谷口徹、絶口調で難コースをねじ伏せる!

ParOn.(パーオン) / 2014年6月5日 21時32分

過去2勝と相性のいい大会で“絶口調”な谷口徹 日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯(2014)(1日目) 写真・村上航

日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯(6月5~8日、兵庫県・ゴールデンバレーGC、7233ヤード、パー72)

 国内メジャー初戦をコンペに例えたら怒られるだろうが、初日4アンダーで単独首位に立った谷口徹がスピーチしたなら、間違いなく「今日は同伴競技者に恵まれました」と切り出したに違いない。それほどまでに、この日の谷口は気持ち良くプレーできた。

 そのアシストをしたのが、24歳の小平智だ。インスタートの谷口にとって、折り返しスタートとなった1番パー5。ティショットで会心の当たりをした小平に対し、「なかなかいい球を打つやないかい」と思った谷口はあえて飛距離の出やすいドローボールを放つ。計算どおりにボールは転がって小平のボールよりも3ヤード先に止まった。

「なんや小平、飛ばんな!?」

 と軽くジャブを見舞うと、さらに、残り220ヤード地点から2オンに成功。6メートルを沈めてイーグルを奪ってみせた。これで首位に並んだ谷口は、4番パー4でもバーディを奪い、単独首位に立つ。最終9番パー4では、6メートルのパーパットを残すピンチを迎えたが、見事にラインを読み切り、見事カップに沈めた。その瞬間、お得意のガッツポーズを小平に見せつけるように披露。

「小平の前でやってやろうと思ったんですわ」

 と、してやったりの表情を浮かべた谷口。なぜそこまで小平にこだわるのか不思議だったが、実は昨年、小平から引退勧告を受けていたというのだ。もちろん、冗談だが、元々、怒りをパワーに変えるのは得意の谷口だけに、今回の同組はまさに千載一遇のチャンスとなった。結局、4オーバーに終わった小平に対し、

「オレが引退というよりも、お前が引退やな」

 と、とどめのひと言を突き刺した。

 もっとも、谷口にしてみれば、かわいい後輩だからこその口撃だが、ラウンド中に笑顔を見せながら小平に話しかけている谷口を見ると、ここに挙げた以外にも何かあったことは予想される。しかも、ラウンド中に話す機会が多いときほど、谷口の調子も上がってくる。まさに“絶口調男”なのだ。

 もちろん、小平の存在だけが好調の理由ではない。今週から新しいドライバーに替えたところ、ドロー、フェードが自由自在に打てるようになったという。過去2勝と、今大会との相性の良さもある。

「まだ初日ですから、データの話は早いですよ」

 という谷口。2010年、12年と1年おきに優勝しており、今年は勝つ年に当たるが、そんなデータよりも、2日目も小平と同組でラウンドできることのほうが、谷口にとっては何よりも心強い。

文・山西英希

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