【コラム】シンデレラ誕生! モ・マーティンを支えた3つの決めごと

ParOn.(パーオン) / 2014年7月15日 11時10分

多くの人の支援を受け、ゴルフを続けてきたというモ・マーティン 写真・村上航

 女子ゴルフのメジャー第3戦、全英リコー女子オープン(7月10~13日・英国、ロイヤルバークデールGC)でシンデレラストーリーが誕生した。

 強風が吹き荒れた最終日、31歳ながら米ツアー3年目のモ・マーティン(米国)が、最終18番(パー5)でイーグルを奪うと、72とこの日のベストスコアをマーク。通算1アンダーで先にホールアウトすると、後続が軒並み崩れて逆転勝利した。

 身長157センチと小柄、平均飛距離は233.2ヤードで156位だが、フェアウエーキープ率は86パーセントで今季ツアー1位。その正確なショットが勝利に導いた。左からの強い追い風が吹く中、フェアウエーから打った残り240ヤードは3番ウッドでフルショット。これがグリーン手前から転がりピンに当たると1.5メートルに2オン。これを沈めてのイーグルに、「生涯忘れられない1打」となった。

 米カリフォルニア州出身のマーティン。シンデレラといったが、実際に裕福な家庭の出身ではないという。

「私が幼少のころ、我が家にはそんなにお金がなかった。そんな中、父がホーガンのレッスンに5回連れて行ってくれて、その後はレッスンは受けられなかったので、家の前に練習できるカゴを作ってくれた。父はゴルフがすばらしいスポーツだと分かっていたから、私と兄に教えてくれた」とマーティンは振り返る。

「経済的に多くの人の支援を受けた。私がジュニアでゴルフを続けるために旅費を募り、またUCLAに進学するにもたくさんの助けがあった」という。

 06年、大学卒業後にプロ転向、主戦場は長く下部ツアーで戦った。2012年にようやく米ツアーに昇格し、3年目を迎えた。ときにはゴルフをやめそうになることもあった。それでもマーティンを支えたのは3つの決めごとだった。

「朝目覚めたとき、ハッピーなこと。女子ゴルフの発展に役立っていること。そして、自分でしっかりと生計が立てられていること。この3つができる限りプレーを続けていく」

 今大会の優勝賞金は47万ドル余り(約4800万円)。マーティンのゴルフ人生はまだまだ続きそうだ。

文・武川玲子

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