難所のグリーン周りそれぞれの対策

ParOn.(パーオン) / 2014年6月19日 10時7分

多彩な寄せが要求されるパインハースト、成田美寿々はパター派だ 全米女子オープン(2014)(事前情報) 写真・佐々木啓

全米女子オープン(6月19~22日、米国ノースカロライナ州・パインハースト ナンバー2、6649ヤード、パー70)

 史上初の男女同コース開催の全米オープン、全米女子オープン。会場となるパインハースト ナンバー2の特徴はグリーン周りである。

 グリーンは起伏が激しく、エッジ側が下っていて、実際にグリーンとして乗せられる場所が限られている。場所によってはエッジから5メートルに落ちたらグリーンからこぼれてしまう。その小さいグリーンに加えて、グリーン周りは短く刈り込まれ、しかも逆目から砲台状のグリーンに向かってアプローチをする。弱いと戻ってきてしまい、強すぎても次のパットが難しくなるという仕組みだ。

 先週の全米オープンでも世界のトップ選手が、傾斜を上りきらずに同じ位置から打ったり、ピンを大きくオーバーするシーンも目立った。女子のセッティングになってグリーンは軟らかくなっているが、

「正直グリーン周りだけです」(宮里美香)
「パーオンはしないので、外したところからいかに拾うかです」(宮里藍)

 と、やはりグリーン周りに警戒している。

 刈り込まれた芝から様々なクラブで練習しているが、選手によっては対処法が異なる。

「基本はパター1本で行こうと思います」(成田美寿々)
「ユーティリティで転がそうとするのは慣れていないので、パターがメーンになると思います」(森田理香子)

 と、グリーンの延長でパター中心に転がす派。逆に横峯さくらは、

「日本と同じように60度のウェッジが多くなる」

 というウェッジ派だか、その派閥の中にも、

「芝が逆目なのでサンドウェッジだとヘッドを入れるところがシビアになります。ピッチングウェッジで、傾斜にワンクッションさせて打つのが一番イメージしやすい」(渡邉彩香)
「普段は52、58度のウェッジでアプローチしますが、48度やピッチングウェッジも使います」(橋本千里さん)

 と、細かく別れる。

 また城間絵梨は次打のパッティングまで考えている。

「パターを使う場合、傾斜を越さないといけないので強めに打ってしまいます。そのあとの繊細なタッチのパットに影響が出そうなので、アイアンなどを使ってランを使って寄せたい」

 とクラブ多数派もいる。

「ユーティリティや9番アイアンで転がすのが確実かと思っています。ただ、ユーティリティは距離感に慣れていないので、その場の状況に応じてやりたい」(宮里藍)
「パターも使うし、ユーティリティ、普通にウェッジといろいろです。芝が逆目なのと、みんなが練習してディボット跡も増えているので、状況に応じていい攻めをしたいです」(上原彩子)

 多くの選手がグリーン周りの練習に時間を割いて、それぞれに研究している。もちろん状況に応じてさまざまなクラブになると思うが、話を聞くだけでも狙い方は千差万別。厳しいセッティングになればなるほど状況判断が大切になるが、こうしたそれぞれの攻め方を見るのも面白い。

文・小高拓

ParOn.(パーオン)

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