欧州の大会3連覇阻止なるか!? 不安要素の多い米国はT・ワトソンの采配が鍵を握る

ParOn.(パーオン) / 2014年9月23日 18時0分

欧州の大会三連覇か? 米国が阻止するか? 写真・Getty Images

 今週はライダーカップ(米国対欧州の2年に一度の対抗戦)ウイークだ。大会が始まった1927年からの22試合は米国対英国&アイルランドの対抗戦だったので、正確にいえば米国対欧州ではない。両者が剣先を交えるようになったのは79年大会からであり、その通算成績は米国7勝、欧州9勝、そして1引き分け。特に2000年代以降のそれは、米国1勝に対して欧州は5勝なので、「何としても勝ちたい!」というのが今大会に挑む米国チームの本音だろう。

 今年、主将として米国チームを率いるのはトム・ワトソン。93年大会に続き、2度目の選出だ。私の印象としては、細かい戦略よりも選手個々の自主性を重んじるというのが彼の采配である。今回は自ら主将を買って出たほどだから、よほどの自信があるのだろう。が、残念ながら不安要素は多い。

 最初に挙げられるのが、欧州開催で会場がアウェーであること。そして、タイガー・ウッズの不在である。やはり、この二つは大きい。それに加え、チームワークだ。最終的なメンバーは9月上旬に発表されたが、それ以前の全英オープン前週に、メンバー入りしそうな選手にワトソン自ら会場の下見ツアーを計画し、各選手に声を掛けた。ところが、それに応じたのはジム・フューリクとキーガン・ブラッドリーの2選手のみ。国を代表して戦うにしては、各選手の自覚や意識が低いといわざるを得ない。

 91年大会の米国チーム主将だったデーブ・ストックトンはチームワークを育むために、大会の数カ月前からライダーカップのメンバー入りしそうな選手たちを集め、積極的に練習ラウンドを一緒にさせた。これはコンビで戦う初日、2日目対策だ。こうやって息の合うコンビをつくり上げた結果、サウスカロライナ州キアワ・アイランドで行われた試合は14.5対13.5ポイントの僅差で米国チームが勝利をつかんだ。ストックトンの用意周到な準備が勝利を引き寄せたといえる。

 今年は不安要素が多い米国だが、主将・ワトソンの采配は大会の見どころの一つだ。

文・岩田禎夫
週刊パーゴルフ(2014年10月7日号)掲載


岩田禎夫(いわた・さだお)
1933年生まれ、神奈川県出身。報知新聞にてゴルフをメーンとするスポーツ担当記者として活躍後、70年にフリーのゴルフジャーナリストに転向。以降、現在まで米PGAツアーを中心に世界のゴルフを追いかけている。

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