松山英樹 無心の1打が生んだ予選通過

ParOn.(パーオン) / 2014年8月9日 11時30分

18番でイーグルを奪い、小さくガッツポーズを繰り出した松山英樹 全米プロゴルフ選手権(2014)(2日目) 写真・鈴木祥

全米プロゴルフ選手権(8月7~10日、米国ケンタッキー州・バルハラGC、7458ヤード、パー71)

 まさに背水の陣だった。

「ハーフターンのときに(カットラインが)1オーバーと聞いていたので。そこから下がることはないと思って、1オーバー以内でプレーできるように頑張ろうと思っていたんですが……」

 初日をイーブンパーの54位タイで終え、迎えた2日目。なかなか波に乗れず、16番パー4を終えた時点で松山英樹のスコアは通算4オーバーだった。1オーバーへ戻すには、17番パー4でバーディ、18番パー5でイーグルしかない。まずは17番。セカンドショットを1.2メートルにつけてバーディを奪った。

 そして、18番。4番アイアンで放った2打目をピン上の3メートルにつけ、これを沈めてイーグル! 土壇場で予選通過ラインに滑り込んだ。松山自身もうれしかったのだろう。小さくガッツポーズを繰り出した。

「ギリギリになりましたけど、最後にいい形で締めくくれてよかったなという感じですね」

 前半は2バーディ、3ボギー、1ダブルボギーと苦しんだ。

「ショット、アプローチ、パター。すべてよくない状況で、あそこまで崩れたらいけない。巻き返すのはすごく大変だし。それでも、あきらめずに最後までできてよかった」

 巻き返しへのパワーとなったものは何だったのだろうか。

「何でしょうね。分からないです。一生懸命スイングも調整しようとしたんですが、先週の残り2日間のいい感触が出てこなくて……。でも、17番でいいショットが打てた。何が要因で打てたのかは分からないですけど、うまくバーディを取ることができて、最後にうまくつなげられたかなという感じですね」

 18番のセカンドショットも素晴らしかった。

「考えてもうまくいかないし、まあ、いいやと思ってぶん! と打ったらうまくいきました。あれくらい無心で打てば、あれくらいいいショットが打てるのかなと。それができるように練習していきたいという感じですね」

 無心の1打が生んだ予選通過だったが、だからこそ今の自分を象徴する1日だったとも振り返る。

「いいショットもたまには出ていたので、これでいいのかなとか思う半面、またミスをすると考えてしまう。ただ、17番はティショットをいい感じで打てましたし、セカンドもいいときの感触で打てました。パットだけは気持ち悪い入り方でしたが(笑)。それはともかく、バーディが一番気分がいいと思いますし、乗ってくると思う」

 この内容だとあまり上位は望めないというが、波に乗るという意味では終わり方は最高だった。爆発力のある松山だけに、3日目、バーディが先行すればグングンと順位を上げていく可能性は十分にある。

ParOn.(パーオン)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング