全英オープン前の重要な大会を制して勢いに乗るのは誰だ

ParOn.(パーオン) / 2014年7月1日 18時0分

S・スニードゆかりの地で優勝を手にするのは誰だ 写真・Getty Images

 米PGAツアーは、ザ・グリーンブライアークラシック(7月3~6日、ウェストバージニア州/ジ・オールドホワイトTPC)が行われる。今大会は、2010年にツアー日程に組み込まれた。

 米PGAツアー通算82勝、今でも最多勝利記録保持者として輝いている、“ゴルフの神様”と呼ばれたサム・スニードは、この地で生まれ育ち、7歳のころからゴルフを始めた。

 コーチに一度も教わることはなかったが、流れるようなスイングで一世を風靡(ふうび)した。スニードが素晴らしいスイングを身につけた裏には、面白いエピソードがある。

 彼は昔“裸足(はだし)のゴルファー”と呼ばれていた。父親が牧場の下働きをする家族の生活は、もちろん貧しかったが、靴を買えないほど貧乏ではなかった。

 少年時代は、すぐ近くの山脈の麓に雪が残る春先に、牧場の中で靴を履いてゴルフをするとすぐに靴がぐちゃぐちゃになってしまうので、裸足でゴルフをしたのだ。

 裸足でのスイングは、余分な力が入らない完璧なバランスが要求される。天与の柔軟な体に加えて、無駄な力が入らないスイングはこうして身についていったのだ。

 当初グリーンブライアーホテルのゴルフショップの使い走りだったスニードは、19歳でプロとして所属契約を結び、その後も名誉プロとしてグリーンブライアーとの関係は続いた。

 またスニードが89歳で死去した後は、トム・ワトソンを名誉所属プロとして迎えている。大会はスニードゆかりの地で、7月の全英オープン2週間前の重要な時期に行われる。

 今年はバッバ・ワトソンやニック・ワットニーらが出場予定。今季3つ目のメジャーに向けて、弾みをつけるのは誰だろうか。

文・岩田禎夫
週刊パーゴルフ(2014年7月15日号)掲載

【岩田禎夫】
1933年9月30日生まれ、神奈川県出身。報知新聞にてゴルフをメーンとするスポーツ担当記者として活躍後、70年に退社。以降、フリーのゴルフジャーナリストとして、米ツアーを主に世界のゴルフを精力的に取材する。

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