手嶋多一、単独首位奪取のパット術

ParOn.(パーオン) / 2014年6月7日 18時51分

パットを原動力に単独首位に立った手嶋多一 日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯(2014)(3日目) 写真・村上航

日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯(6月5~8日、兵庫県・ゴールデンバレーGC、7233ヤード、パー72)

 3日目を終えて通算8アンダーの単独首位に立った手嶋多一。その原動力は何といってもパッティングにある。今週は絶対にダブルボギーを打たないと決めていたが、それを救ったのもやはりパッティングだった。まずはスタートの1番パー4でのピンチだ。

「ボギーパットが1.5メートルある下りのスライスで、ダボを覚悟しましたが、それを沈められたのが大きかったですね」

 という手嶋。さらに、9番パー4、16番パー4でも微妙な距離のボギーパットを残したが、ことごとく沈めてみせた。ラウンド後はドライビングレンジどころか、パッティンググリーンにすら寄らない手嶋。ミスター“即帰り”だが、必ずパターだけは持ち帰る。

「ホテルの部屋でコップやペットボトルを目標に転がすためです。2.5メートルぐらいの距離を打ちますが、20球連続で目標に当たるまで行います」

 アマチュアにもお勧めの練習法らしいが、もちろんそれだけでアンジュレーションの大きな難グリーンを制したわけではない。上り、下り、ショートパットの3パターンに分け、それぞれ打ち方を変えていたのだ。

 まず、上りのラインや距離があるときのようにしっかり打ちたいときは、

「フェースの芯よりもボール半個分ぐらいトウ寄りで打ちます。このほうが、インパクトが緩まないので、パワーをしっかりボールに伝えることができるからです」

 次に、下りのラインでは、

「フェースの芯よりもボール半個分ぐらいヒール寄りで打ちます。ボールに力が伝わりにくい分、ボールを強くヒットしないからです」

 1番ホールのボギーパットはまさにこの打ち方だったという。そして、50センチ以下のショートパットでは、

「フェースの芯でヒットします」

 というのだ。我々アマチュアにしてみれば、常にフェースの芯で打つのが正しいと思っていたが、手嶋の場合、半分以上はトウ寄りで打っているという。最終日もこの打ち方は変えないらしいが、パッティングに悩みのある人は、一度試してみてはいかが?

文・山西英希

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