています。本当はピンに打ちたいです。1ホール、1ホール考えてやっていて、たまたまいいスコアになっているだけ。集中できています。そのぶん疲れますけどね。スコアのことはもう考えなくなりました。考えてもスコアが出るわけじゃない。勝とうと思ってないし、感情のコントロールができればいいと思っています」

 初優勝は近いといわれ続けて久しい。惜しいチャンスも自らのミスで逃してきたが、今の岩田は明らかに違う。毎試合会見に呼ばれるほどの好調さにも表情一つ変えず、1打ずつ、1日ずつ丁寧に戦っている。

「もう大崩れはしないと思う」

 こうまでも変わるものかと思うが、結果がついてきているだけに、悲願の初優勝を遂げたときにそれが証明されることになる。

文・高桑均

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