ホーシェル “正夢”で10億円を手にする

ParOn.(パーオン) / 2014年9月15日 12時8分

世界ランク1位のロリー・マキロイ(右)との最終組対決を制し、完全優勝で年間王者となったビリー・ホーシェル ツアー選手権(2014)(最終日) 写真・Getty Images

 米ツアーの今季最終戦ともなった、フェデックスカッププレーオフ最終戦のツアー選手権byコカ・コーラは、年間王者を決める大一番。

 ロリー・マキロイと首位タイで並んでスタートしたビリー・ホーシェルが3バーディ、1ボギーの68で回り、2位に3打差をつけて初日から首位を守って完全優勝、そして2週連続優勝。フェデックスカップランキングもクリス・カークを抜いて年間王者を戴冠した。

 優勝賞金144万ドルのほかに、年間王者のボーナスとして1000万ドルを手にした。27歳9カ月での年間王者は、2011年のビル・ハースの29歳4カ月を上回る最年少記録となった。

 9アンダーで並んで最終組でスタートしたホーシェルとマキロイ。4番でお互いにバーディを奪うと、ホーシェルが5番(パー4)で5メートルのバーディパットを沈めて一歩抜け出す。続く6番はグリーンが池に囲まれたパー3。マキロイはティショットを池に入れて痛恨のダブルボギー。巻き返しを狙ったマキロイは9番(パー5)もティショットを右に大きく曲げるなど、バーディが欲しいホールでボギーと失速した。

 逆にホーシェルは10番でボギーとしたが、15番(パー5)で確実にバーディを奪い、16番(パー4)では、9メートルのパーパットを沈めるなど後続にスキを与えずに逃げ切った。

「まだ勝ったことが現実とは思えない。信じられない。今朝起きた時から落ち着いていて、今日1日まったく緊張しなかった。出だしでいいスタートが切れてそのままいいプレーを続けることができた。昨年の12月だか、今年の1月にフェデックスカップに優勝する夢を見た。先週勝って、今週に入っても現実に起こるかもしれないと思っていた。きっと人は僕のことをおかしいというかもしれないけど、誰に何を言われても構わないよ(笑)」

 日本式にいえば正夢となったホーシェルだが、この4日間ショットが安定してパーオン率79.2パーセントで1位。そして、何よりもバミューダ芝の芝目が強くて難しいグリーンで、4日間3パットなしが勝因となった。

 レギュラーシーズン69位でプレーオフへ進出したホーシェルは、初戦のザ・バークレーズで予選落ちをして82位へとランクダウン。上位70名が出場できる第3戦のBMW選手権行きにも暗雲が立ち込めた。しかし、今季不調だったパッティングを見直してタッチを合わせることに集中して、第2戦のドイツ銀行選手権で2位タイ、BMW選手権で優勝、そしてツアー選手権でも優勝を飾る怒涛の追い込みで、年間王者を手にした。レギュラーシーズンを終えて69位からの年間王者は最も低い順位からとなった。

「ツアー選手権、そしてフェデックスカップで優勝できたのは、すごく自信になる。強豪相手に勝てたのだからね」

 プロ転向5年目のホーシェルが、今回の逆転劇を機にスターダムにのし上がる。

文・小高拓

ParOn.(パーオン)

トピックスRSS

ランキング