【コラム】再び世界一へ―M・カイマーに何が起こったのか?

ParOn.(パーオン) / 2014年6月18日 8時0分

今後もさらなる活躍を予感させるマーティン・カイマーの快勝劇だった 写真・佐々木啓

 29歳のマーティン・カイマー(ドイツ)が、パインハースト ナンバー2(米国ノースカロライナ州)で開催された今季メジャー2戦目の全米オープンで、初日からの首位を守って完全優勝。2位以下に8打差をつけて、通算9アンダーで圧勝を飾った。

 カイマーにとって2010年の全米プロ選手権に次ぐメジャー2勝目。2011年には世界ランキング1位に就き、圧倒的な強さを見せていた。

 しかし、その後はスイング改造をするなど低迷が続き、スランプと呼ばれる時期もあった。いったいカイマーに何が起こったのか。

「4年前、25歳でメジャーに勝った。自分でも驚いたし、その後何が起こるのか分からなかった。母国のドイツでも注目を浴びて、それにうまく対応することができなかった。そして世界一になったときはそれ以上だった。僕にとっては大きすぎた」

 とカイマーは振り返った。その間にスイング改造を実行した。理由は「より完全な選手になるため」という。

「ずっと技術の。この2年ほどはスイングをもっと自然にしようとしていた。ようやく自分の思っていたスイングに近づいた。ただ技術のことばかり考えると、本当に集中しなければならないことの邪魔になってしまう。もちろんレンジで球を打っているときはスイングを考える。他の選手もみなそうだろう。でもコースに出たらスイングのことはまったく考えなくなった。それが本当によくなったところだ」

 とカイマーは笑う。もう一つ変わったのはメンタル面だ。

「今はこうやってメディアの人たちと、とても落ち着いて話せるようになった。普通にリラックスしてね。以前は、何かおもしろいことをいわないといけなのではって、そう思っていた。今はとても、いろいろなことが簡単になった」

 と優しい笑みをみせた。気持ちもスイングも自然体になったカイマー、これからもっと多くのメジャーで活躍する、そんな予感がした。

文・武川玲子

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