【コラム】プレッシャーの中でどれだけ戦えるか―ゴルフの神髄を究めた朴仁妃

ParOn.(パーオン) / 2014年8月19日 14時30分

プレーオフでも落ち着いたプレーで勝利をモノにした朴仁妃

 韓国勢の逆襲か―。今季メジャー最終戦のウェグマンズLPGA選手権は、朴仁妃(韓国)がブリタニー・リンシカム(米国)をプレーオフ1ホール目で破り今季2勝目、メジャーは昨年の全米女子オープン以来の勝利で、大会2連覇を達成した。

 今季のメジャーはここまで米国勢で占められた。初戦のクラフトナビスコ選手権はレキシー・トンプソン、ミッシェル・ウィーが全米女子オープンでメジャー初制覇を挙げると、全英リコー女子オープンも土壇場で米国のモー・マーティンが制した。

 今大会もリンシカムが最終ホールまでリード。またしても米国勢が勝利かと思われたが、まさかの失墜。プレーオフにもつれ込むと朴が強さを発揮した。

「“ゴルフの神様”はいるのかもしれない」そう、リンシカムはいう。

「神様がいるかどうかはわからないけれど、メジャーで勝つにはやっぱり何か、特別な運、みたいなものが必要だと、そう思う」という朴。

 今年の開催コース、モンローGCはロングヒッターに有利といわれ、実際上位に名を連ねたのは、ロングヒッターばかりだ。しかし、最後に勝利を手中に収めたのは「プレッシャーの中でどれだけ戦えるか」というシンプルなもの。いや、一見シンプルに見えて、実はこれがゴルフの神髄なのだろう。

 リンシカムは「まるで心臓が枯れ葉のように舞っていて、終盤は重圧に耐えきれなかった。プレーオフでもチップもパットも震えていた。そんなときに良いプレーはできない」と振り返る。

 一方の朴は、「最終日なのに、一日中プレッシャーを感じることもなかった。プレーオフが始まる前は、まるで3日目のプレーのように落ち着いていた」という。

 ついに復活した朴。まだメジャーはもう一つ、9月にエビアン選手権が残されている。再びアメリカ勢が奮起することができるか注目したい。

文・武川玲子

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