【コラム】昨年の予選落ちから奮起 R・マキロイ時代の幕開けへ

ParOn.(パーオン) / 2014年7月22日 18時38分

夢だった全英を制し、母と喜びを分かち合うロリー・マキロイ 写真・村上航

 皮肉なもので、シングルに戻って別々の道を歩むことがよかったのかもしれない。

 ロリー・マキロイ(25歳)がロイヤルリバプールGCで行われた今季メジャー第3戦、全英オープンを制したその数時間前、2カ月前に婚約解消したばかりの女子テニスプレーヤー、キャロライン・ウォズニアッキが、イスタンブールカップで今季初勝利を挙げた。

 大物アスリートの破局は世間を騒がしたけれども、それぞれが復活優勝した日曜日になった。

 2011年全米オープン、12年全米プロゴルフ選手権に次ぐメジャー3勝。これでキャリア・グランドスラムまであと“マスターズ”だけとなったわけだが、マキロイは昨年、大きなスランプだった。12年に全米プロを勝ったあと、年間2000万ドル(約20億円以上)といわれる契約金でクラブを“ナイキ”へと移行。タイガー・ウッズとCMで共演するなど派手なプロモーションをする一方で、成績はまったく上がらなかった。誰でも新しいクラブに慣れるには時間がかかるものだが、「クラブを替えたのが失敗では?」と周囲を心配させた。

 マキロイ自身、何が問題だったのかは明らかにしていない。ただ、「一番ひどかったのは昨年の今頃だった」と振り返った。

「だけど僕は復活できると信じていた。自分の能力を疑うことはなかった。自分が勝った試合を思い出して、まだ自分の能力はあると信じた。それだけではなくて、復活できる道を探し続けた。だけど昨年、ミュアフィールドで全英オープンに予選落ちしたときは最悪だった。全英の予選落ちは初めてだったから、週末にプレーできなくて悔しかった。だから同じことは2度としない、と自分に言い聞かせたんだ」とマキロイは言う。

 この予選落ちが、結果的にはマキロイを奮起させた。今季はその成果が実りだした。

「ウェントワースでBMW選手権に勝ったのは大きかった。そしてこのメジャー3勝目は、自分の目指す方向へ大きな一歩を歩み出した。これだけ早い年齢でここまで来られるとは夢にも思わなかった。特にこの全英オープンで勝つことを夢見て育ってきたのだから。もっともっと多くの試合で勝ちたい。まだ今年のメジャーは一つ残されているから、もちろん勝ちたい。だけど来年の春のマスターズで“グランドスラム“をかけて戦うことをとても楽しみにしている」

 マキロイ時代の幕開けは間違いなさそうだ。

文・武川玲子

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