“世界ナンバーワン”申ジエが日本ツアーに感じる魅力

ParOn.(パーオン) / 2014年6月22日 19時20分

日本では女子プロが愛されているという申ジエ ニチレイレディス(2014)(最終日) 写真・鈴木祥

ニチレイレディス(6月20~22日、千葉県・袖ヶ浦CC新袖C、6584ヤード、パー72)

 ロレックスランキングナンバーワン、09年米女子ツアーの賞金女王の申ジエが、その貫録を見せつけた。

 1番パー5でボギーをたたくと、2番パー4をバーディで取り返したものの3番パー4でもボギー。6番ホールまでに3つスコアを伸ばした、同組のルーキー藤田光里に並ばれてしまった。前日のホールアウト後には、

「明日はボギーを打たないようにプレーしたい」

 と、語っていたものの、いきなりのボギー。それでも世界でナンバーワンになった実力者は慌てなかった。

「前半で悪いものがすべて出ればいいや、と思いました」

 12番パー4で、藤田がダブルボギーをたたくと、13番パー4で申もボギーをたたく。しかし、ここから“攻められなくなった”という藤田に対して、15番パー4で13メートルのロングパットをねじこみ大きくガッツポーズ。

 17番パー3ではロフト角23度のユーティリティーで打ったティショットをグリーンオーバーしたものの、14ヤードのアプローチを60度のウェッジでチップイン。18番パー5もティショットに3番ウッドを使ってレイアップ、手堅く攻めてダメ押しのバーディと、小技とゲームプランで圧倒した。

「スタートするときには緊張で震えたし、優勝したいという欲もあった。久し振りの優勝争いの場面だったので、当然そういうことはあると思っていました。ショットがブレていたので、自分のリズムを取り戻そうと思ってプレーしました」

 今季から日本を主戦場としている申だが、現在、日本女子ツアーで活躍している外国人選手の中には、申から日本ツアーの評判を聞き、米女子ツアーから日本女子ツアーへとフィールドを変えた選手も少なくない。姜秀衍やヤング・キムは、ギャラリーも多く大会も盛り上がるし、食事も韓国人選手の口に合うからと聞き、日本女子ツアーで優勝、そして妹分といえるアン ソンジュが韓国人初の賞金女王となり、いわば、申が日本女子ツアーを変えたようなものだ。

 実際に自身が日本ツアーのメンバーとなった今、改めて日本ツアーの魅力をどこに感じているのだろうか。

「これは米女子ツアーにいるころから感じていたのですが、日本は女子プロが愛されています。ファンの方々の暖かい応援はもちろんなのですが、プロに対する待遇がすごくいいと感じています。中でも、私が魅力に感じているのが、LPGAの選手を育てようという努力です。セミナーで礼儀について教えてくれたり、いろいろな講師の方をお招きして講義を受けさせてくれるということがとても印象的でした。ジュニアのころからゴルフを一生懸命やってきたので、知らず知らずのうちに、社会の皆さんにご迷惑をおかけしていることもあると思うんです。プロゴルファーとしてだけでなく、社会人としての常識やマナー、必要な知識を教えていただける、日本のLPGAのシステムは私にとってとても魅力なのです」

 どんなときも笑顔を絶やさずプレーする姿で、世界のゴルファーに影響を与えてきた申。これからの日本ツアーには、果たしてどんなものをもたらしてくれるのだろうか。

文・武井真子

ParOn.(パーオン)

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